もしも郵政破綻が起きたら、私たちの貯金や保険はどうなってしまうのか。コロナ禍で日本郵政グループの株価下落が止まらない今、万が一に備えて、経済ジャーナリストの荻原博子さんが徹底解説ーー。■コロナ不況下、用心に越したことはない昨今のコロナ不況のためか、日本郵政グループの株価下落が止まりません。日本郵政は昨年発覚したかんぽ生命の不正販売について、6月30日に営業担当者2,448人の処分を発表。今月にも、日本郵便の処分者を決めるようです。保険販売も再開できず、信用の失墜が株価にも表れているのでしょう。なかでも企業存続に関わる大問題は、グループの要である日本郵政と、稼ぎ頭であるゆうちょ銀行の株価が下げ止まらないことです。日本郵政の株は郵政民営化の流れで、3分の2を売却し、東日本大震災の復興資金に充てることが決まっています。復興予算をまっとうするには、1株1,132円以上で売らないといけませんが、現在の株価は751円に落ち込んでいます(7月10日終値・以下同)いっぽう、ゆうちょ銀行株の89%は、持ち株会社である日本郵政が保有しています。保有株は会社の資産ですから、資産価値が半分以下に下がったら、決算に損失を反映させねばならないルールです。そのデッドラインは866円です。ところが、ゆうちょ銀行株はいま803円。3月末の決算時にこの状態だと、日本郵政は約3兆円の巨額損失を計上することに……。そんな憶測が現実味を帯びるなか、郵便局員の1万人リストラも検討されたようです。ただユニバーサルサービスである郵便局をつぶすわけにもいかず、リストラでブラック企業化するのが関の山。八方ふさがりが続いて、日本郵政は破綻の危機に直面しているのです。破綻が避けがたい理由はさまざまあって、『「郵便局」が破綻する』(朝日新書刊)にまとめていますが、本当に破綻してしまったら、私たちの貯金は、保険はどうなるかを、しっかりお伝えしたいと思います。もし破綻したら、次の要素で、貯金や保険、投資信託の扱いが変わります。それは、貯金や保険などを始めた時期です。境界線は’07年10月1日の郵政民営化。これより前に預けた貯金、加入した保険は全額保護されます。というのも、民営化前の郵便局は国営企業でした。当時の契約は「国が100%守る」というものですから、’07年9月までに契約した貯金や保険は全額、国の保護が受けられます。ご安心ください。郵政民営化後の契約については、破綻処理の方法がポイントです。これは、再び国営化される、ほかの金融機関の吸収合併される、破綻処理される、の3通りあります。まずは再国営化です。日本郵政破綻の社会的影響が大きいと判断されると、可能性のある選択肢です。’03年、足利銀行が破綻申請したときも同様の方法でした。再国営化されると、政府により、貯金も保険も全額保証されます。とはいえ、ゆうちょ銀行は法人などへの貸し出しをしていないこと、かんぽ生命は加入金額が比較的小さいことなどから社会に与えるダメージは限定的と判断されるかも。そうなると、再国営化の可能性は低いと考えられます。次は、吸収合併です。’03年に設立された新銀行東京が、’18年に東京都民銀行と八千代銀行に吸収合併され、きらぼし銀行として再出発したケースがこれに当たり、利用者への実害はありませんでした。かんぽ生命も救済してくれる保険会社が現れると、保険契約そのものが引き継がれますから、これまでと同じ保障が受けられます。最後はもっとも厳しい破綻処理です。金融機関が破綻すると、預貯金は「預金保険制度」で、保険は「保険契約者保護制度」で守られます。ですが、上限があります。預金保険制度は1人当たり元本1,000万円までとその利息が保護されます。これを超える分は、削られる可能性があります。かんぽ生命では、貯蓄型保険の加入者が将来もらえるはずのお金がカットされる可能性があります。あるいは、運用利回りが引き下げられ、保険金が削られることも考えられるのです。いま、全国的にコロナ不況です。日本郵政グループの株価下落が、すべてコロナ禍が原因とは思えませんが、コロナ不況は言い訳としては十分。ですからいますぐ破綻、とはならないと思いますが、用心に越したことはありません。特に生命保険は、これらの発端となった不正販売もありますから、この機会にじっくりと見直してはいかがでしょうか。「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載
2020年07月23日債券ETFとは、債券で構成されたETF(上場投資信託)です。ETFは証券取引所に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引できます。この記事では、債券ETFの特徴やメリット・デメリットについて解説します。債券とはS&Pグローバル・レーティング日本の場合、戦争や天変地異が起こらない限り破綻することは考えられませんが、外国ではデフォルト(債務不履行)リスクが高い国の債券もあります。とくに有名なのはアルゼンチンです。アルゼンチンは、2020年5月に2014年以来のデフォルトを行いました。建国以来、9回もデフォルトしています。また、社債(企業が発行する債券)の場合は、発行した企業が倒産するリスクもあります。ですから、格付け機関の評価をチェックし、格付けの高い企業の社債を選ぶようにしましょう。A格ならデフォルトリスクは低くなります。ただし、格付けが高いほど利率は低くなります。債券の種類(国債・社債・外債など)債券にはさまざまな種類があります。代表的な債券を見ていきましょう。日本国債私たちに最も身近な債券は「日本国債」です。国債とは、日本政府が発行する債券のことです。元本を国が保証しているので安全性は高いですが、利率は一般事業会社が発行する債券に比べて低くなっています。ただ、個人投資家が買える「個人向け国債」では満期が3年、5年、10年の3種類が発行されていますが、どれも最低0.05%(年率)の金利は保証されています。社債社債とは、トヨタやソニーなどの企業が発行する債券です。満期までの期間はさまざまなので、設定される利率は発行時点の金利をもとに、発行体の信用度(格付け)に応じて決められます。外債(外国債券)通貨、発行者、発行場所のどれかが外国に属する債券です。外債の金利は通貨を発行している国の水準にもとづくので、国内の債券よりも金利が高い傾向にあります。ETF(上場投資信託)とはETFは、日経平均株価やTOPIXなど特定の指数に連動する運用成果を目指して運用される投資信託です。通常の投資信託の特徴に加え、東京証券取引所(東証)に上場しているので、株式と同じようにリアルタイムで取引できます。いわば、株式と投資信託のいいとこどりの商品といえるでしょう。ETFは株式や債券などを組み合わせてパッケージした金融商品です。ETFの投資対象となる指数はさまざまな銘柄で構成されているので、ETFを1つ選んで投資するだけで簡単に分散投資できるのです。また、ETFの対象となる金融商品には、株式だけでなく債券や不動産、通貨などもあります。そして、東京証券取引所に上場している「国内ETF」と海外の市場に上場している「海外ETF」に分類できます。[adsense_middle]国内ETFとは債券を対象にした国内ETFは、すべて日本円で取引可能で、債券の利子を原資とした分配金が支払われます。国内債券のETFが誕生したのは2017年。それまでは外国債を対象にした債券ETFのみでした。ですから、国内の債券ETFでも外国債を対象とした銘柄が多くなっています。ただ、国内債券ETFの登場で、ETFだけで国際分散投資のポートフォリオができるようになりました。国内債券ETFには、一定の組み入れ基準にもとづいて国内発行の公社債に投資する「NOMURA-BPI総合」に連動するものがあります。NOMURA-BPI総合は、国内の公募債券流通市場全体の動向を表すために開発された投資収益指数です。一定の組み入れ基準にもとづいて構成されたポートフォリオ(銘柄の組み合わせ)のパフォーマンスをもとに計算されます。また、国内ETFで外国債券に投資することも可能です。外国債券のETFでは、米国債に加え、新興国債券指数やグローバルに投資するものもあります。海外(米国)ETF海外ETFとは、米国や中国、インドなど海外の代表的な指数との連動を目指した、海外の証券取引所に上場しているETFです。海外ETFも証券市場に上場しているので、株式のようにリアルタイムで取引できます。代表的なのは米国市場に上場している米国ETFです。比較的少額から世界中のさまざまな債券に分散投資が可能で、商品の種類が豊富という特徴があります。ただし、外国証券取引口座を別途開設する必要があります。債券ETFの分配金と利回り債券ETFでは、分配金による利回りを受け取れます。決算日は複数回あり、毎月分配金をもらえる銘柄もあります。また、国内債券よりも外国債の利回りが高い傾向にあるので、「高い利回りの分配金を複数回もらいたい」という投資家は、外国債の債券ETFを購入するといいでしょう。債券ETFのメリットそれでは、債券ETFのメリットについて確認していきましょう。いつでも購入できる通常の債券を購入するときは、発行者が指定した期間に公募を行い、その期間に購入手続きを行う必要があります。ですから、購入したいときにいつでも債券を購入できるわけではありません。しかし、債券ETFなら市場を通していつでも購入できます。また、売却もいつでも可能です。売買タイミングを自由に決められるというのは、債券ETFの大きなメリットでしょう。満期や解約手数料がない通常の債券は満期が決まっていて、基本的に償還日(満期)まで保有することが原則です。途中換金も可能ですが、解約手数料がかかる場合もあります。しかし債券ETFなら満期の設定もありませんし、解約手数料もかかりません。ただし、売買手数料はかかるので注意が必要です。売買手数料の安いネット証券で取引することをオススメします。債券ETFのデメリット債券ETFのデメリットは、次の2つです。為替リスクがある国内の債券利回りは低いので、債券ETFは外国債券を投資対象としたものがメインです。そのため為替リスクがありますが、国内債券ETFでは、為替変動リスクをヘッジする「為替ヘッジあり」のETFもあります。「為替ヘッジあり」のETFの場合、為替変動リスクを抑えられます。ただし、為替ヘッジ手数料がかかるので注意が必要です。一方、「為替ヘッジなし」のETFの場合、ETFの基準価額は為替変動を加えたものになります。通常、ETFを購入したときよりも現地通貨(米ドルなど)に対して円安になれば基準価額は上昇しますが、円高になれば基準価額は下落します。コストがかかるETFには保有コストである「信託報酬」がかかります。信託報酬とは、ETFを管理・運用するための経費として保有している間、投資家が支払い続ける費用です。銘柄によって異なりますが、年率0.1~0.5%程度です。債券には保有コストがかからないので、信託報酬はETFのデメリットになります。債券ETFの銘柄比較債券ETFの代表的な銘柄を紹介します。[adsense_middle]国内ETF2510国内債券ETF終値:998円(2020年7月2日)取引単位:10口分配金:年2回分配金利回り:0.69%管理会社:野村アセットマネジメント信託報酬:0.077%(税込)わが国の公社債を主要投資対象とし、「NOMURA-BPI総合」に連動する投資成果を目指すETF。