日本マイクロソフトは20日、WindowsやAndroid、iOSに対応したBluetoothキーボード「Microsoft Universal Mobile Keyboard」を発表した。本体カラーはブラックとグレーの2色を用意。3月6日より発売し、参考価格は税別7,980円。マルチOS対応のBluetoothキーボード。最大3台までの機器とペアリングが可能となっている。標準で保護カバーが付属し、保護カバーを開くとキーボードの電源をオンに、閉じるとオフにできる。この保護カバーは取り外しが可能で、スマートフォンやタブレットを置けるスタンドとしても機能する。本体にリチウムイオンバッテリを内蔵。動作持続時間は約6カ月。キー数は68のストレート配列。インタフェースはBluetooth 3.0。本体サイズは約W242×D109×H12mm、重量は約365g。対応OSはWindows 8 / RT、Android 4以降、iOS 6以降。
2015年02月20日iOSに付属のサウンドプレイヤーアプリ「ミュージック」は、さまざまな再生方法に対応している。曲をプレイリストに登録しておけば、自分の好きな曲を希望する曲順で聴くことができる。アーティスト/アルバム単位で聴くこともできるし、曲の繰り返し再生も1曲または全曲を選択できる。「Genius」に任せてしまうことも可能だ。再生曲順をランダムに決める「シャッフル」も用意されている。「設定」→「ミュージック」画面にある「シェイクでシャッフル」を有効にしておけば、iPhoneを上下に振ることで内蔵のセンサーが反応、再生途中でも強制的にシャッフルを実行できる。クルマを運転しているときなど、じっくり画面を見ることが難しいシチュエーションで重宝する機能だ。だが、いちどスリープに入るとシャッフルできなくなる。ロック解除して画面を「音楽」にしないかぎり、シェイクが動作判定されないからだ。以前のiOSでは、ロック画面が表示された状態でシェイクすればシャッフルできたが、セキュリティの関係かiOS 8の現在では無効化された。運転中にシャッフル再生できなくなった、と嘆いているiPhoneユーザも少なくないはずだ。その「スリープ後にシェイクでシャッフル」をiOS 8で使うための方法がひとつある。それは「アクセスガイド機能」を使うこと。「ミュージック」を使いはじめる時点でアクセスガイドを有効にするため、手間がかかるうえに他のアプリを使えなくなるデメリットもあるが、自動スリープしても画面がロックされないため(ただしアプリの終了にはパスコードまたはTouch IDによる認証が必要)、適当なボタンを押して画面を表示するだけでシェイク&シャッフルできるようになる。ドライブのお供にiPhoneを持ち出す場合、ぜひ活用してほしいワザだ。
2015年02月16日Amazonは12日、iOS用アプリ「Kindle for iOS バージョン4.7」を発表した。提供は無料。Kindle for iOS最新版では、新たに目次機能に対応。雑誌の中のコンテンツ間を自由に移動できるようになった。ページめくりのパフォーマンスも向上しており、めくる速度が速く滑らかになっている。データのダウンロード速度も高速化。以前のバージョンと比較して約40%短縮されている。文字がくっきり読みやすく表示されるなどコミック画質の向上も図られており、モアレ除去機能やイラストの流れを防止する機能も強化。ピンチイン / アウトによる拡大 / 縮小も滑らかになっている。
2015年02月12日撮影した写真を表示/管理するアプリ「写真」は、iOS 8で大きく変わった。編集機能が強化され、明るさや色合いを細かく調整できるようになったほか、リサイズや回転などの処理も操作性が大幅にリファインされている。サードパーティー製画像編集アプリのフィルタ機能を呼び出すことも可能となり、従来の「写真」と一線を画している。スナップショットの撮影が日常化し、結果として大量の写真を保管するユーザが増えたためか、写真の検索性も改善されている。撮影日時や撮影地点など写真に記録されている各種情報(メタ情報)をもとに、見たい写真を検索することが可能になったのだ。従来も「コレクション」を利用すれば撮影日を基準にソートできたし、地図を見ながら撮影位置で写真を絞り込むことができたが、iOS 8ではそれを組み合わせて検索することが可能になった。たとえば、「コレクション」では期間を優先して分類するため、どれだけ撮影位置が離れていても同じ集団にまとめられてしまう。撮影位置を優先して探したい場合、マップの上で確認しなければならず、「東京都」や「神奈川県」といった行政区分で分類することは苦手で、マップ上では土地鑑のある地域以外判定が微妙になりがちだ。そこで利用したいのが、前述したメタ情報を利用した写真の検索。「東京, 2014年」や「2014年, 那須」などと入力すれば、メタ情報から撮影日と撮影位置を割り出し、検索候補に表示してくれる。都道府県や市町村といった行政区分も適切に補完してくれるので、およその地名とざっくりとした撮影時期さえ指定すれば、膨大な数の写真の中から目的の写真を探し出せるはずだ。
2015年02月10日9to5MacでMark Gruman氏が、iOSの次期メジャーバージョンは安定性とパフォーマンスの向上を目的としたアップグレードになると報じた。iOS 7でユーザーインターフェイスを刷新し、iOS 8ではMacやiPadとの連係を強化、サードパーティ開発者が利用できるAPIを拡大するなど、ここ数年AppleはiOSのアップグレードで主に外見と機能を向上させてきた。そうした変化はユーザーと開発者から歓迎されたものの、Appleのソフトウエアの品質や安定性が低下していると声を上げる開発者も出てきた。iOS 9(仮称)では機能追加を小休止し、主に中身のアップデートを行うという。「iOS 9の開発に携わるエンジニアたちは、大きな機能追加の提供よりも、バグを修正し、安定性を高め、パフォーマンスを向上させることに多大な力を注いでいる」(Gruman氏)。Appleはまた、iOS 9でOS全体のサイズをコンパクトにしようとしている。それによってアップデートに必要なストレージ容量が減り、短時間で安定したOSアップデートが可能になって、ストレージ容量の小さなiOSデバイスにおけるOSアップデートのトラブル解消につながる。ただし、同氏はiOS 9のアップグレード対象が64-bit対応のAプロセッサ(A7、A8)に限られる可能性も指摘している。そのようになった場合、A6/A6X以前のプロセッサを搭載した8GB/16GBのiOSデバイスはコンパクトになったOSの恩恵を受けられない。AppleはMac OS Xでも2009年にリリースした「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」でパフォーマンスと安定性の向上に注力し、OS全体をコンパクト化した。iOS 9はSnow Leopardのようなアップグレードになる。ただし、Snow LeopardでもDockやExposeが改良されており、iOS 9でも「マップ」の乗り換えサポートや屋内マップなど、アップグレードのタイミングで準備が整う新機能の追加が行われる見通しだという。Gruman氏は、Siriの採用、Google MapsのiOS標準アプリからの排除、iPadの128GBモデルの登場など、過去に数々のスクープをものにしてきた。Forbesが選ぶ30歳以下の30人「30 under 30」で、2015年時点でメディア部門の1人に選ばれている。最近では開発が噂される12インチMacBook Airに関する記事が話題になった。