「NOMURA-BPI総合」は、国内で発行された公募利付債券の市場全体の動向を表す投資収益指数です。2511外国債券(為替ヘッジなし)ETF終値:995円(2020年7月2日)取引単位:10口分配金:年2回分配金利回り:1.62%管理会社:野村アセットマネジメント信託報酬:0.132%(税込)外国の公社債を主要投資対象としたETFで、「FTSE世界国債インデックス(円ベース)」に連動する投資成果を目指します。「FTSE世界国債インデックス」は、全世界主要国の国債(日本を除く)の総合投資収益を、各市場の時価総額で加重平均した債券インデックスです。1486上場インデックスファンド米国債券(為替ヘッジなし)終値:22,520円(2020年7月2日)取引単位:1口分配金:年2回分配金利回り:2.25%管理会社:日興アセットマネジメント信託報酬:0.176%(税込)償還残存期間7年以上10年未満の米国債への投資を通じて、「S&P米国債7-10年指数(円建て)」との連動を目指すETF。S&P米国債7-10年指数は、償還残存期間7年以上10年未満の米国債のパフォーマンスを測定するように設計された指数で、日本円で計算されています。1497iシェアーズ米ドル建てハイイールド社債ETF(為替ヘッジあり)終値:2,235円(2020年7月2日)取引単位:1口分配金:年4回分配金利回り:4.74%管理会社:ブラックロック・ジャパン信託報酬:0.638%(税込)米ドル建てのハイイールド社債に投資し、「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数(TTM円ヘッジ付き)」との連動を目指すETF。国内で組成したETFなので、株式と同じように東京証券取引所で取引できます。「Markit iBoxx 米ドル建てリキッド・ハイイールド指数」は、米ドル建てで流動性の高いハイイールド債を幅広くカバーすることを目的としており、構成銘柄と組入比率は毎月月末に見直しています。海外ETFiシェアーズ・バークレイズ 米国国債 7-10年ETF(IEF)基準価額:121.59ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:1.67%経費率:0.15%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック「iシェアーズ・バークレイズ 米国国債 7-10年ETF」は、残存期間が7年超10年以下の米国財務省証券で構成される指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。米ドル建てでの取引となります。iシェアーズ・バークレイズ 米国クレジットETF(CFT)基準価額:60.27ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:3.4%経費率:0.06%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック米ドル建て投資適格社債で構成されている指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。業種別の資産構成は以下のとおりです(2020年7月2日時点)。銀行業:20.26%非景気循環消費:15.22%通信:8.25%エネルギー:7.59%テクノロジー:7.55%iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債ETF(HYG)基準価額:81.68ドル(2020年7月2日)配当頻度:毎月分配金利回り:5.73%経費率:0.49%取引通貨:米ドル管理会社:ブラックロック米ドル建ての高利回り社債で構成される指数と同じ水準の投資成果を目指すETF。分配金利回りが5.73%と高いのが魅力です。ただしハイイールド債なので、基準価額が大きく動くこともあるため注意が必要です。業種別の資産構成は、以下のとおりです。通信:21.85%景気循環消費:18.17%非景気循環消費:17.32%エネルギー:10.26%資本財:8.62%債券ETFに関するまとめ債券ETFは、国内外の債券に投資するETFのことです。国内では低金利が続いているので外国の債券(外債)がメインになります。債券ETFには、東京証券取引所で売買できる「国内ETF」と、海外の証券取引所に上場している「海外ETF」の2種類があります。外国債券に投資する場合は為替リスクがありますが、それでも3~5%程度の高い利回りが狙えるのは魅力です。リスク分散の1つとして債券ETFを利用し、国際分散投資を行うようにしましょう。
2020年07月17日投資の勉強をし始めると、よく「株は長期保有をしたほうがよい」「長期投資こそ投資の王道」のような言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。でも実際のところ、長期保有・長期投資はよい投資手法なのでしょうか?結論からいうと、長期保有・長期投資は特に投資初心者にとって、資産運用をする上でとても理に適ったおすすめの投資手法といえます。それでは今回はそんな長期投資・長期保有について、おすすめするポイントや銘柄などを解説していきます。株式の長期保有・投資は初心者にもおすすめの投資手法冒頭で触れたとおり、特に投資初心者にとって、株式の長期保有はとてもおすすめの投資手法です。私も以前は数分で売買をする短期売買をしていましたが、結局は現在長期保有に落ち着いています。なぜなら、長期保有が精神的にも資産効率的にも1番コスパがよいという結論に達したためです。長期保有の期間に定義はありませんが、一般的には10年以上といわれています。ここでは、そんな長期保有が投資初心者になぜおすすめなのか、また上手な長期保有のやり方について解説していきます。長期保有・長期投資をおすすめする3つのポイント長期保有をおすすめする3つのポイントを見ていきます。どれも私が株式を長期保有している上で日々実感していることでもありますので、皆さんにもきっと長期保有のメリットとして感じていただけるポイントかと思います。①長期投資はお金に長期間働いてもらう方法そもそも長期投資とはお金に長期間働いてもらうということです。どういうことでしょうか?まず、投資自体がお金に働いてもらうという行為です。私たちはお金を出して株式を買います。企業はそのお金を使ってさまざまな事業を展開し、社会に価値を生み出し、さらに投資家へ利益を還元します。つまり、私たちがお金を出すことにより、企業は利益を生み、社会がよりよくなるのです。これが、投資がお金に働いてもらうという意味になります。長期投資はその名のとおり、お金に長期間働いてもらうことになるので、それだけ大きなリターンが期待できる、ということになります。②手数料や時間というコストを取られない投資をする上ではコストをなるべく抑えることを意識するのが大切です。その点、短期売買に比べて、長期保有は手数料と時間というコストを取られなくて済みます。いくら手数料の安いネット証券で取引をしても、塵も積もれば山となるではないですが、短期売買は手数料が嵩んでしまいます。また、売買をするたびにどの銘柄をどのタイミングで売り買いをするか、チャートや外部環境などに目を通したり、画面に張り付いたりしなければいけない“時間”も掛かってしまいます。一方、長期投資であれば、基本的に最初の購入時には短期売買と同様に銘柄選択の時間は掛かりますが、後は定期的なチェックをすればよいだけなので、投資に関わる時間を大きく節約することが可能です。例えば短期売買で、1回の売買につき投資判断の時間を20分間費やし、4日に1度取引をしたとします。すると年間で“30時間”という時間が投資に使われる計算になります。③いくら下がったor上がったなどの値動きに一喜一憂しづらい短期売買に比べて、長期保有は日々の値動きをそれほど気にしなくても大丈夫です。なぜなら長期保有は数年以上先の株価がどうなっているかが重要なのであって、日々の値動きの重要度は短期売買に比べて下がるためです。短期売買の場合は、場合によっては秒単位など、短時間での値動きをチェックしなければいけないのですが、私の経験上では、長期保有の場合は1日1回株価をチェックすればよいかと思います。上手な長期保有のやり方は?残念ながら、長期投資・長期保有は「よし、やっぱり株式は長期保有だ!よい銘柄を見つけて後はほったらかしにしよう」と、ただ株を買って長く持ったからといって儲かるような手法ではありません。投資なので、どれだけ研究を重ねても損をするリスクはあるのですが、できるなら長期保有で上手く運用していきたいですよね。では、リスクと付き合う上手な長期保有とは、どのようにすればよいのでしょうか?ここでは3つのやり方を解説していきます。分散投資をする長期保有の方法として、分散投資を強くおすすめします。1銘柄に投資をした場合、その1銘柄がコケてしまったら大損失に繋がります。一方で、複数の銘柄に投資をすれば、例え1銘柄がコケてしまったとしても損失額は抑えられ、かつほかの銘柄がカバーしてくれるかもしれません。分散投資をする場合には、なるべく違う業界で値動きが異なる銘柄を複数選択するようにしましょう。年に1~2回の大暴落は避けられないこれは心構えの話になってしまうのですが、少なくて年に1回~2回は株式市場が大暴落するときが来るかと思います(2020年にもコロナショックがありましたよね)。ただ、その大暴落が今後長期に渡って本当に悪影響を及ぼすものなのかは、しっかり見定めなければいけません。前代未聞のコロナショックの大暴落があった2020年2月~4月ですが、2020年7月時点では株価は大分戻しています。突発的な大暴落を特別視してしまい、焦って売ってしまっては長期保有をすることはできません。年に1回や2回の大暴落はあるものとして、大暴落時には冷静に見定めることが大切です。売り時を事前に定義しておく長期保有といえども、どうなったら売るのか、売り時を事前に定義しておくことをおすすめします。なぜなら「長期保有しているから」と理由付けをし、状況が明らかに悪化しているのにも関わらず、売却をせずに塩漬けにしましまう可能性があるからです。塩漬けを避けるためには「買値から25%下がったら損切りする」「業界1位の座を明け渡したら損切りする」「◯◯事業の優位性がなくなったら損切りする」など、事前に売り時を自分なりに定義することが大切です。長期保有ですので、頻繁に株価などを見る必要はありませんが、売り時を決めたポイントは随時意識するようにしましょう。【初心者向け】長期保有におすすめの銘柄5選最後に、長期保有におすすめの銘柄を日本株・米国株の個別株を合わせて5つ紹介していきます。花王コカ・コーラオリエンタルランドプロクター・アンド・ギャンブル信越化学工業[adsense_middle]花王花王は、30期連続で増配をしており、この記録はダントツで日本一です。私たちにとってはベビー用紙おむつの「メリーズ」や洗顔料の「ビオレ」などで親しみのある会社ですよね。