2015年02月10日iOS搭載端末を実際に成果が得られる形で企業に導入してもらうために、活用するための情報提供やサービス・ソリューション創出などを行う団体が「iOSコンソーシアム」だ。2015年1月現在、84社が参加。その中で製造業の企業が集まって研究を行っている製造ワーキンググループが、その成果をまとめたのが「iOS導入ガイド」だ。このガイドラインとともに、実際の導入ノウハウや事例を紹介するセミナーが2月に東京、大阪、名古屋で開催される。○iOS端末を基幹系の手足として本格活用できる流れのはじまりiOSを搭載したiPhoneやiPadを業務端末として導入した事例はすでに数多くあるが、あまり踏み込んだ使い方をしている例はまだまだ少ない。「外出先でグループウェアを見られる、メールの返信ができる、というような事例が多くあります。もちろんそれはそれで便利なのですが、iOS端末を使いこなしているとはいえないでしょう。『iOS端末を導入したらこういう効果があった』と語れない事例が多いのです」と語るのは、iOSコンソーシアム 代表理事である加藤正樹氏だ。iOSコンソーシアムは2012年に設立されて以来、年4回の本部セミナーや、各ワーキンググループによる組織セミナーなどを積極的に開催。会員企業に最新情報を提供するとともに、交流促進などに努めてきた。「iPadは、まだまだ基幹系の手足としては十分活用されていないと感じます。理由としては2つ考えられます。1つ目はWindows PCの置き換え用途での採用が多く、今までコンピューター処理していなかった新しい現場への投入ができていないというユーザーサイドの問題です。もう1つは、本体のバージョンアップ方法やガバナンスが利かせづらいなど、iOS端末自体が企業利用に向いたものになりきれていないというiOS側の問題です。しかし今、状況は変わりつつあります」と加藤氏は語る。しかし、2014年にはIBMが基幹系システムのクライアントとしてiOS端末を取り入れることを発表。マイクロソフトがiOS端末向けにOfficeの一部機能を無償提供するなど、大きな動きが出てきている。iOSといえばAppleのものという状況は変わりつつあるのだ。○製造業での導入ノウハウを現場感覚でまとめた「iOS導入ガイド」iOSコンソーシアムでは、会員企業同士のコラボレーションを促している。企業が見いだした新しい使い方を紹介したり、各社のもつ製品同士を結びつけて新しい活用方法へつなげたりといった動きも盛んだ。そうしたノウハウの交換や交流といったものを促す存在として、ワーキンググループがある。「個人のもつノウハウを企業へ持ち込む、他社の経験を学んで自社に持ち帰るといった活動をワーキンググループでは行っています。ただ交流して学ぶだけではなく、きちんと成果物にまとめようという活動でもあります」と語るのは、TIS 産業事業本部 東日本産業事業部 ストラテジックソリューション営業部 吉原敬史氏だ。最終的には一般販売される書籍として発表し、広くその知識を提供しようという試みの中、吉原氏が所属する製造ワーキンググループでは、製造業におけるiOS端末導入についてのノウハウをまとめた「iOS導入ガイド」を作成した。「製造業はiOS端末活用において、少々取り組みの遅れている業界でもあります」と語るのは、吉原氏と共に「iOS導入ガイド」制作に携わったラティス・テクノロジー 開発本部 製品企画グループ シニアスーパーバイザーである松浦真弓氏だ。松浦氏は製造ワーキンググループのリーダーでもある。製造業の現場においては、安全確保のために両手を自由にしておく必要があったり、作業現場には金属粉が舞うなど端末にとって厳しい環境であったりと、営業支援的な活用方法をそのまま転用できない事情がある。しかしその分、どう活用するかということをしっかり考えた事例も増えつつあるという。「たとえば、両手を開けておくために作業用ワゴンに特注のステーを取り付け、手軽にiPadを使えるようにしたという事例があります。ここでは作業指示書にQRコードをプリントし、それをiPadで読み込むと3D設計図が閲覧できるという形で活用しています。製造番号と図面をきちんと紐づけるデータはあったけれど、これまではリストから探し出す必要がありましたし、現場では3D図面が見られなかったわけです。既存システムにiPadをうまく組み合わせた事例といえます」と松浦氏。自社で理想的なステーの図面を書き起こし、ワーキンググループに加入している別企業に特注ステーの発注を行ったというのも製造ワーキンググループらしいエピソードだ。iOSコンソーシアムの製造ワーキンググループには、こうした事例が多く存在するという。○聞いて尋ねて持ち帰れる役立つセミナー「製造現場からはじめるiPadを活用した業務改革セミナー 第2回」「iOS導入ガイド」を会員企業以外でも入手でき、実際の導入事例について聞くことのできる機会が、2015年2月に開催される「製造現場からはじめるiPadを活用した業務改革セミナー 第2回」だ。2月12日に名古屋で開催するのを皮切りに、13日には大阪、19日には東京と3都市で開催される。セミナーの参加費は無料だ。当日はiOSコンソーシアム 製造ワーキンググループの千葉友範氏が「スバリ!丸わかり エンタープライズモバイル導入の傾向と現状 ~導入の「落とし穴!」をお教えします~」と題して「iOS導入ガイドライン」の内容を詳細に解説。さらに、実際に導入に取り組んだ先行企業が活用事例を語る講演も2つ行われる。「製造業の事例からまとめた「iOS導入ガイド」ですが、現実にはまだまだ一般的な内容に留まっています。つまり製造業に特化したものではなく、他の業種でもiOS端末を効果的に導入するにあたって大きなヒントになる内容です」と吉原氏。さらにこのセミナーには、一方的に講演を聞くだけでなく参加者が成果を得て帰れる仕掛けがある。セミナーのサブタイトルは「ズバリ聴く!iPad活用お悩み座談会」。参加者同士だけでなく登壇者も加わった座談会を開催することで、より実践的な質問をしやすい時間が設けられているのだ。「質疑応答の時間を設けても、なかなか実際に手を挙げられないという参加者も多くいます。そこで、短い時間ではありますが発言のしやすい少人数の座談会を用意しました。当日の登壇者をはじめとするiOSコンソーシアムのメンバーに直接質問をする機会です。昨年も非常に評判のよかった企画ですので、ぜひ参加していただきたいと思います」と加藤氏は語る。座談会は6セッション用意されており、この中から3つを選択して参加する。1セッションあたりは20分と短いが、少人数で車座になってのセッションは会話も弾みやすいようだ。「たとえば導入にあたっての悩みとして、わかりやすい成果を求める上司にどう話しを持って行くべきなのか、社内稟議を通すためにどういう動き方をするのがよいか、というようなものがあります。そうした課題の解決方法などもご紹介したいですね」と吉原氏。ノウハウの情報だけでなく、導入に携わった人々の生の声を聞き、疑問をぶつける機会ともなるセミナーだ。iOSをこれから導入したいと考えている企業の担当者はもちろん、すでに導入をしているが十分な成果が得られていないと感じている現場からも参加して欲しいセミナーといえるだろう。○製造現場からはじめるiPad を活用した業務改革セミナー 第2回 ~ ズバリ聴く! iPad 活用お悩み座談会 ~開催都市:名古屋日時:2015年2月12日 13:30- 17:30(開場13:00)会場:ウインクあいち12階1204(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38)定員:50名費用:無料開催都市:大阪日時:2015年2月13日 13:30- 17:30(開場13:00)会場:オラクル西日本支社(大阪府大阪市北区堂島2-4-27新藤田ビル 9F)定員:50名費用:無料開催都市:東京日時:2015年2月19日 13:30- 17:30(開場13:00)会場:オラクル本社12階1204(東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター)定員:80名費用:無料各イベントの詳細・申し込みはこちら