連続増配は安定した利益構造がないとできません。その点、花王はその事業の特性上、相対的に景気に左右されずに安定的に売り上げを積み重ねることが可能です。純資産も順調に積み重ねており、財務状況は良好といえます。これから右肩上がりに成長する企業ではないかと思いますが、配当金を貰いつつ、長期で保有するには適した銘柄といえるでしょう。コカ・コーラ花王は30期連続で増配していると言いましたが、コカ・コーラは57期連続増配中の銘柄で、事業の安定性から見ても長期保有にはもってこいの銘柄です。花王と同様に、これから需要が大きく増え、これから何倍もの成長が期待できる企業ではありませんが、逆に大きく需要が下がることもありません。その点でも長期保有するにはよいのではないでしょうか。また、コカ・コーラは世界一の投資家、ウォーレン・バフェット氏が投資をしている銘柄としても有名です。オリエンタルランドオリエンタルランドは、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーなどディズニーリゾートを運営している企業です。そのブランド力の高さゆえに今後も安定的な収益を積み重ねることが予想されます。また、東京ディズニーリゾートの入園者数も安定しており(さすがにコロナショックがあった2020年は大きく下がるかとは思いますが・・・)、外国人来園者の増加、客単価も微増傾向にあります。ただし、記事執筆時点では株価の割高/割安を測るPERが75倍を越えており、割高感を感じる投資家がいるのは事実なのと、最低でも140万円以上の投資資金が必要なため、自分の資産と相談しつつ購入を考えたほうがよいでしょう。プロクター・アンド・ギャンブルピーアンドジーの略称のほうが有名でしょうか。プロクター・アンド・ギャンブルは、ファブリーズや洗剤のアリエールなどを販売している、世界最大の一般消費財メーカーです。時価総額では同じ一般消費財メーカーの花王の約7倍の規模を誇り、63期連続で増配をしています。また、社内での競争も厳しく、人材輩出企業としても有名です。プロクター・アンド・ギャンブルは、ビジネス誌フォーチュンにおいて社員能力が世界一と称されました。不況にも強く、これからも安定的な成長が期待できるため、長期保有に適した銘柄の1つです。信越化学工業信越化学工業は1926年に創立された化学メーカーです。一般的にはあまり馴染みのない企業かもしれませんが、私も証券会社で営業をしていたときには優良銘柄として、よくお客様にご案内をしていた銘柄です。塩化ビニルや半導体シリコンなどで世界一のシェアを誇っており、営業利益は10期連続増益です。また、70%以上であれば理想といわれる、安定性を指し示す指標の自己資本比率は82%と、好財務な銘柄として有名です。塩化ビニルは「塩」からつくる塩素を主原料の1つにしており、水道管、エコバッグ、電線、文房具など幅広いものに使われています。また、半導体シリコンは通信機器や家電、ATMやスマートフォン・パコソン、AIなど幅広い分野で活躍している半導体です。日本株で長期保有をする際には、まず検討したい銘柄の1つです。株の長期保有に関するまとめ今回は投資初心者におすすめの投資手法として、長期保有について詳しく見てきました。長期保有はお金に長く働いてもらい、大きなリターンを期待する、とても理に適った投資手法です。長期投資・長期保有に興味を持った人は、今回紹介した銘柄を含めて、投資をしたい銘柄を調べることから始めてみてはいかがでしょうか。
2020年07月15日年は新型コロナウイルスによる景気低迷で、「今年のボーナスは当てにならない」とあきらめていた方も多いはずです。実際のところ、ボーナスの支給額は減っているのでしょうか?本記事では2020年夏のボーナスの支給額とボーナスの使い道について、日本生命が行ったアンケート結果をもとに解説します。おすすめのボーナス活用法についても書いていますので、参考にしてください。2020年夏の賞与は減少もしくは変わらないコロナの影響により多くの企業で減収減益となっている2020年上半期ですが、夏のボーナスへの影響はどうなっているでしょうか?社会人の楽しみはボーナス!2020年夏の平均支給額は?日本生命の調査によると、2020年夏のボーナスの平均支給額は55.4万円です。昨年の平均支給額が61.0万円なので約5万円の減少ですが、極端に少ないわけではありません。2019年夏より減ったという人が多い次に、ボーナスが前年度より減った人の割合を見てみます。日本生命の調査では、ボーナスが増えた人が7.5%、減った人が30.1%、変わらないという人が62.4%となっています。ボーナスが減ったと回答した人の割合は次の表のようになっており、製造業や生活関連サービス業で減少が目立っています。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成12月の冬のボーナスはさらに厳しくなる見込み多くの企業では、コロナの影響が出る前に夏のボーナスの支給額を決定しています。そのため、夏のボーナスは思ったほど減ってなかったという人も多いはずです。コロナによるダメージは、2020年冬のボーナス以降に本格的に表れることが予想されます。そのことも頭に入れて、ボーナスの使い道を考えておきましょう。ボーナスの使い道はやっぱり貯金心配だった2020年夏のボーナスですが、前年度と変わらない金額をもらえた人も多くなっています。ボーナスをもらった人は、使い道をどう考えているのでしょうか?半数以上がボーナスを貯蓄に回している日本生命の調査では、2020年夏のボーナスを貯蓄(資産形成含む)に回すという人が56.2%で、前年度の46.1%よりも増加しています。また、2020年夏のボーナスのうち貯蓄に回す割合は54.9%と、こちらも前年度の49.4%よりも増えています。年代別では、次の表のようになります。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成半数以上の人がボーナスを貯蓄に回しており、金額としてはボーナスの半分くらいを貯蓄していることがわかります。貯蓄以外では生活費の補てんにする人が多い日本生命の調査では、貯蓄以外のボーナスの使い道としては、次の表のようになっています。出典:ニッセイインターネットアンケート「夏のボーナス・新型コロナウイルス感染症の影響」にもとづき筆者作成2019年度は国内旅行に使う人が最多でした。コロナの影響でボーナスを国内旅行に使う人の割合は大きく減り、代わりに生活費の補てんに使う人が増えています。ボーナスは何に使うのがおすすめ?貴重なボーナスの使い道には悩むところでしょう。以下、FPが考えるおすすめのボーナスの使い道について解説しますので、参考にしてください。[adsense_middle]少なくとも半分は貯蓄・資産形成に回すコロナの影響で雇用も不安定となり、今後は収入が減るおそれもあります。冬のボーナスはもっと期待できませんから、夏のボーナスの少なくとも半分は貯蓄や資産形成に回すのがおすすめです。ボーナスが40万円出たなら、20万円は貯金するようにしましょう。普通預金のみに預けると損低金利の現在、普通預金の金利は0.001%程度(2020年7月現在)です。普通預金に預けていても、お金はほとんど増えません。一方で、貯金を全部定期預金などに入れてしまうと、急に現金が必要になったとき解約しなければならなくなります。生活費の4~6か月分くらいは普通預金に残しておき、それ以外は定期預金や投資で増やすことを考えましょう。たとえば、ボーナスのうち貯蓄・資産運用に回せる額が50万円、1か月の生活費が20万円で、既に普通預金が150万円程度ある場合、50万円は全額普通預金以外で運用を考えるのがおすすめです。定期預金は金利に注目定期預金の金利も金融機関によって違います。都市銀行よりもネット銀行のほうが金利は高めで、ボーナス時にはキャンペーンでさらに金利がアップする金融機関も多くなっています。50万円を1年ものの定期預金に預け入れした場合に受け取れる利息は、金利0.02%の場合たった7円ですが、金利0.2%の場合795円と100倍以上の差です。預け入れできる期間や金額と照らし合わせ、できるだけお得になる金融機関を選びましょう。投資もしてみよう株式や投資信託で資産運用すれば、お金が大きく増える可能性があります。特に、投資初心者におすすめなのが投資信託です。投資信託なら1,000円程度から始められます。運用はプロに任せられるので、専門的な知識も不要です。投資信託では株式や債券などさまざまな金融商品に分散投資を行うため、リスクも比較的抑えられています。借金があるなら返済を検討借金がある場合には、早く返してしまったほうが安心です。ただし、返済し過ぎて後で困ることのないよう注意しておきましょう。住宅ローンの繰上返済はしたほうがいい?ボーナスをもらったら、「住宅ローンの繰上返済をしたほうがよいのではないか?」と考える人も少なくないでしょう。しかし、住宅ローンの金利が低い現在、繰上返済の効果はそれほど大きくありません。貯金がほとんどないのにボーナスを繰上返済に充ててしまうと、急にお金が必要になったときに困ります。十分な余裕資金がある場合以外には、焦って繰上返済しないほうがよいでしょう。カードローンやリボ払いは優先的に返済カードローンで借りたお金を毎月返済している人や、クレジットカードの買い物をリボ払いにして毎月払っている人もいるでしょう。カードローンやリボ払いの金利は15~18%と非常に高い利率です。ボーナスで資金に余裕ができたら、繰り上げ返済しましょう。貯金があれば、急な出費の際にもカードローンやリボ払いを利用しなくてすみます。ボーナスで完済できるならば完済し、この機会に貯金ができるように生活設計を見直しましょう。契約者貸付で借入している場合は?終身保険、養老保険、学資保険など貯蓄型の生命保険に加入している場合、解約返戻金を担保に契約者貸付でお金を借りられます。契約者貸付で借りている場合も、ボーナスでできるだけ返済するのがおすすめです。契約者貸付の金利はカードローンよりも低くなっていますが、カードローンと違って複利計算されるため、借りっぱなしにしていると利息が大きく膨らんでしまうことがあります。利息が解約返戻金を超えると保険が失効してしまうため、早めに返済しましょう。ボーナスで買い物するならボーナスで買い物する場合、欲しい物を思いつくままに買っていると、あっという間にお金がなくなってしまいます。優先的に買うべきものを把握しておきましょう。古くなった家電の買い替えを検討洗濯機や電子レンジなど、今の生活に必須と思われる家電が突然壊れると困ってしまいます。その時点で手元にお金がなければ、リボ払いで買って余計な借金を作ってしまいかねません。購入後年数が経過している家電は、ボーナス時に買い替えを検討しましょう。最近の家電は節電効果にも優れたものが多くなっています。買い替えをすることで、電気代も節約でき、長い目で見るとお得になります。パソコンなどのITツールもパソコンも定期的に買い替えが必要です。パソコンは在宅での仕事や副業にも役立つので、優先的に買い替えしたいものです。手持ちのパソコンが古くなっているなら、ボーナス時に買い替えを検討しましょう。同様に、今の生活に欠かせないスマートフォンも、ボーナス時に一括払いで購入すると、毎月の携帯料金の支払いが楽になります。自分への投資も考えるボーナスで余裕資金ができたら、積極的に考えたいのが自己投資です。先行き不透明な時代だからこそ、将来につながるスキルや資格を身につけておく必要性が高いと言えます。コロナの影響でオンラインで学べるセミナーやスクールも増えていますので、家にいながらでも学べるチャンスです。たとえば、英会話やプログラミングなどは、どの業界でも役立ちます。また、今後は会社員でも副業により収入を増やすことを考えたほうがよいですから、副業の足がかりとなるセミナーや講習に参加してみるのもおすすめです。ボーナスの使い道に関するまとめ2020年夏のボーナスは貯蓄に回したいと考えている人が多数です。コロナの影響でまだまだ先行き不透明な情勢ですから、ボーナスの少なくとも半分は貯蓄に回しましょう。せっかくのボーナスなので有効に使いたいという方は、借金の返済、必要性の高いものの買い替えに使うほか、ぜひ自分への投資に使うことを検討してください。
2020年07月10日毎年6~7月は夏のボーナスの支給時期ですが、2020年は新型コロナウイルスの悪影響が大きい業種を中心に、ボーナスが前年より減少するケースも少なくないようです。ボーナスは会社の業績に連動している部分もあり、従業員への支払いが給料とは異なり法的強制力がないため、会社の業績が厳しいときには減額や不支給になることもあります。そのため、ボーナスが予想や想定より少なかった場合には家計の工夫が必要な場合もあります。 今回は、予定よりボーナスが少なかった場合の考え方をお伝えいたします。 ボーナス払いをするものを確認まずは、現状の把握が必要です。支給される金額と支払う金額の差がどの程度あるかを確認しましょう。すでにボーナス払いの設定がしてあるものは変更がしにくいので、特に確認が必要です。 ボーナス払いに設定がされている主なものは、以下の4点です。【1】住宅ローン・自動車ローンの返済(ボーナス時の増額)【2】クレジットやショッピング、キャッシングのボーナス時払い【3】生命保険料、自動車保険料、火災保険料等の年払い、半年払い【4】定期預金や投資信託、持株会等の積立(ボーナス時の増額) ボーナス払い対象の内容や件数、金額を把握し、ボーナスと手持ちの預貯金で支払いができるか確認しましょう。特に【1】のローンの返済、【2】の各種支払いは返済・支払いができないと、今後の借り入れや支払に影響しますので、優先して支払いを済ませましょう。 なお、【3】の各種保険料は、多くの保険会社で猶予期間があるので、心配な場合は早めに保険会社等に問い合わせをしましょう。【4】の各種積立は残高がない場合はキャンセル扱いになることが多いですが、振替口座に残高があると【1】、【2】の返済・支払い前に積み立てられてしまいますので、必要に応じて口座の残高を調整しましょう。 12月までに帳尻が合うか確認する今回のボーナス払いが支給されたボーナスより多かった場合は、預貯金の取り崩しや別の借入、支払いの猶予などで対応するのが一般的です。また、支給が始まっている1人10万円の特別定額給付金(2020年6月24日現在で67.2%が支給済)やその他の給付金等で補てんすることも場合によっては必要です。預貯金の取り崩しや給付金の補てんで解消できれば良いのですが、別の借入や支払の猶予がある場合には、12月までに支払いの目途が立つか返済計画を立てましょう。12月までに帳尻が合わないと、次のボーナス払いに対応できない可能性が高まります。なお、次のボーナス払いまでに今回のボーナス払いができない場合は、保険や積立の見直しで解決できない場合は、家計全体の見直しをしましょう。なお、それでも難しい場合には住宅や自動車の売却を検討する必要性も出てきます。 余裕があればしっかり使いましょうここまではボーナス払いが厳しいケースをお伝えしましたが、ボーナスの支給額が減った場合でも、固定の支払いが少なく、家計に余裕があれば、必要なものやほしいものに使ったり、新型コロナウイルスの感染予防を考慮した上でのレジャーや旅行に使ったりと今までに近い形で使われてもよいと思います。 2020年9月~2021年3月の間で、マイナンバーカードとキャッシュレス決済を対応させて上限5,000円分が還元される「マイナポイント」、旅行や外食、イベント等の補助を予定している「GoTo キャンペーン」など、消費回復に補助を検討している施策もありますので、上手に使っていきましょう。 業種によって支給の増減がある今年の夏のボーナスですが、返済・支払を優先させつつ、余裕がある場合はキャンペーン等と合わせてしっかり使っていくことも選択肢に入れるとよいでしょう。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年07月09日松井証券の「投信工房」というサービスをご存知ですか?私は初めてその名称を聞いたとき「職人たちが投信を黙々と作る作業場」が頭に浮かび、なんだかいぶし銀でカッコいいというイメージを持ちました。そして実際に「投信工房」を知るにあたり、そのイメージは当たっていることが分かりました。「投信」は、プロが最適なポートフォリオと商品を決めて投資をする商品です。その「投信」に「工房」が合わさった「投信工房」は、自分の投資目的や資産状況に合う最適なポートフォリオや商品を、松井証券というプロが作って投資家へ提供してくれるサービスです。そう考えると私のイメージはなかなか合っていますよね。今回はそんな「投信工房」の魅力を紹介していきたいと思います。松井証券について松井証券は1918年に創業した老舗のネット証券会社です。株式・投資信託・先物・FXなど豊富な商品ラインナップを取り揃えており、日本初の本格的なインターネット取引を開始した企業でもあります。また、一日信用取引や、1日の株式約定代金合計50万以下は手数料無料など、現在では多くのネット証券が導入している革新的なサービスを始めたのも松井証券です。個人的にはサポート体制に感動!歴史と革新性のある松井証券ですが、私が一番「すごいなぁ」と感じたのがサポート体制です。一度「投信工房」について質問があり、松井証券の問い合わせ窓口へ電話をかけたことがあるのですが、私のちょっとややこしい質問にもすべて的確に・即座に答えていただきました。全くストレスのないやりとりに「サポート体制にも力を入れている」のだと感じました。実は松井証券は、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)主催の2019年度問合せ窓口格付け(証券業界)で、最高評価の「三つ星」を9年連続獲得しており、これはネット証券で唯一とのことです。特に投資をし始めた人にとっては、松井証券のサポートはかなり心強い味方になってくれるでしょう。松井証券「投信工房」の特徴8つの質問から銘柄と比率を導いて提案してくれる「投信工房」は簡単な8つの質問(年齢は?年収は?など)に答えるだけで、自分に最適なポートフォリオや投資先を提案してくれる「アドバイス型」のロボアドバイザーです。8つの質問の答えからその人のリスク許容度を測り、国内株式や新興国株式、海外REIT(リート)など国内外のさまざまな商品に投資をしている投資信託(以下:投信)の銘柄と比率を提案してくれます。「投資一任型」に限りなく近い「アドバイス型」のロボアドバイザーロボアドバイザー(以下:ロボアド)には、「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類があります。アドバイス型:ユーザーに最適なポートフォリオや投資商品をアドバイスする。投資一任型:アドバイス型に加えて、発注や運用、運用時のリバランスも自動で行う。こう見ると、投資一任型はすべて自動でロボットがやってくれるので、手間がかからなくよさそうです。しかし一方で、投資一任型はアドバイス型に比べコストが高いというデメリットがあります(このコストですが、投資をする上でもっとも気にしなくてはいけないポイントの1つです)。「投信工房」はアドバイス型で、コストは非常に低いです。しかも、提案されたポートフォリオを簡単な操作でまとめて購入することができるので、投資一任型に限りなく近いという性質を持ちます。ロボアドの中でも特筆したサービスといえるでしょう。リバランス:定期的に、当初計画したポートフォリオ通りに資産配分を調整すること。リバランスをしないと相場の変動とともに計画したポートフォリオが崩れてしまうため、必須の作業となります。「投信工房」の6つの魅力ここでは、アドバイス型ロボアド・「投信工房」の6つの魅力を見ていきたいと思います。アドバイス型でも、簡単な操作でまとめて購入できる投信一任型に近いのに無料で使えるロボアドの中でも屈指。低コストで運用できるなくてはならない自動リバランス機能リバランス積立ができるロボアドの中で最少額!100円から投資ができる[adsense_middle]【投信工房の魅力①】アドバイス型でも、簡単な操作でまとめて購入できる「投信工房」は、最適なポートフォリオと商品を提案してくれるアドバイス型です。ですが、アドバイスを受けた商品を買いたいと思ったら「購入ボタン」をクリックするだけで、提案されたすべての投信を購入可能です。わざわざ自分で投信のページに行って、口数を入力して注文ボタンを押して・・・という手間は必要ありません。他のアドバイス型ロボアドに比べても購入の手間を徹底して省いており、「もっとも投資一任型に近いアドバイス型のロボアド」といえるでしょう。【投信工房の魅力②】投信一任型に近いのに無料で使える「投信工房」は無料で使うことができます。アドバイス型ロボアドは無料で利用できるものがほとんどですが、投資一任型にもっとも近いロボアドで無料というのはうれしいですね。【投信工房の魅力③】ロボアドの中でも屈指。低コストで運用できるロボアドにおいて、コストを抑えて運用することは非常に大切です。ロボアドのコストはサービスにより異なり、基本的にアドバイス型のロボアドは利用料は無料ですが、購入する商品によってコストは上下します。その点「投信工房」の運用コストは、投信の保有コストである信託報酬のみで年率0.34%以下。大手サービスの投資一任型のロボアドでは利用料だけで年率0.6%~1%のコストがかかりますので、他のロボアドに比べて低コストで運用することができます。運用コストは、投資をする上で最も気にしなくてはならないポイントの1つ。例えば、毎月3万円を30年間積立投資するとします。この条件で運用コストを0.5%下げるだけで、30年後には約220万円多く積立てることが可能に。このように、たとえ0.1%の運用コストであっても敏感になるべき、と個人的には考えます。【投信工房の魅力④】なくてはならない自動リバランス機能特に長期投資をする上でリバランスは欠かせません。時間の経過とともに相場が変動し、当初の計画したポートフォリオは必ず崩れてしまうからです。その点「投信工房」はあらかじめ日にちを設定しておくと、自動的にポートフォリオのリバランスをしてくれます。