2015年02月09日米Microsoftは1月29日 (現地時間)、iOS/Android用の「Outlook」アプリを公開した。iOS用(iOS 8.0以上)をAppleのApp Storeから、Android用(Android 4.0以上)をGoogleのGoogle Playから入手できる。価格は無料。Outlookアプリは、昨年12月にMicrosoftが買収したAcompliの「Acompli Email」がベースになっている。シンプルで分かりやすく、操作しやすいインターフェイスはそのまま。Microsoftが提供するサービスに絞られたアプリに変わると見られていたが、メール添付ファイル用のクラウドストレージにOneDriveのほかDropboxやGoogle Driveを使えるなど、Acompli時代の対応サービスを引き継いだ実用的なアプリになっている。対応メールサービスは、Microsoft Exchange、Office 365、Outlook.com、Gmail、iCloud、Yahoo Mailなど。重要なメールをまとめる優先受信トレイ、指定した時間にメールを表示させるスケジュール、未読/フラグ付/ファイル付のメールをワンタップで絞り込めるクイックフィルター、メール/ファイル/人をすばやく探し出せる検索機能などを備える。またカレンダー/リマインダー機能が統合されており、アプリ内でワンタップでカレンダーに切り替えられる。
2015年01月30日ローランドは29日、1990年代にコンピュータ・ミュージック用の定番音源として普及した「SOUND Canvas」シリーズを再現したiOS向けアプリ「ソフトウェア・シンセサイザー with SMFプレーヤー『SOUND Canvas for iOS』」をリリースした。通常価格は2,000円(2月10までは発売記念セールとして期間限定で1,500円)。同社の「SOUND Canvas」シリーズは、コンピューターミュージックの最盛期とも言える’90年代のスタンダード音源として絶大な人気を誇っていた、ハードウェアの音源モジュール。このたび発売された「SOUND Canvas for iOS」は、1,600音色、63ドラムセットの音色を搭載し、16パートの楽器を同時に発音できるiPhone / iPad向けの音源アプリだ。ローランドGS規格に対応したSMFプレイヤーが内蔵し、「SOUND Canvas」シリーズ用として作成された過去のSMFフォーマット(スタンダードMIDIファイルの略、拡張子は.mid)の曲データを、iPhone/iPadでそのまま再生することが可能だ。また、「SC-8820」、「SC-88Pro」、「SC-88」、「SC-55」の4種類の音色マップを搭載して同シリーズとの互換性を確保しているほか、「GM2」、「GM」の音色マップを搭載し、多様なフォーマットのSMFの再生が可能となっている。さらに、内蔵エフェクトとしてリバーブやコーラス、ディレイ、2バンドEQ、64種類のインサーションエフェクトを装備するなど、クオリティの高いサウンドを実現している。そのほか、内蔵のSMFプレーヤーは、曲のキーやテンポを自在に変更できるほか、一部を繰り返し再生できる「ループ再生」や複数のSMFファイルを連続再生できる「ソング・リスト・プレイ」、さらにはドラムやベース、ギター、ボーカルのアイコンをタップするだけで任意の楽器の音を消せる「イージー・マイナス・ワン」などの機能を搭載。さらに「Core MIDI」に対応したほかの音楽制作アプリと連携したり、iPhoneやiPadにMIDIインターフェイス(別売)を接続することで外部MIDI音源として使用することも可能だ。音楽制作向けの「SOUND Canvasスキン」と楽器練習や楽器カラオケに適したの「プレイヤースキン」の2つのスキンを搭載しており、用途に合わせてインターフェイスを切り替えられる仕組みが用意される。なお、SMF形式の楽曲データは、同社がAppStoreで提供している別アプリ「Roland MusicData Browser」(ダウンロードは無料)を使用することで、アプリ内課金(1曲200円~)で簡単に購入できる。
2015年01月29日米Appleは1月27日(現地時間)、「iOS 8.1.3」アップデートの提供を開始した。バグ修正と安定性の向上、パフォーマンスの改善を施すアップデートで、ソフトウエアアップデートにおけるストレージ容量問題を解決する。iOS 5以降のiOSデバイスはパソコンに接続しなくてもOTA(Over The Air:ワイアレス経由)アップデートが可能だが、OTAアップデートではiOSデバイスに必要なストレージ空き容量が大きくなる。iOS 8アップデートの際には6GB前後のストレージ空き容量が求められ、空き容量の少ないiOS 8対応デバイスでOTAアップデートを実行できない問題が発生した。iOS 8.1.3でソフトウエアアップデートの実行に必要なストレージ容量が低減する。このほか、メッセージおよびFaceTimeで一部のユーザーがパスワードを入力できない問題、Spotlightでアプリの結果が表示されなくなる問題、iPadでマルチタスク用ジェスチャが正常に機能しなくなる問題などを解決。共通テスト(Standardized testing)用の構成オプションが追加される。
2015年01月28日エレコムは、AndroidやiOS端末で使用できるキーボードを2月上旬に発売する。USB接続による有線モデル、Bluetooth接続による無線モデルがあり、それぞれテンキー付き、テンキー無しの4モデルが用意されている。価格は、無線モデルのテンキー付き(TK-FBP081BK)が税込10,929円、無線モデルのテンキー無し(TK-FBP083BK)が税込み10,562円、有線モデルのテンキー付き(TK-FBP080BK)が税込み8,229円、有線モデルのテンキー無し(TK-FBP082BK)が税込み8,618円となっている。エレコムが2月上旬に発売するキーボードは、Android、iOS端末のほか、Windows PC、Macにも対応し、それぞれの端末に最適化した入力モードを搭載。いずれもキーボードの上部にはメディア再生などに利用できるマルチファンクションキーを備えている。キーは、隣接するキー同士の間にスペースがある「アイソレーション設計」となっている。キータイプは、多くのノートパソコン用キーボードで使用されている「パンタグラフ方式」を採用した。Bluetooth接続による無線タイプは、HIDプロファイルに対応したパソコン、スマートフォンやiPhone/iPadなどで、レシーバーを別途用意することなく使用できる。木製デスクなどの非磁性体の上で使用する際は約10m、スチールデスクなど磁性体の上で使用する際は約3mの距離まで離れていても操作可能だ。無線モデルのTK-FBP081BK(テンキー付き)、TK-FBP083BK(テンキー無し)の主な仕様は次の通り。サイズ/重量は、TK-FBP081BKが幅約398.0mm×奥行き約142.0mm×高さ約24.0mm/約297g(電池含まず)、TK-FBP083BKが幅約318.0mm×奥行き約142.0mm×高さ約24.0mm/約240g(電池含まず)。Bluetoothの適合規格は、Bluetooth 3.0 Class2。電波周波数は2.4GHz帯。通信方式はGFSK方式。使用可能乾電池は単3形アルカリ乾電池/単3形マンガン乾電池/単3形ニッケル水素2次電池のいずれか1本。想定使用可能時間は約10カ月。キー配列は、TK-FBP081BKが日本語108キー、TK-FBP083BKが日本語87キー。キーピッチは19mm。キーストロークは1.5mm。対応OSは、Android 4.1以降、iOS 7.0以降、Windows 8.1/7(SP1)/Vista(SP2)、Mac OS X 10.8から10.10。