有料のロボアドであれば当然リバランス機能はあってしかるべきですが、無料のロボアドで自動リバランス機能があるものは限られます。【投信工房の魅力⑤】リバランス積立ができる「投信工房」で積立をしたいという人は「リバランス積立」を活用するとよいでしょう。リバランス積立は、ロボアドが目標とするポートフォリオに近づけるために、積立時に最適な配分で投信を購入してくれるというとても便利な機能です。リバランス積立を使えば、放っておいても当初の目標に向かって投資を続けることができます。【投信工房の魅力⑥】ロボアドの中で最少額!100円から投資ができる「投信工房」は100円から積立投資を始めることができます。他のロボアドでも100円から投資ができるものもありますが、中には最低投資金額が1万円や10万円のロボアドもあるため、ロボアドの中でももっとも手軽に投資を始められる部類に入るのではないかと思います。具体的にどんな商品を提案されるの?「投信工房」が提案するのは、松井証券で取り扱いがあり、国内外さまざまな商品に投資をして低コストで運用できる投信です。では「投信工房」から、具体的にどのような投信を提案されるのでしょうか?ここでは参考までに3つの投信を見ていきましょう。【国内株式】<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド」は「TOPIX」との連動を目指している投信です。TOPIXは東証一部上場企業全銘柄を対象に算出している株価指数のため、この投信を買うだけでトヨタやソニー、ソフトバンクなど日本を代表する企業の多くに分散投資をするのと同じ効果を得ることができます。【先進国株式】たわらノーロード 先進国株式「たわらノーロード 先進国株式」は主に米国など海外の先進国の株式に投資をしている投信で、「MSCIコクサイ・インデックス」との連動を目指しています。この投信を1つ購入すれば、(記事執筆時点では)組入銘柄であるアップルやマイクロソフト、アマゾンやネスレなど世界的な企業への分散投資が可能というかなり贅沢な投信です。MSCIコクサイ・インデックス:日本を除く米国、英国、フランスなどの先進国の株式で構成される指数。算出されてから34年間の実績があり、多くの投資家が日本以外の先進国株式投資の参考にしている。【新興国株式】三井住友・DC新興国株式インデックスファンド「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」は、中国や韓国、インドやブラジルなど新興国の株式を対象として算出している「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」への連動を目指す投信。記事執筆時点ではアリババやサムスンなどに投資をしています。新興国の成長企業にも投資ができるため、ある程度リスクをとって大きなリターンを狙う攻めの投信です。MSCI エマージング・マーケット・インデックス:成長が著しい新興国株式の市場動向を知るのにもっとも活用されている指数。「投信工房」はどんな人におすすめ?ここまで「投信工房」について魅力や提案される投信を見てきました。では、「投信工房」はどのような人におすすめのサービスなのかでしょうか?ここでは3つのタイプの人を挙げていきます。[adsense_middle]手軽に王道の投資を始めたい人投資の王道は「長期・分散・積立」です。この3つの投資手法を取り入れることで、資産運用と上手に付き合っていくことができます。投資工房では低コストで毎月金額を指定して積立をすることができるので、長期で運用するにはもってこいです。さらに、「投信工房」で提案された投信を持つことにより、数多くの銘柄に投資をしている投信を複数持つことになります。提案された投信をそのまま持つことによって、分散に分散を重ねたポートフォリオが完成するのです。このように「投信工房」を使って毎月商品を購入するだけで、王道の「長期・分散・積立」を高いレベルで行うことができます。例えば「ニッセイTOPIXインデックスファンド」であれば東証一部上場の約2,000銘柄に、たわらノーロード先進国株式の場合は約1,300銘柄に分散投資したことと同じ効果を得ることができます。この2つを持つだけで3,300銘柄に投資をしたことと同様の効果があります。ましてや「投信工房」で提案される投信の数は基本的に9つですから、相当な分散効果が期待できます。将来のお金に対する心配がある人老後にゆとりある生活を送るためには、3,000万円の老後資金を貯めなくてはいけない、という試算もあります。「そんな大金をどうやって貯めようか・・・」など将来のお金に対して漠然とした不安のある人は、「投信工房」を使って、お金がお金を生むという経験をしてみるのもおすすめです。もちろん投資なので損をするリスクはあります。ですが、老後の資産を形成するためにはどうしても自助努力が必要になります。その自助努力の1つの方法が投資と考えると、投資のリスクを把握・理解した上で、まずは「投信工房」を活用して投資を始めてみるのもよいのではないでしょうか。将来に向け投資の勉強をしたい人「将来は自分で勉強しながら投資をしたいけれど、今は知識・経験がない」という人が、まずは勉強ツールとして「投信工房」を利用するのもよいでしょう。「投信工房」が提案するポートフォリオは、世界中のプロの投資家に利用されている理論を基に作られたもの。「投信工房」を利用することにより、自分の投資目的に対し、どのくらいの比率でどのような銘柄を提案されるのか、その銘柄はどんな特徴があるのかなどを学ぶことができます。100円~の少額で投資ができますので、実際に運用しながら肌感覚で投資の勉強をするキッカケにもなるでしょう。松井証券「投信工房」に関するまとめ今回は松井証券のアドバイス型ロボアドバイザー「投信工房」について紹介しました。「投信工房」は低コストで王道の投資を手軽に始められる点が魅力です。投資に少しでも興味がある人は、資産運用のお供にも勉強ツールにもなり得る「投信工房」の活用を、まずは少額からでもよいので検討してみてはいかがでしょうか。
2020年07月03日生活費を株の配当金で賄ってしまおうという、いわゆる配当金生活に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。また、そこまではいかないまでも、配当金をたくさん貰って効率的に資産運用したい、という人も多いかと思います。ですが、配当金を貰う前に、まずは配当金について基本的な情報を整理しておきたいですよね。そこで今回は、配当金をいつ・いくら貰えるのか、どうしたら貰えるのか、高利回り銘柄の注意点などを解説していきます。配当金とはまずは「そもそも配当金とは?」という疑問からお答えしていきます。配当金とは、株式会社が得た利益から株主に分配される現金配当金は、株を保有していると年に1回~4回程度、投資先の企業から分配される現金のことです。配当金額や、年何回配当するかは企業により異なります。基本的に配当金の原資は企業の利益(より正確にいうと利益剰余金)です。そのため、業績の上下により配当金も上下する可能性があります。また配当金を出さない企業もたくさんあります。なお、株式会社の剰余金から配当金などを受け取る株主の権利を、利益配当請求権といいます。つまり、配当金を受け取ることはれっきとした株主の権利となります。利益剰余金:企業が過去に獲得した利益の蓄積配当金≠分配金配当金と混同しやすいものとして分配金がありますが、分配金は、投資信託を保有すると貰える現金のことで、投資先の企業から貰える配当金とは異なります。また、配当金の原資は基本的に企業の利益である一方、分配金は投資信託の資産から支払われます。そのため、配当金の場合、例えば配当金を増やす「増配」を企業が発表すると、株価が上昇して企業価値が高まるケースも見られますが、分配金の場合は投資信託の資産を取り崩して支払われるため、分配金の支払い後には、支払った分だけ投資信託の資産価値は下がってしまうのです。配当利回りとは配当金を貰う上で必ず覚えておきたいのが「配当利回り」です。「配当利回り」とは、1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかが分かる指標で、当期予想1株あたり「配当金÷株価×100」で求めることができます。例えば、株価が1,000円で1株あたり年10円配当金を出す予定の銘柄の場合、配当利回りは1%(10円÷1,000円×100)です。配当利回り1%の銘柄を100万円買えば、1万円を配当金として受け取ることができる計算です。「配当利回りが高い=配当金に対する株価が安い」と考えることができ、配当利回りが高い銘柄ほど、少ない資金で多くの配当金を得ることが可能です。著者の感覚でいうと、大体配当利回り3%以上が高配当銘柄に属しているかな、といった感覚です。東証一部上場企業の平均配当利回りは?それでは、日本を代表する企業が上場している東証一部上場の平均配当利回りはどれくらいなのでしょうか?日本経済新聞によると、記事執筆時点(2020年6月末)では予想1.46%です。ただし、この数字は新型コロナウイルス感染拡大で業績予想の開示を見送る企業が相次いだ都合上、暫定的なものといえます。ここ数年の東証一部上場企業の平均配当利回りは、大体1.5%~2.5%の間で上下しています。有名企業の配当利回りを見てみよう東証一部上場企業の平均配当利回りは1.46%でした。ここでは有名企業の配当利回りを少しだけ見ていきましょう。こうして見ると、企業によって大きく異なることが分かりますね。また、配当金と合わせた株主還元策として、ソニーやソフトバンクのように株主優待制度を設けている企業もあります。【いつ・いくら貰える?】株式投資の配当金の仕組みではここから、いつ・いくらに加えて、どうやったら配当金を貰えるのか、配当金の仕組みを解説していきます。[adsense_middle]【Q.どうやったら?】A.権利付き最終日に株を持っていれば配当金を貰える結論からいうと、権利付き最終日に株を保有していれば、配当金を受け取ることができます。権利付き最終日とは、決算日の2営業日前です。例えば、日本で最も一般的な3月31日に決算を行う企業であれば、決算日である3月31日の(土日祝日を挟まない場合)2営業日前の3月29日に株を持ってさえいれば、翌営業日に売却したとしても、配当金を受け取ることが可能です。あくまで権利付き最終日に株を持っていたか否かで判断されるため、保有期間は関係ありません。3月と9月に決算をする日本企業が多数を占めるため、3月末と9月末が権利付き最終日となる銘柄が多い。中には年4回配当金を出す企業もある。【Q.いつ?】A.株主総会後に貰える配当金は決算後に行われる株主総会で決議されると支払われます。株主総会開催日は企業によって異なりますが、決算後3ヶ月以内には開催されますので、おおよそ決算日から3ヶ月前後に受け取れると思っておきましょう。例えば3月末決算(3月末が権利付き最終日)の企業であれば、6月~7月以降に配当金を貰うことができます。【Q.金額はいくら?】A.保有株数×配当金気になる配当金額ですが、保有株数×配当金で求めることができます。