有線モデルのTK-FBP080BK(テンキー付き)、TK-FBP082BK(テンキー無し)の主な使用は次の通り。サイズ/重量は、TK-FBP080BKが幅約398.0mm×奥行き約142.0mm×高さ約24.0mm/約322g、TK-FBP082BKが幅約318.0mm×奥行き約142.0mm×高さ約24.0mm/約270g。キー配列は、TK-FBP080BKが日本語108キー、TK-FBP082BKが日本語87キー。キーピッチは19mm。キーストロークは1.5mm。インターフェースはUSB。対応OSは、Android 4.1以降、Windows 8.1/7(SP1)/Vista(SP2)、Mac OS X 10.8から10.10。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月24日米Googleは1月20日(現地時間)、iOS用「Chrome」ブラウザのバージョン40(v40.0.2214.61)の提供を開始した。Materialデザインに従ったデザインとユーザーインタフェイスに変わり、iOS 8とOS X Yosemiteの連係機能「Handoff」をサポートする。入手はAppleのApp Storeから。価格は無料。Materialデザインは、昨年6月に開発者カンファレンス「Google I/O 2014」でGoogleが発表した新しいデザインガイドラインだ。モバイル端末、ウエアラブル、PC、Web、テレビなど、あらゆるサイズのスクリーンで統一したデザインとユーザーインターフェイスを実現しようとしている。Materialデザイン化されたことでiOS版Chromeはグラフィックスが見やすく、滑らかな動きでジェスチャー操作しやすくなった。またiOS 8に最適化されており、iPhone 6シリーズの大きな画面に対応する。Handoffは、同じiCloudアカウントでサインインしているiOS 8デバイスとMac(OS X Yosemite)の間で作業を受け渡す機能だ。iOS版Chrome 40で、iOS版ChromeからMacのデフォルトブラウザへのHandoffが可能になった。iOS版Chromeを使ってWebページを開くとMacのDockの横にHandoffの通知が現れる。通知をクリックすると、iOSデバイスで表示していたWebページがMacのデフォルトに設定しているWebブラウザで開く。
2015年01月21日米Googleは1月12日(現地時間)、「Chromeリモートデスクトップ」のiOS用アプリをリリースした。iOSデバイスからインターネット経由でパソコン(Windows、Mac)にアクセスし、パソコンの遠隔操作を行える。動作要件はiOS 7.0以上。App Storeから無料で入手できる。ChromeリモートデスクトップはパソコンにChromeブラウザとChrome用拡張機能(Chromeリモートデスクトップ)を追加するだけで、Googleアカウントを用いたリモートアクセス環境を簡単に構築できる。自分のPCを遠隔操作する「マイパソコン」と、リモートデスクトップ・ユーザー同士で画面を共有する「リモートサポート」の2つの機能があるが、モバイルデバイスからPCへのアクセスで使用できるのはマイパソコンのみになる。Googleは昨年4月にAndroid用のChromeリモートデスクトップ・アプリの提供を開始しており、現在ChromeリモートデスクトップはWindows(Windows XP以上、Windows Server 2003以上)、Mac、Linux (ベータ版)、Android (Android 4.0以上)、iOS (iOS 7.0以上)などで使用できる。
2015年01月13日エバーノートは8日、書類を自動で撮影するiOS用スキャンアプリ「Scannable」をリリースした。取り込んだ文書は自動でトリミング・画像補正が行われ、文字列として検索できるデジタルデータに変換する。作成したデータはEvernoteを始め、メールアプリ、SMSなどで共有することも可能。App Storeより無料でダウンロードできる。対応OSはiOS 8.0以降。「Scannable」は、起動と同時に画面に映し出されている文書を検出し、自動で撮影するアプリ。撮影したデータは、メールやメッセージ、Evernote、カメラロールなど保存・共有先をユーザー側で指定でき、自動でカメラロールに保存されることはない。ビジネス向けSNS「LinkedIn」とも連携でき、名刺を撮影した場合はプロフィール詳細や写真などを追加した連絡先ノートに変換して登録できる。デスクトップ用スキャナ「ScanSnap Evernote Edition」にWi-Fi経由で接続し、離れたところから操作可能できる独自機能も備える。スキャン結果は操作しているモバイル端末で確認でき、データ移動などの余計な手間がかからないことが特徴。複数での接続にも対応するため、1台のスキャナを多数のユーザーで共有できる。
2015年01月09日サンワサプライは9日、A4用紙の約半分のサイズながら、キーピッチを19mm確保し、iPhoneやiPadでの使用に便利なiOS向けショートカットキーを搭載したコンパクトなBluetoothキーボード「400-SKB045」を発表した。価格は税込1,980円。販売は、同社が運営する直販サイト「サンワダイレクト」の本店ほか、楽天市場店・Yahoo! ショッピング店、DeNAショッピング店、auショッピングモール店、ポンパレモール店、Amazonマーケットプレイス店にて販売開始している。400-SKB045は、コンパクトサイズで重量わずか約300gのBluetoothキーボード。キー数は78で、フルキーボード並みの19mmキーピッチを確保。アイソレーションタイプになっており、約8度の傾斜角とともに快適なタイピング感を得られるという。輝度調整や音楽の再生/停止など、iOSの操作に対応したショートカットキーを搭載しているが、キーボード自体はAndroid機器での使用も可能。未使用時は10分で自動的にスリープモードに入るため、持ち運びなどの際に細かく電源を確認する必要がないのも特長。バッテリの連続使用時間は約36時間。対応機種は、iPhoneシリーズ、iPadシリーズ、iPad miniシリーズ、第1、第2世代を除くiPad touchシリーズ、Android 3.0以降の製品。インタフェースはBluetooth 3.0。プロファイルはHID。サイズはW285×D119×H18mmで、重量は約300g。
2015年01月09日iOS 8の「写真」は、これまでの画像ビューアから「撮った写真を総合的に管理するアプリ」へと進化している。撮影した写真/ビデオをそのままクラウドに保存できる「iCloudフォトライブラリ」との統合にはじまり、撮影位置や撮影日をもとに写真を探し出せる検索機能など、さりげなく新機能が追加されている。編集機能も見直されている。フィルタの種類はiOS 7のときと同じだが、露出やハイライト、シャドウといったライトの調整や、彩度/コントラスト/色かぶりのカラー調整、モノクロの階調調整機能が用意された。iOS 8の新機構「App Extentions」により、サードパーティー製のフィルタや編集ツールも利用可能となっている。Appleのこと、細かい部分にまで変更がくわえられている。なかでも便利なのは「オリジナル表示」で、編集機能で画像に変更をくわえたとき、画像部分を長押し(プレス)するだけで、処理を元に戻すことなく一瞬でオリジナル写真と編集後の画像を見比べることができる。効果を確認しながらフィルターを選びたいとき、露出を調整したいときに、とても重宝するはずだ。トリミング(画像の一部切り出し)を行ったあとでも、オリジナル表示は可能だ。しかもその場合、本当のオリジナルでなく「トリミング(を実行したあと)のオリジナル」を表示してくれるので、フィルターやライト/カラーを調整した結果に絞り編集の効果を確認できる。「写真」で編集後に迷った場合は、確定する前に画像をプレスしてオリジナルを表示、と覚えておこう。
2014年12月26日アカマイ・テクノロジーズは12月18日、新しい「サイバーセキュリティThreat Advisory(脅威アドバイザリ)」を発行した。アドバイザリでは、iOSとAndroid端末を標的とする「Xsser mRAT(モバイル・リモート・アクセス型トロイの木馬)」の危険性や防御策について、企業、政府、個人に注意を呼びかけている。Xsser mRATは、中間者(man-in-the-middle)攻撃とフィッシング攻撃を通じて拡散。携帯電話電波塔の盗聴によってロケーション固有の攻撃を行う可能性がある。これまで確認されたXsser mRATでは、Android端末のみを標的としていたが、ジェイルブレイク済みiOSデバイスに感染する新たなプログラムが確認された。mRATの侵入経路は、ジェイルブレイク済みのiPhone向けのアプリケーション・ストアである「Cydia」上で、不法リポジトリを介して端末にインストールされる。mRATは、サーバーサイド・チェックを行い、C&Cサーバーの指示に従ってユーザーの機器からデータを盗むだけではなく、リモート・コマンドも実行する。これにより、監視やログイン情報の盗難、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃の実施といった目的に使用される恐れがある。いったんインストールしたしまうと、ユーザーが簡単に削除することはできない。Xsser mRATの防御策で確実なものはないが、VPNや2要素認証、P2P近接ネットワーク、市販のスマートフォン用セキュリティアプリは、一定の効果が期待できるとしている。そのほかに自己防衛策として、無料Wi-Fiスポットや自動接続を使用しないこと、心当たりのない通知は無視すること、ジェイルブレイクを行わないこと、信頼性のない提供元のアプリを使用しないなどが有効策だとしている。
2014年12月20日米Googleは15日、米国などで提供しているiOS用「Google Wallet」アプリをアップデートし、割り勘機能やTouch ID認証のサポートを追加した。バージョン番号は8.174.19。割り勘機能は、他のGoogle Walletユーザーを追加して支払いを分担する機能。それぞれの支払い額を設定したら、追加したユーザーに支払いリクエストが送られる。Touch IDサポートはiOS 8で公開されたTouch ID APIを用いた機能と思われる。Touch ID搭載機種では、ピン番号入力の代わりに、ホームボタンに触れて指紋認証ですばやくGoogle Walletにアクセスできる。また、オフライン時にもギフトカードやポイントカードにアクセスできるようになった。これらの新機能のほか、バージョン8.174.19ではiPhone 6シリーズのスクリーン解像度に対応、アプリが起動できないことがある問題が修正されている。
2014年12月17日米Googleは11日(現地時間)、iOS用「Google」アプリのバージョン5.0をリリースした。マテリアルデザインに従ってリニューアルされており、Android版と同じようにiOS版でもGoogleのサービスを存分に活用できるようになった。新デザインでGoogleアプリは完全にマテリアルデザイン化され、アニメーションやカード、フローティングボタンなどによって、効率よく検索にアクセスし、コンテンツを閲覧できる。iPhone 6シリーズへの最適化も行われた。新機能は3つ。Googleアプリでは検索結果のWebページやカードをアプリ内で開けるが、新たに設けられた「最近のページ」から過去に開いたWebページやカードにアクセスできる。最近のページはカードがタテにクルクルと回転するUIで、上下にスクロールしてカードをめくり、左右のスワイプでカードを削除する。最近のページやGoogle Nowなど、Google検索から離れた時には画面下部に「Googleボタン」がフロートする。設定を除いて、アプリ内では常にワンタップで新しい検索を行える。またiPhoneでは、地図、周辺のスポット、ストリートビューなどGoogleマップもアプリ内で使用できる(iPadではGoogleマップ・アプリに移動)。
2014年12月12日米Appleは12月9日(現地時間)、iOS 8以上で動作するiOSデバイス向けに「iOS 8.1.2」アップデートの提供を開始した。iOS 8.1.1で動作するiPhone、iPad、iPod touchから、iTunes Storeで購入した着信音/通知音が削除される問題を解決する。iOS 8.1.2はバグ修正を目的としたマイナーアップデートだ。新機能は含まれない。iOSデバイスで購入した着信音/通知音が削除されている場合、Mac/PCのiTunesライブラリに着信音/通知音があれば、iOS 8.1.2にアップデートした上でMac/PCと同期して復元する。着信音/通知音を一度もMac/PCのiTunesライブラリに同期したことがない場合は、iOSデバイスを使ってiTunes Storeから復元する。iPhone、iPad、iPod touchのSafariで にアクセスし、Apple IDでサインインしてから画面の指示に従って再ダウンロードする。
2014年12月10日iOSには、文章を人の声で読み上げる「テキスト・トゥ・スピーチ」機能が搭載されている。システムレベルでサポートされているため、Appleにより開発された標準装備のアプリはもちろん、サードパーティー製アプリでも文章を読み上げさせることができる。対応する言語も英語や日本語、ドイツ語やフランス語などさまざまだ。基本的な使い方は、文章部分を長押し(プレス)または範囲指定して現れたメニューで「読み上げ」を選択するだけ。数値など言語を特定できない文字列が含まれる場合は、選択肢に「日本語」や「英語」といった言語種が表示される。ネイティブスピーカーとまではいかないものの、合成音声とは思えないほどイントネーションやアクセントが正確なケースもあり、外国語学習のお供としても活用できるほどだ。一方、長めの文章を読み上げさせると最後まで止まらないことは玉にキズ。途中で一時停止させたい、少し前まで戻し読み直させたい、読み上げのスピードを調整したい……前述した方法では、このような読み上げコントロールはできない。しかし、それは初期設定のまま使用しているため。アクセシビリティ機能の設定画面で「画面の読み上げ」をオンにすれば、読み上げを一時停止したり、単語を早戻し/送りしたり読み上げ速度を速めたりすることができるのだ。読み上げ開始の操作も、画面上部の時刻が表示されているあたりから下方向へ指2本でスワイプするため、プレスで開始する方法と使い分けができる。読み上げのバリエーションという意味でも、活用したい機能といえるだろう。
2014年12月08日MetaMoJiは8日、iOS 8用手書き日本語変換入力アプリ「mazec for iOS」のアップデート版の提供を開始した。最新版のバージョン1.2では、絵文字入力の認識、任意の入力字形への短文登録といった通常の文字以外の入力機能を強化した。最新版では、ハート、顔などの絵文字入力の認識、読みからの入力での絵文字変換に対応する。字形を登録して文字列に変換できる短文登録機能にも対応する。短文登録機能を使うことで、たとえば、家の形から住所への変換が可能。50文字までの短文を最大100件登録できる。このほか、mazec入力画面にカーソルキーも追加した。