例えば保有株数が100株、1株あたり10円配当する銘柄であれば、100株×10円=1,000円の配当金を受取ることができます。なお、配当金をいくら支払うかは、株主総会や取締役会で決定されます。「年間1株あたり~円の配当」「安定的・継続的に配当を行う」などの配当政策を株主に明示している企業も多くあります。配当政策:利益をどれくらい、どのように配当として株主に還元するかの方針。高利回り銘柄の3つの注意点さて、配当金について調べていると「人気の高利回り銘柄◯選!」など、高利回り(配当利回りが高い)銘柄を紹介している記事や雑誌がたくさんあるかと思います。ですが、「配当利回りは高ければ高いほどよい」とは一概にいうことはできません。ここでは高配当利回り銘柄に投資をする上での注意点を3つ解説していきます。減配リスクがある配当利回りは当期予想1株あたり「配当金÷株価×100」で求めることができる、とお伝えしました。当期予想とあるとおり、配当利回りはあくまで予想の配当金額で計算をしているため、実際にその金額が支払われるかどうかは分かりません。実際にこの新型コロナウイルス拡大の影響により、株式会社SUBARUは直近の配当予想144円を年間100円に減配し、配当利回りは大きく下がりました。このように業績によって減配(配当金を下げること)もあり得ることは頭に入れておきましょう。成長株かつ高利回り銘柄は少ない配当金は基本的に企業が稼いだ利益が原資ですが、成長企業の場合、一般的に稼いだ利益を配当に回さずに、有望な事業へ投資することによって、さらなる成長を目指します。つまり、配当金が高く、高利回りの銘柄は、成長機会のある投資先が少ないと見ることもできます。良くいえば安定しているのかもしれませんが、高利回り銘柄は成長余力が少ない可能性が高いという見方もできるのです。株価の見通しも必ずチェック高配当は確かに魅力的に映るかもしれません。しかし、高くても配当利回りは6%前後でしょう。一方で、株価は安定的な動きをする銘柄でも年間6%以上は上下することが多いです。「配当金がたくさん入るから」という理由で買った後ほったらかしにしていたら、いつの間にか株価がどんどん下がって資産が減ってしまった・・・となりかねません。必ず株価の見通しは買う前・買った後にチェックしておきましょう。株主・配当金に関するまとめ今回は配当金について、いつ・いくら貰えるかなど、基本的な情報をまとめてきました。高利回り銘柄の注意点に留意しつつ、投資をする上で、配当金を目的に投資をするのか、あくまで“おまけ”として見るのか、配当金をどのような位置付けにするのか整理し、投資をしてみてはいかがでしょうか。
2020年07月02日日々の生活や人生を充実させるには、自由に使えるお金や時間を増やすことも重要な要素といえます。そのひとつの方法が不労所得を作ることです。ここでは不労所得とは何かをテーマに、これから不労所得を作っていこうという人におすすめの不労所得の作り方をご紹介していきます。不労所得とは働かずに得られる収入のことまずは不労所得とはどのようなものなのかを押さえておきましょう。不労所得の意味不労所得(不労収入)とは、労働によらず得られる収入のことをいいます。不労所得は何もせず簡単に得られるものではないとはいえ、相続した不動産や株式などから家賃や配当金が入ってくるようなケースを除き、何もせずに不労所得が得られることはありません。まずは自身で収入が得られる仕組みを作る必要があるのです。不労所得と勤労所得の違い不労所得の場合、どれだけの収入を得られるかはその仕組みによって変わり、方法によっては損失が出る場合もあります。不労所得を得るためにかけた時間や労力に対して、確実に収入が得られるとは限らないのです。労働の対価として得る勤労所得(勤労収入)は、どれだけ働けばどのくらい収入を得られるかをある程度予想でき、基本的に収入がマイナスになることはありません。不労所得と勤労所得にはこのような違いがあります。不労所得の種類不労所得を得るには主に次のような方法があります。[adsense_middle]【不労所得の作り方①】持っているお金を活用する持っているお金を活用して不労所得を得る代表的な方法としては、金融機関にお金を預けて利子を受け取る「預貯金」があります。そのほか、人にお金を貸して金利を受け取る方法もあります。ただし、これを継続的に行うには、貸金業者として内閣総理大臣または都道府県知事へ登録しなければなりません。もし無登録で行えば違法となり罰則があります。ソーシャルレンディング最近では、お金を貸したい人とお金を借りたい人をネットを介してつなぐ「ソーシャルレンディング」という方法も登場しています。ソーシャルレンディングは貸金業者である金融機関を介してお金を貸すため、お金を貸す(出資する)本人は貸金業者として登録する必要がありません。預貯金は金融機関によって元本が保証されています。一方、お金を貸す方法では貸したお金を回収できなくなるリスクをともなうため、預貯金よりも多くの金利を受け取れるのが一般的です。【不労所得の作り方②】持っている資産を活用する土地や建物などの不動産を持っていれば、それを人に貸して不労所得(賃貸収入)を得られます。最近では多くのシェアリングサービスのプラットホームがあり、利用していない家や、自宅の空いているスペース、所有している自動車やブランド品などを気軽に貸し出せるようになっています。このほか家の軒先などに自動販売機を設置し、売上の一部を受け取るといった方法もあります。【不労所得の作り方③】資産に投資して運用する資産を持っていない場合でも、不動産や株式、債権、投資信託などの資産に投資し、運用することで不労所得を得られます。投資では投資資金が多いほど有利です。たとえば、同じ年3%の配当が受け取れる商品に投資する場合でも、元手(元本)が100万円であれば配当は3万円、元手が1,000万円あれば配当は30万円になります。給与所得者であれば、まずは本業の収入アップを図り、より多くの投資資金を確保することが不労所得を効率よく増やすことにつながります。まとまった資金がなくても、継続的に買い増していくことで資産は積み上がり、不労所得は増えていきます。投資は余裕資金で行うのが基本投資には購入する資産に応じてさまざまなリスクがあり、購入した資産の価格が下落すれば損失が出ることもあります。投資は当面使う予定のない余裕資金で行うことを基本に、生活費や急な出費に備える資金など、近いうちに必要な資金は預貯金のようにすぐに現金化できる安全性の高い商品で保有するのが安心です。【不労所得の作り方④】独自のコンテンツを作成する自身でブログや動画、書籍、イラスト、楽曲などのコンテンツを作成して、印税や版権収入といった不労所得を得る方法もあります。自身のブログなどで商品やサービスを紹介し、購入にいたった場合に報酬が得られる「アフィリエイト」という仕組みもあります。不労所得を得るための主な方法一覧預貯金(利子収入)ソーシャルレンディング(配当収入)証券投資(配当金収入)不動産賃貸(家賃収入)太陽光発電(売電収入)自動販売機などの設置(賃料・売上収入)シェアリングビジネス(賃料収入)アフィリエイト(広告収入)YouTube(広告収入)コンテンツ制作(印税・版権収入)初心者にもおすすめの不労所得を作る方法ランキング不労所得を作るにはさまざまな方法がありますが、これから不労所得を作っていこうという人におすすめするのは次のような方法です。第1位預貯金第2位投資信託・ETF・REIT第3位株式第4位シェアリングサービス第5位不動産賃貸[adsense_middle]第1位預貯金現在の低金利ではあまり効率的な方法とはいえませんが、利用しやすく、ほとんどリスクなく不労所得を得られる点はやはり魅力です。生活費や急な出費に備える資金など、安全性と流動性の高さが求められる資金については、預貯金で保有・運用するのが望ましいといえます。金利は金融機関や商品によって異なるため、利用する金融機関や商品の選択が重要なポイントです。各行ホームページをもとに作成(2020年6月時点)各行ホームページをもとに作成(2020年6月時点)第2位投資信託・ETF・REIT投資信託やETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)は、少額から分散投資ができる点が魅力の投資商品です。まとまった資金がなくても無理のない金額から投資を始めることができ、資産を積み上げていくことで不労所得を増やせます。資金が少なくても投資対象や投資時期を分散しやすく、リスク軽減を図りやすいメリットもあります。ETFETFは株式市場に上場している投資信託です。一般的な投資信託に比べて売買手数料や信託報酬などが割安な傾向があるため、同じ対象に投資する場合には有力な選択肢となります。REITREITは不動産を投資対象とする投資信託です。実物不動産への投資では、まとまった資金が必要となったり、換金しにくかったりというデメリットがありますが、REITであれば少額から投資でき、取引所に上場しているREITであればすぐに換金できます。また利益の多くを配当する仕組みとなっているため、安定して比較的高い配当が期待できるのも魅力です。投資信託投資信託は商品によって、運用による収益を毎月分配(配当)するもの、年1回分配するもの、分配を行わないものなどがあります。投資信託では分配金が「不労所得」となりますが、その都度受け取ると複利効果がなくなり、投資効率は低下します。資産を増やす目的であれば、なるべく配当頻度の少ない商品を選ぶ、あるいは配当を再投資し、お金が必要になったタイミングで必要な分だけ解約するほうが効率的といえます。分散投資によりリスクは軽減されますが元本保証ではないため、元本割れのリスクがあります。第3位株式株式は株の値動きによる利益(キャピタルゲイン)と、配当による利益(インカムゲイン)が期待できる投資商品です。得られる売買益や配当は株の保有額に比例して増えるため、資金力のある人ほど効率よく不労所得を得られます。同じ年5%の配当を行う企業の株に投資するにしても、100万円分の株を持っている人と1,000万円分の株を持っている人が受け取れる配当は、それぞれ税引後で約4万円と約40万円、10倍の違いがあります。株価は日々変動しており、購入した株が値下がりして損失が出るリスクがあります。もし投資した企業が倒産すれば投資した資金は戻ってきません。配当も一定ではなく、業績によって引き下げられたり、支払われないこともあります。株式投資にはこのようなリスクがあると理解した上で、当面使う予定のない余裕資金で行うのが原則です。資金が特定の銘柄に偏っていると、その企業の業績などにより大きく影響を受けてしまいます。1銘柄への投資額を投資資金全体の5〜10%程度に留めたり、投資する銘柄を分散したりして、リスクの限定や軽減を図ることも大切です。第4位シェアリングサービスシェアリングサービスとは、保有する資産を人に貸し出して収益を得る仕組みのことです。すでに持っている資産を活用する場合には、元手が必要なく気軽に始められるのが特徴です。出典:一般社団法人シェアリングエコノミー協会「シェアリングエコノミー 領域map」シェアできる資産は、空間(スペース)、モノ、スキルなど多岐にわたりますが、不労所得を得る方法としては、空間(スペース)やモノのシェアということになるでしょう。