2014年12月08日●iOS 8の「機能拡張」とはYahoo! からiOS向けソフトウェアキーボードアプリ「Yahoo! キーボード」が公開された。どのアプリからも利用できるうえに無償ということもあり、その注目度は高い。しかし、App Storeで公開されるアプリであるがゆえの制約はある。ここでは、その「制約」について解説したい。○限定的な機能拡張iOS 8からサードパーティー製ソフトウェアキーボードが"解禁"された背景には、「機能拡張(App Extensions)」の導入がある。アプリ間連携とも呼ばれるこの機構は、アプリ間におけるデータ連係のポリシーを定義し、API(NSExtension)も整備される。表面上は単独動作するアプリであり、App Store経由での配布も可能だが、単独動作するかどうかは必ずしも重要視されない。プログラムとしての機能拡張の実体は、アプリに格納されたモジュールにある。このモジュールが他のプログラム(システムプロセスを含む)と連係することにより、ふだんは単独動作するアプリの機能を外部アプリに提供できる。キーボードアプリの実体は内部のモジュールにあり、というわけだ。「Yahoo! キーボード」にせよ「mazec for iOS」にせよ、アプリ単独で起動したときには設定画面や使い方の説明程度の機能しか利用できない。サードパーティー製キーボードアプリの場合、外部アプリと連係することではじめて本来の機能を提供する特殊なアプリ、ということもできる。従来のiOSは、アプリの資源(プログラム部分や各種ファイル)が峻別される「サンドボックス構造」が厳守され、アプリ間で可能な処理はかなり限定的だったが、機能拡張という仕組みがOSに用意されることによりできることの幅が格段に広がった。ただし、それは「機能拡張」として定められた範囲内であり、システム領域まで柔軟にアクセスできるPCとは次元が異なると理解すべきだろう。●なぜ、あの機能が使えないのか○あの機能が使えない理由「機能拡張」としてのサードパーティー製キーボードアプリの立ち位置を理解すれば、そのできること/できないことがおよそ浮かび上がってくる。有り体に言えば、APIに定義されていない処理は実現が困難ということになるが、それではわかりにくいため具体的な事例を挙げていこう。キーボードを追加した後「フルアクセスを許可」を有効にしなければならないことは、まさに機能拡張による制約といえる。このスイッチをオンにすることにより、シェアードコンテナ(呼び出し元アプリと機能拡張とで各種データをやりとりするときに使用する領域)およびネットワークへのアクセスが可能になるからだ。画面には「開発元に情報を送信...」などと強めのメッセージが記載されているが、そのような機能が実装される可能性を踏まえてのものであり、実際に送信されなくても「フルアクセスを許可」することは必要だ。ユーザインタフェースに制限が多いことも、機能拡張の仕様によるところが大きいと推測される。NSExtensionでは、アプリ間でデータをやり取りするためのプロパティキーを定義しており)、基本的には呼び出し側が想定した方法でしかリソースにアクセスできない。ソフトウェアキーボードと他のアプリをつなぐ処理はiOSが担っており、そこで定められた仕様を超える機能は実装が難しいのだ。この文脈に従えば、「ATOK for iOS」や「Yahoo! キーボード」の両方が未変換文字列をカーソル近くに表示しながら変換作業を進める「インライン変換」をサポートしないことは説明がつく。もっとも、iOS標準のソフトウェアキーボードでは提供済の機能であるため、今後iOSがバージョンアップもしくはNSExtensionの仕様が変更されれば、難なく実現されるのかもしれない。Bluetoothキーボードで利用できないことについては情報がないが、外部ネットワークとのブリッジが必要となるため、現時点では非サポートとされているのではないだろうか。ところで、「ATOK for iOS」がATOK PASSPORTに含まれないことは話が別だ。iOSアプリはApp Store外での決済が認められていないこともあり、WindowsやAndroidなどマルチプラットフォーム対応が前提のATOK PASSPORTでは対応が難しい。こちらについては、なんらかの方法でiOS対応が実現されることを期待して待つしかないだろう。
2014年12月06日●現在地の天気を表示するiPhone 6とPlusにも搭載されているiOS 8。初めてのスマートフォンとして、またはAndroidからの移行でiOS端末を使い始めたという方も多いかと思います。この連載では、初めてiPhoneを利用する方に役立つ基本的な使い方とお役立ち情報を紹介していきたいと思います。今回は「天気アプリ」について。○今いる場所の天気が表示されるよう設定しよう外出の際はもちろん、洗濯物を干す時や着る服を選ぶ時に気になるのは天気ですね。iOS 8に標準搭載されている天気アプリを見れば、その日の天気や気温、降水確率などがすぐにチェックできて便利です。それでは使い方を説明していきましょう。まず、現在地の設定から。天気アプリは位置情報の設定を行なうことで今いる場所の天気を表示させることができます。設定するにはホーム画面から「設定」→「プライバシー」→「位置情報サービス」と進んでください。出てきた画面の中の「位置情報サービス」というスイッチがオフになっている場合はオンにしましょう。そして、「位置情報サービス」と表示されたページの画面下の位置情報が利用できるアプリリストの中から「天気」をタップすると設定画面に移るので、「常に許可」を選択します。これで、天気アプリを起動すると今いる場所の天気が表示されるはず。●予報画面には様々な情報が掲載されている○天気アプリの予報画面の見方は?天気アプリでは画面の中に天気や気温など様々な情報が表示されています。アプリを起動すると、画面上半分には場所と天気、現在の気温が表示されていますね。では、その下は何を表示しているかといいますと、1時間ごと天気と日の出・日の入時刻です。パッと画面を見ると5時間先までしか出ていませんが、左にスワイプすると24時間先までチェックすることができます。1時間ごとの天気の下にあるのは、9日先までの毎日の天気と最高気温・最低気温。こちらは下にスクロールすると全て見ることが可能です。さらに下へスクロールすると、今日の天気のくわしい説明と湿度や気圧などの詳細が出てきます。詳細画面では、気象にまつわる様々な情報が表示されていますが、降水確率や体感気温は生活で役立つことが多いかと思います。また、一番下に表示されているUV指数というのはWHOのUVインデックスに基づいた紫外線を指標のこと。数値の意味は気象庁のサイトに掲載されています。紫外線対策を行なっている方はこの数値も見ておいた方がよいでしょう。●任意の場所の天気を知る○天気を知りたい場所は登録しておこうまた。iOS 8の天気アプリで便利なのは、現在地以外に世界中の様々な場所の天気を登録してチェックできること。仕事でよく行く都市や気になる街などを登録すれば、リストからすぐに呼び出して確認できます。登録するには、まず天気アプリ画面右下のリストマークをタップして、出てきたリスト画面右の「+」をタップしましょう。すると検索画面に移るので、場所名を入力して出てきた候補から選択すればリスト画面に追加されます。リストに加えた場所の天気を見るには、リストマークをタップしてリスト画面を出す方法もありますが、現在地の天気画面を左にスワイプすると他の場所の画面に素早く切り替えることができて便利です。○現在の天気を素早く確認するには通知センターをチェック画面の上端から下にスワイプすると出てくる通知センター。この通知センターには現在地の天気が表示されるようになっています。通知センターはロック画面からでも呼び出せるので、ちょっと天気を確認したい場合は天気アプリを起動するよりこちらの方が素早く見ることが可能です。ただし、通知センターに現在地の天気を表示させるには、先に紹介した位置情報サービスの設定をしておく必要があるのでご注意を。iOS 8の天気アプリは天気のくわしい情報がわかるのはもちろん、世界各地の情報も登録できる点が優れています。また、暮らしに密着した情報も多いので、アプリを仕事や日常生活に活用してみてはいかかでしょうか。
2014年12月06日Mozillaは12月2日(米国時間)、iOSプラットフォーム向けのFirefoxライクなブラウザ開発を進めていると公式に発表した。現在iOS向けのサードパーティブラウザとしてChromeやOperaが提供されているが、基本的な動作エンジンはApple準拠のもので他OS版とUIなどで共通点があるのみだ。そのためFirefox for iOSについてもブックマーク同期など限られた機能での共通化が行われた類似ブラウザとなる可能性が高いとみられている。同件はTechCrunchが初報を出しており、現在米オレゴン州ポートランドで開催されているMozillaの内部向けイベントにおいてFirefox担当VPのJonathan Nightingale氏が出したコメントがベースになっている。後にMozillaが出した公式声明によれば、Firefox for iOSの開発はまだ初期段階にあり、他のプラットフォームでのFirefoxと同様な経験をiOS環境においても提供していくのが目的と、プラットフォームの横展開戦略の延長にあることを示唆している。今後アップデートは順次報告していく予定だとプロジェクト側では説明している。ただTechCrunchが指摘するように、AppleのiOSにおけるサードパーティ製Webブラウザアプリの審査基準は厳しく、ChromeやFirefoxといった競合が独自のレンダリングエンジンやJavaScript実行環境を用意することを固く禁じている。そのため、AppleがiOS向けにデフォルトで提供しているレンダリングエンジンを利用したり、Opera miniのように外部サーバにレンダリングエンジンを積む方式を採用する形で各社はアプリをリリースしている。FirefoxもChromeなどと同じ方式を採用する可能性が高く、むしろFirefoxアカウントによるブックマーク同期など、プラットフォームを移動してもFirefoxの利用環境をそのまま引き継げるようなUI面の機能共通化をセールスポイントにするのではないかと考えられている。
2014年12月04日ニフティは12月2日、クラウドに対応しグループ間で共有できるシンプルなメモ・ToDoアプリ「Frognote(フロッグノート)」iOS版の提供を開始した。同アプリは、共有機能を備えたメモ・ToDoアプリで、グループ間でリストなどを共有できる。データ形式は、一般的な「テキスト形式」とチェックボックスのついた箇条書き形式「チェックリスト形式(ToDo)」を選択可能。共有したい相手ごとにグループを作ることもでき、共有したメモは更新後、即座に相手のスマートフォンに通知される。データは、自動でクラウドと同期され、最新のものがサーバー上に保存される。なお、自動同期機能は、同社が提供するクラウドサービス「ニフティクラウド mobile backend」を利用する。
2014年12月03日ヤフーは2日、iOS向けキーボードアプリ「Yahoo!キーボード」を公開した。スムーズな日本語入力機能のほか、100種類以上の背景テーマや、iPhoneのカメラロールに保存されている画像を使用して、任意のカスタマイズをすることもできる。App Storeよりダウンロード可能で、価格は無料。対応OSは、iOS 8.0以降となっている。「Yahoo!キーボード」は、iOS向けのキーボードアプリ。「日本語」、「英字」、「数字」などの入力モード切替をスムーズに行える、「スワイプ切り替え機能」を搭載する。「英字入力モード」においては、大文字・小文字をスワイプで切替可能。そのほか、文章中の文字修正の際に、修正箇所をタップするのではなく左右のボタンで修正箇所までカーソルを動かせる「カーソル移動ボタン」を実装する。変換エンジンには、オムロンソフトウェアの「iWnn」を使用。通常予測、繋がり予測、あいまい予測、状況適応予測、英字かな変換、日時変換、時刻変換などが行える。また、キーボードの背景は、100種類以上の背景テーマや、カメラロールに保存されている画像などから任意でカスタマイズできる。今後は、「Yahoo!検索」のデータより流行語をピックアップし辞書データベースに追加していくほか、キャラクターとコラボレーションした背景テーマなどを追加する予定だという。
2014年12月02日ヤフーは12月2日、iOS版キーボードアプリ「Yahoo!キーボード」を公開した。Yahoo!キーボードはiOS 8よりサードパーティー製キーボードが解禁されたことに合わせて開発。独自のカスタマイズ機能や入力の利便性を高める機能を備えている。例えば「スワイプ切り替え機能」では、「日本語」や「英字」「数字」といった文字種類に合わせた入力モードの切替が左右のスワイプ操作で行えるようになる。英字入力モードでは、大文字・小文字を上下スワイプで切り替えられるようになる。また、iOS のキーボードでは面倒な操作を強いられていたカーソル移動が専用のキーにより操作できる。修正箇所をタップするのではなく、左右のボタンで修正箇所までカーソル移動ができるようになる。「カスタマイズ機能」については、約100種類の背景テーマを用意。キーボードの背景をあらゆる画像に変えられるほか、自分で撮影した写真なども背景に設定できる。キーボードの変換エンジンには、オムロンソフトウェアの変換エンジン「iWnn(あいうんぬ)」を採用。Androidスマートフォン市場でトップシェアを誇っており、多彩かつ高精度な予測・変換が可能だとしている。今後は、「Yahoo!検索」のデータより流行語をピックアップして辞書データベースを更新するなどの新たな機能も提供していく予定だという。なお、Android版については「KeyPalet」と呼ばれるキーボードアプリがすでに提供されている。○有名キャラクターの着せ替えテーマも提供したいリリースにあたって、開発を担当するヤフー R&D統括本部 企画の菊地 裕信氏に話を伺った。ヤフーとしてキーボードアプリをリリースする意義は「従来のYahoo! JAPANトップページやアプリとは違ったネットの起点を作り出すこと」と菊地氏。ヤフーとの接点をスマートフォン時代でも持ち続けるために、「欠かせない存在である文字入力に目をつけた」という。しかし、キーボードで重要な要素はブランドではなく使い勝手。そこで菊地氏らは、ユーザーが求めるキーボードとは何かを調査。すると、意外にも「背景画像のカスタマイズ」が上位にランクインしたという。「当初は20代女性などをメインターゲットに据えているのですが、背景画像に対する要望が多くありました。これまでのiOSキーボードはデザインの変更ができませんでしたし、iOS8にあわせて出てきたキーボードアプリも、多彩なデザインテンプレートは用意されていません」(菊地氏)SimejiなどはYahoo!キーボード同様に自分の撮影画像を背景に設定できる機能があるものの、テンプレートの絶対数で言えばそれほど多くない。そこで、多くのデザイナーも抱えるヤフーとしてのリソースを活かし、リリース時から100種類の背景テーマの用意した。「Yahoo!検索やAndroidのきせかえアプリ『buzzHOME』などで提供している、有名キャラクターの着せ替え機能も今後は提供していきたいと思っています」背景画像については当初、動画も流せるようにしようと考えていたという。「動画をアニメーションGIFにしてやろうと思ったんですが、ユーザーレビューで背景が見づらいといった声などあまり反応が良くなく……。ネット上からおもしろ動画を引っ張ってといった考えもあったんですが。ご要望が多ければ検討したいのですが(笑)」○安心・安全が第一なキーボードアプリという考え方もちろん、デザインだけではなく、ユーザーインタフェースにも力を入れている。「変換エンジンは実績のあるiWnnさんを使っているため、実績は十分なものがあります。