空間(スペース)のシェアリングサービス空間(スペース)のシェアリングサービスとしては、使っていない家などを宿として貸し出す「民泊」や、自宅などの空きスペースを駐車場として貸し出すものなどがあります。モノのシェアリングサービスモノのシェアリングサービスとしては、マイカーや保有しているブランド品などを貸し出すものがあります。シェアリングサービスでは、貸し出しを行うために利用者とやりとりしたり、部屋の清掃が必要となるものもあります。利用者とのトラブルや貸し出したモノが壊れてしまうこともあるため、保険などの備えも必要です。第5位不動産賃貸不動産賃貸による家賃収入は代表的な不労所得です。まとまったお金がなくても、ローンの審査に通れば手持ち資金以上の物件を購入できるため、資金効率を高めることができ、家賃収入がローンの返済や税金といった支出を上回れば、その分が不労所得になります。家賃収入から実際にかかった経費と減価償却費を差し引いて利益がマイナスとなった場合、そのマイナス分は給与所得などほかの所得と相殺できるため、節税効果も期待できます。空室リスクや流動性リスク一方で不動産投資は金額も大きく、空室リスクやすぐに換金できない流動性リスクなどがあります。得られる収益や将来売却する場合の売却価格は、立地などの要素に大きく左右されるため、物件の選択も非常に重要です。不動産への投資は、維持管理にかかるコストや将来の売却を考慮し、収支計画をしっかりと立てて行う必要があります。コストを含まない表面利回りを強調したり、実際の収支がマイナスになるにもかかわらず、節税効果によって実質的な利益があるように見せたりして、投資用マンションの購入を勧める業者も少なくありません。表面的なメリットだけでなく、コストやリスクを十分理解した上で、判断することが大切です。不労所得の種類&おすすめランキングまとめ不労所得にはさまざな種類がありますが、何もせず、すぐ確実に収入が得られるようなものは基本的にありません。自身が持っている資産やスキルなどを活用し、リスクを理解した上で、働かなくても収入が得られる不労所得の仕組みを作る必要があるのです。収入や資産、スキルの少ない20代の人でも、本業の収入やスキルを高める努力とあわせ、始めやすい方法で不労所得の仕組みを作っていけば、不労所得を増やしていくことは十分可能です。日々の生活や人生をより豊かなものとするために、不労所得作りを始めてみてはいかがでしょうか。
2020年06月30日コロナウィルスの感染リスクを避けるため、職場に出社せず在宅でお仕事をされるようになった方も少なくないと思います。収入を得る場合、出社しての労働を対価として得るのが一般的でしたが、今やその前提は崩れつつあります。その中で労働収入とは違った不労所得という言葉を耳にする方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は不労所得がどんなものか、それにはどれくらい種類があるかについて記載したいと思います。不労所得とは何か?不労所得とは「不労」という言葉が示すとおり、労働をしないで収入になる所得全般を指します。伝統的に世界中で見られる不労所得の代表は、不動産収入です。お金をテーマにした書籍の中には、こういった収入を得ることが人生を豊かにするために必要であると述べられているものも少なくありません。不労所得を作る意味そもそも、なぜ労働を対価にしない所得を持とうとする人がいるのでしょうか。その理由は、人生の大切な時間を仕事以外のことにも使いたいニーズがあるからだといえるでしょう。また、年を取ると労働をするのは体力や健康状態の観点から難しくなるので、その代わりの収入を得たいというニーズもあります。不労所得の種類不労所得には大きく分けて2つあります。それは投資関連のものとそれ以外のものです。以下それぞれの具体的な方法について記載いたします。投資に関連した方法投資に関連した不労所得は、以下のとおり主に7つあります。なじみのあるものもあれば、初めて聞くものもあるかもしれません。同じ投資系でも多少の違いがあるので、それぞれの違いを意識して比較してみるとわかりやすいです。預金FX債券株式投資信託関連(ETFも含む)不動産関連ソーシャルレンディング預金銀行口座に預金をしていれば、円貨ないし外貨で金利が得られます。これをネット銀行などの外貨預金という形で金利収入を得ている方もいらっしゃるでしょう。投資関連では一番シンプルでわかりやすい不労所得です。FXFXでは、お金を借りることで大きな金額で為替取引ができます。ただ、為替の売買益で収益を狙わず、保有する通貨の金利収入で利益を得る方法もあります。そういう意味でFXも不労所得の1つに挙げられます。これは外貨預金と似たイメージです。債券債券も金利がつくので不労所得があります。日本の企業が発行する債券では、普通社債より弁済順位が劣後する劣後債として発行されるケースが多く、ソフトバンクの債券などが高金利で有名です。発行体の信用度が低いものや外貨建てのものであれば、さらに高金利を狙うことが可能です。株式株式もFXと同様に売買益で利益を上げるのが一般的に見られるケースですが、まとまった金額を保有して配当金で不労所得を得る方法もあります。富裕層ではこういった形で不労所得を得る方々も少なくありません。それなりの金額を狙うなら、まとまった株式を保有する必要があるため、現実的には株式の値上がり益も含めた収入を得て資産を大きくしていく必要があります。投資信託関連(ETFも含む)投資信託関連には以下のとおり主に4つの方法があります。今までの投資系の不労所得と比較すると、運用を誰かに任せて稼いでいける点が主な違いになります。投資信託投資信託の中には分配金が出るものがあります。そういったタイプの投資信託を選べば、株式と同様にまとまった金額を保有することで、日々の生活を支える不労所得の1つになり得ます。ロボットアドバイザーロボットアドバイザーは種類にもよりますが、一度お金を入金し取引を始めれば、あとは資産配分のリバランスまで自動化できるタイプもあります。分配金収入ではありませんが、投資家が自分のタイミングで解約し利益を享受できる点で、実質的には不労所得と考えることができます。つみたてNISA積立金額と積立商品を設定すれば運用を自動化できる点で、つみたてNISAによる非課税口座での資産運用も、ロボットアドバイザーと同様に不労所得であると考えることができます。なお、非課税口座では最長投資期間は20年間ですが、その後も課税口座で運用継続することが可能なので、利益を享受するタイミングは自由に選択可能です。確定拠出年金(個人型と企業型いずれも含む)確定拠出年金も、積立金額と積立商品を設定すれば運用を自動化できる点で、不労所得の一種と考えることが可能です。ただ、つみたてNISAと違い運用可能な期間は老後までと決まっているので、運用期間の縛りはあります。不動産関連不動産関連の不労所得は現物の不動産を活用したものやそうではないものまで様々種類があり、調べてみるとたくさんの方法があります。代表的なものとして以下4つのタイプをご紹介いたします。一戸建てやマンションなど一番ポピュラーなのが、物件を購入し賃貸経営を行い不労所得を得る方法です。物件購入の初期投資は非常に高額ですが、その資金を全てご自身で用意する必要はなく、銀行融資も活用できます。賃借人から得られる賃料が毎月の返済額以上の金額になれば、融資の返済と不労所得の獲得の2つを同時に行うことが可能です。もちろん細かくはさまざまなコストやリスクもあるので、それらへの配慮も必要です。駐車場経営ご自身で保有する土地に建物を建てずに駐車場にするという方法もあります。賃貸経営に比べると、建物を建てるほどの敷地でなくてもできることに加え、建物を建てないために初期費用がより少額で、なおかつより短期間で実施できるところが特徴です。もちろん、土地の中には駐車場経営に向いている土地とそうでない場合もあるので、その辺りの見極めは大切になります。自動販売機の設置賃貸経営や駐車場経営にプラスして、駐車場にするほどのスベースがない場合は自動販売機の設置により不労所得を得ることも可能です。自動販売機を設置すれば、飲み物の補充は業者に委託することも可能なので手間はほとんどかかりません。ただし電気代などの負担を考えれば必ずしも利益になるとは限らず、その辺りの考慮も必要です。REITREITとは投資家から得た資金でさまざまな不動産物件を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する不動産型金融商品です。物件を保有するための資金がなくても実質的に不動産に投資をすることが可能で、定期的に分配金を得るという形で不労所得を得ることが可能です。ですので、投資初心者の方でも無理のない範囲で始めやすいです。ソーシャルレンディングソーシャルレンディングとはクラウドファンディングの一種で、お金を借りたい人とお金を貸したい人とをインターネットを通じて結ぶサービスです。一定のタイミングで分配金を得ることができるため、これも不労所得を得る手段の1つです。こういった融資は銀行融資などを受けることが難しい案件に利用されることが多く、高金利の商品が多いですがその分ハイリスクです。投資以外の方法ここまでは投資に関連した不労所得を得る方法のご紹介でした。次に投資以外に不労所得を得る方法について解説いたします。種類としては大きく分けて4つあります。[adsense_middle]動画の広告YouTubeなどで広告収入を得る不労所得です。動画を見る人の興味関心のある分野の広告を動画配信中に流すことで、動画配信者には視聴数に応じた収入が入ります。始めたばかりの頃は視聴者数が少なくほとんど収入にはなりませんが、一度視聴者が増えれば収益も安定してきます。アフィリエイトサイト動画ではなくインターネットサイトで広告収入を得る形の不労所得です。ある商品やサービスに関連するブログを開設して当該商品・サービスを紹介します。その後、ブログを見た人がそこから関連サイトのバナーをクリックしたり、該当の商品・サービスを購入したりすると広告収入が入る形です。動画の場合と同様に、始めたばかりの頃はあまり大きな収入にはなりませんが、長く継続していくことで収益が安定してきます。ネットでのコンテンツ販売インターネットで広告ではなく直接商品を販売して不労所得を得る方法もあります。様々なものがありますが、代表的なものは以下の3つです。写真ご自身で撮影した写真をネットで販売する方法です。一度作品を出品すれば、あとは売れ行きに応じて収入になっていきますので、不労所得を得る方法の1つになります。プロのようなきれいな写真を撮って販売しなくても、意外性のある写真など切り口を工夫した写真を販売することで売れていく事例もあります。電子書籍等ご自身の経験やノウハウなどを電子書籍などにして売るコンテンツ販売も比較的多く見られます。こちらも一度作品を作って出品すれば、その後の売れ行きに応じた不労所得を得ることができます。誰でもご自身のユニークな経験やスキルは意外と持っているものなので、自分自身をよく振り返ってみることで意外なネタが見つかるかもしれません。