語彙数についてですが、現時点でどれほどとは言えません。ただ、ヤフーならではの膨大なデータの蓄積があることが私達の魅力。よく使われる単語や新語はどんどん追加していこうと考えています」ユーザー目標は、リリース半年で毎日10万人のアクティブユーザーを獲得すること。そのために菊地氏ら開発者4名が大事にしたかったことは安全・安心だ。「キーボードは普通に動いて当たり前。品質を担保した上でリリースすることを心がけました。そのため、音声や手書き入力はユーザーインタビューで優先順位が低かったこともあり、機能を実装せずにリリースしています。また、いわゆる『クラウド変換機能』というユーザーの変換データを他ユーザーにも反映させる変換機能が多くのアプリで実装されていますが、一方でユーザーにとって『自分の変換情報が外部に送られる』という不信感を招くことも事実です。ヤフーのアプリですが、現時点ではYahoo! JAPAN IDとの連携もあわせて、ユーザーが入力したデータをヤフーに送るということはやっていません。可能性を"ゼロ"にすることが重要だと思っているからです。ただ、ユーザーの要望などがあれば、いつかはやるという可能性も否定しませんが」Android版は別チームの開発で「KeyPalet」という別名称で運営しているものの、iOSアプリのリリースに合わせて、名称の統一も検討されているという。ヤフーの「サービス」ではないツールアプリがどこまでユーザーに受け入れられるか未知数だが、GoogleなきiOSキーボードアプリで台風の目になる可能性は十分にあるだろう。
2014年12月02日JTBパブリッシングはこのほど、鉄道旅行の記録を共有するiOS向けアプリ「レールブック」の提供を開始した。「レールブック」は、鉄道の乗降りを簡単に記録でき、その記録を全ユーザーが共有できる「鉄旅SNS」。制作段階で記録順序やエリア分けについて検討を重ねた結果、シンプルで直感的な操作を実現したという。JRはもちろん、私鉄や第3セクター鉄道など全国の鉄道路線に対応しており、エリア別・会社別に乗車距離や達成度を確認できる。達成度を視覚的に実感できるよう、乗車した路線を地図で表示する機能も搭載している。応援する路線名や鉄道にまつわる嗜好などをキーワードとして登録し、好みの近い人を探すことも可能。路線の統廃合や駅新設・名称変更などが発生した際は、「JTB時刻表」の発行元としての優位性を活かし、最新情報をタイムリーに反映する。iOS向けアプリ「レールブック」は、App Storeから無料でダウンロードできる(Android版の提供は未定)。
2014年11月25日英Financial Timesの報道によれば、米Appleは来年2015年前半にも同社が買収したBeatsの音楽サブスクリプションサービスをiOSに取り込む計画だという。買収総額が30億ドル超とAppleにとっては過去最大規模の案件ながら、その目的や効果が不明瞭だったBeats買収だが、その具体的な姿が比較的近いタイミングで見られるようになるかもしれない。同件はFTの初報を引用する形でReutersなどが報じている。「Beats by Dre」のヘッドフォンで有名なBeatsブランドだが、同社のもう1つの主力事業として、2012年のMOG買収をきっかけに2014年にスタートした「Beats Music」が挙げられる。いまオンライン音楽サービスで大きな勢力となりつつある有料サブスクリプションによる音楽配信だが、従来型の音楽ダウンロードサービスをiTunes Muiscとして提供しているAppleにとって、この新しい潮流をブランドごと取り込むことがBeats買収の一因だったともいわれる。もしiOSそのものにBeats Musicをベースにした有料サブスクリプションサービスへの接続機能が標準搭載されれば、iOSアップデートが開始されたタイミングで大量のユーザーが同サービスへとなだれ込み、SpotifyやPandora等が先行する業界勢力図に変化が起きる可能性がある。FTによれば、3月にも同サービスを取り込んだアップデートが提供される見込みだという。
2014年11月20日●iOS 8.1.1で速くなる?11月18日に提供開始されたiOS 8.1.1は、不具合の修正とセキュリティフィックスを中心としたメンテナンスリリースとしての要素が色濃い。iPhone 6でOTAアップデートしたときのファイルサイズも64.1MBと比較的小規模で(ただしiPad Airは364MB)、機能面での大変更は期待できそうにもない。思えば、iPhone 4Sユーザにとって「iOS 8」は微妙な存在だ。OS X YosemiteベースのMacとのファイル転送をサポートした新生AirDropには非対応、OS XとiOS間でのアプリ連係を実現するHandoffも、サポートされるのは通話機能の共有のみだ。しかも、iOS 8にアップグレードすると、明らかに体感速度が低下する。アクションゲームなど高負荷な一部アプリを除けば、iOS 7でも快適に動作していただけに、アップグレードを実行したユーザから怨嗟の声が聞こえてくるのは仕方ないところだ。しかし、iOS 8.1.1の説明文には「iPad 2およびiPhone 4Sでの安定性の向上およびパフォーマンスの改善が含まれます」とある。素直に解釈すれば、アップデートすればiPhone 4Sのパフォーマンスがアップする、ということだ。そこで、iOS 8.1で動作しているiPhone 4S(16GB/au版)を利用し、iOS 8.1.1にアップデートする前後で操作感を比較してみた。定量評価のために、「Geekbench 3」と「PerformanceTest Mobile」という2つのベンチマークアプリも試している。あわせて参考にしてほしい。●iOS 8.1.1にアップデートしていいのか○パフォーマンスの差は「I/O」にある?まずは定性的な評価からはじめよう。iOS 8.1.1にアップデートしたiPhone 4Sだが、結論からいうと確かに速くなったように感じられる。ホーム画面のフリックや通知センターの表示、ロックの解除やAppスイッチャーの操作などあらゆる場面で感じていた"引っかかり"は、確実に減っている。アプリを新たに起動した場合、表示し終えるまで若干待たされる傾向は残るが、iOS 8.0のときほどのストレスではない。iOS 8.1で多少キビキビとした操作性が、さらに一歩改善されたという印象だ。しかし、最初に試したベンチマークアプリ「Geekbench 3」では、iOS 8.1とiOS 8.1.1の差はほとんど検出されなかった(表1)。Geekbenchは演算性能の測定に特化しているため、演算にかかわるライブラリ/フレームワークに変更はないことがうかがえる。一方の「PerformanceTest Mobile」は、メモリとディスク、2D描画の項目で大幅なパフォーマンスの改善を確認できた(表2)。詳細は不明だが、UI全般がパフォーマンスアップしていることが錯覚でないとすれば、iOS 8.1.1においてUIKitやCoreImageといった2D描画に関係するライブラリに変更が加えられた可能性がある。さらに、約20%スピードアップしたディスクへの書き込みもさることながら、わずか3%とはいえメモリへの書き込みも改善されていることから、基礎的なI/Oを担うライブラリの最適化が進んだとも考えられそうだ。ただし、今回のベンチマーク測定はiPhone 6など64ビット環境では測定していないため、最適化のメリットはApple A5(32bitバイナリ)に留まる可能性がある。ともあれ、iOS 8.1.1にアップデートすることでiPhone 4Sの体感速度が多少なりとも改善されることは確か。まだ様子見を決め込んでいるユーザは、そろそろアップデートを決断してもよさそうだ。■表1:Geekbench 3の結果■表2:PerformanceTest Mobileの結果
2014年11月20日