動画や音声などご自身の経験やノウハウなどを動画や音声にして売るコンテンツ販売もあります。例えば、セミナー講師の方がセミナー講義の動画を撮って、その動画をDVDや動画配信サイトなどで販売する方法です。また、声優さんなど声の仕事をしている方などが、何かのシーンに沿ったセリフを読む上げるコンテンツを販売する事例もあります。権利関係自分の作ったものを使用してもらい、その使用料を徴収するタイプの不労所得もあります。これにもさまざまなものがありますが、代表的な2つのものについて記載します。出版出版社の売上に応じて著者に収入が配分される印税収入です。出版不況といわれる中でも出版される作品数自体は少なくないため、競争が激しいのが実情です。出版記念セミナーを行うなど労働型の収入を獲得する手段と組み合わせないと、まとまった収入にならないケースが多いです。版権アニメなどのキャラクターを作ってその使用料で稼ぐ版権収入です。世界的にはディズニー、国内ではサンリオなどが有名ですが、個人でもLINEスタンプを作るなどして同様に収入を得ていく方法もあります。こちらも競争が激しく収入を計算するのは難しいですが、当たれば思わぬ大きな収入になるケースもまれにあります。タイプ別:不労所得のおすすめの作り方以上、さまざまな角度で不労所得を作る方法について記載しましたが、これらはいずれにも特徴があり、それぞれに向き不向きがあります。どの不労所得がどんな人におすすめなのかについて以下記載します。これから不労所得を作る初心者初期投資が少なく始めやすいという点で、金融商品に投資するタイプがおすすめです。配当や分配金などでそれなりの金額の不労所得を得るならば、まとまった資産を保有する必要がありますが、そのまとまった資産も金融商品では作りやすいです。不動産に関心のある方や一流企業の会社員いろんな場所に足を運び物件を見るのが好きな方には、一戸建てやマンションなどを保有して不労所得を得る方法がおすすめです。物件を探すときは実際に足を運んでチェックすることが大切なので、こういった作業が苦にならないのは不動産投資への適性があるといえます。また、銀行融資をうまく活用することで少ない資産から大きな資産を作ることが可能なので、信用度の高い企業に所属する会社員の方にも比較的向いています。事業を行っている方事業を行っている方であれば、相乗効果が狙えるので本業に関連した不労所得を作るのがおすすめです。セミナー講師などをされている方であれば、出版や講義動画の販売は有力な手段でしょう。またインターネット型の会社を経営していれば、アフィリエイトや動画広告に取り組むのも有力な手段です。好きなジャンルのものがある方実際に不労所得につながるかどうかは難しい側面もありますが、先述の手段の中にご自身の好きなものがあれば、挑戦してみる価値はあります。写真が好きであれば写真の販売をしてみたり、こだわりの趣味があれば、その分野のブログを書いてアフィリエイトをやってみたり、絵を描くのが好きならLINEスタンプを作ってみたりするのもいいでしょう。不労所得を作るのは簡単ではない点に注意このように不労所得を得る方法にはさまざまな方法がありますが、いずれも簡単には作ることはできません。今まではどちらかというと不労所得を得るメリットに関する内容が多めでしたが、以下は不労所得を作る際の注意点について記載します。仕事は必要収益化まで時間がかかる収入を得るための学び続けることが必要詐欺も少なくない必ず儲かるわけではない[adsense_middle]仕事は必要不労所得も、純粋な意味で労働がない収入ではありません。投資で不労所得を得る場合でも、投資をする前にじっくり勉強することが必要ですし、投資以外でもコンテンツや権利につながるものを作るのには莫大な時間と労力が必要です。収益化まで時間がかかるいずれの不労所得も収益化には時間がかかります。投資系の場合は始めてみてからの試行錯誤が必要ですし、投資以外でも不労所得となる商品やサービスを生み出すことそのものに時間がかかります。また、生み出した後に人に知ってもらう活動にも時間がかかります。収入を得るための学び続けることが必要不労所得は知識や経験といった無形資産をお金に変えるところに特徴があります。その無形資産を作るのにも学びが必要ですし、不労所得を得た後も学びは継続的に必要です。不労所得で生活している人というと遊んで暮らしているように見えるかもしれませんが、実際にはいろんなことを学び続けることで継続的な収入を得ている方が多いです。詐欺も少なくない世間一般では不労所得というと楽をして簡単に儲かるといったイメージがあり、そこに付け込んだ怪しいビジネスも横行しています。そういった話を持ち掛けてくる人がいたら、詐欺の可能性を疑うことが必要です。歴史的にも架空の投資による詐欺事件などがマスコミで大きく取り上げられることが繰り返されており、今後もなくなることは考えにくいです。必ず儲かるわけではない不労所得は確実に計算して作るのは難しく、上記のいずれの手段も実施することで必ず利益になるわけではありません。生活していく上で必要な最低限度の資金は手元に置いておくことが必要であり、ここに無理な金額を投資するのはおすすめできません。不労所得の種類に関するまとめ不労所得を得るにはたくさんの手段があり、それぞれ特徴があります。人によってそれぞれ向き不向きもありますので、複数の手段を検討した上で関心のあるものがあれば、まず作り方を学んでみるのもよいでしょう。実際に不労所得は作る行動に移すときには、収入を得るのはとても大変であると肝に銘じておくことも必要です。
2020年06月23日米国株を取り扱っている証券会社で口座開設すれば、国内にいながら米国株に投資できます。米国は世界最大の株式市場で、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。日本株とは特徴が異なるため、取引経験がないと米国株の買い方がわからないかもしれません。また、証券会社によって手数料やサービスに違いがあるので、比較検討したうえで口座を選ぶことが大切です。今回は、米国株の特徴や購入方法、米国株投資におすすめの口座について解説します。米国株(アメリカ株)投資の魅力とは米国株は、世界的な有名企業に投資できるのが魅力です。米国は世界最大の株式市場で、アルファベット(グーグル)やアマゾン、アップルなど、日本人にも身近なグローバル企業が多く上場しています。以下は、米国の代表的な株価指数であるS&P500のチャートです。GoogleS&P500指数は、1980年から2020年までの40年間で約30倍に拡大しています。一時的に暴落している局面はあるものの、長期的には上昇を続けているのがわかります。米国は世界経済の中心であり、今後も人口増加が続くと予想されていることから、長期的な成長が期待できます。米国株の特徴米国株投資を始める前に、日本株との違いを確認しておきましょう。具体的にどのような違いがあるのかをまとめました。1株から購入できる配当は年4回の銘柄が多い株主優待はない値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない取引時間は日本時間の深夜になる手数料はやや高めそれぞれ、詳しく説明していきます。1株から購入できる日本株には単元株制度があるので、通常は100株単位の取引になります。たとえば、株価が1,000円の銘柄であれば、最低投資金額は10万円(1,000円×100株)です。一方、米国株は1株から購入可能で、中には1万円以内で購入できる銘柄もあります。米国株なら、まとまった資金を用意しなくても、少額から気軽に投資を始められます。配当は年4回の銘柄が多い日本株は、配当が年1~2回の銘柄が多く、配当金をもらえるのは半年に1回程度です。それに対して、米国株は多くの銘柄が年4回配当を行っています。年間の配当総額は同じですが、3か月ごとに配当がもらえます。米国株は株主還元に注力している企業が多く、配当利回りは比較的高い傾向にあります。株主優待はない株主優待とは、企業が株主に対して自社製品や優待券などを贈呈する制度です。日本株は株主優待を実施している銘柄が多く、個人投資家に人気があります。株主優待は日本株独特の制度で、米国株に株主優待はありません。ただし、米国株は株主還元に注力しており、配当利回りが高い銘柄が多いです。値幅制限(ストップ高・ストップ安)がない日本株には値幅制限があり、1日の株価の変動幅に制限が設けられています。株価の高騰や暴落により、投資家に大きな損失を与えないようにすることが目的です。値幅制限いっぱいまで株価が上昇することを「ストップ高」、値幅制限いっぱいまで株価が下落することを「ストップ安」と言います。米国株には値幅制限がないので、うまく取引すれば大きな利益を得られるかもしれません。ただし、損失も大きくなる可能性があるので注意が必要です。取引時間は日本時間の深夜になる日本と米国は時差があるため、米国株の取引時間は日本時間の深夜になります。米国株式市場の取引時間は、現地時間の9:30~16:00です。日本時間では23:30~6:00(サマータイム期間は22:30~5:00)になります。日本時間の日中でも注文を出すのは可能です。しかし、デイトレなど、リアルタイム株価を確認しながら取引したい場合は、深夜に取引する必要があります。手数料はやや高め米国株は、日本株に比べると手数料はやや高めです。日本株の場合、1日の約定金額が一定額までは、手数料無料で取引できる証券会社もあります。一方、米国株は手数料が安い証券会社でも、約定金額の0.5%程度の売買手数料がかかります。また、米国株は米ドル建ての取引なので、為替手数料も負担しなくてはなりません。米国株投資で利益を得るには、手数料が安い口座を選ぶことが大切です。[adsense_middle]米国株を購入する方法SBI証券日本株への投資経験があれば、同じような感覚で取引できると思います。ただし、米国株は値幅制限がなく、株価が大きく動くこともあるので注意が必要です。米国株投資の口座選びで比較すべきポイント複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、手数料やサービス内容には違いがあります。米国株投資を始めるなら、証券会社ごとの特徴を理解したうえで、自分に合った口座を選ぶことが大切です。ここでは、米国株投資の口座を選ぶときに比較すべきポイントを紹介します。売買手数料為替手数料積立投資に対応しているか貸株サービス米国株投資はネット証券がおすすめ売買手数料米国株を取引するときは、売買手数料がかかります。米国株の売買手数料は証券会社によって異なり、最低手数料が設定されていることもあります。米国株投資の利益を最大化するには、売買手数料が安い証券会社を選ぶことが大切です。少額取引の場合、最低手数料が高いと手数料負けしてしまうため、最低手数料が0円の証券会社がおすすめです。為替手数料米国株は米ドル建ての取引なので、円を米ドルに両替するときに為替手数料がかかります。これは外貨決済だけでなく、円貨決済の場合も同じです。米国株を1,000米ドル購入するケースについて、為替手数料を比較しました。片道4銭:40円(4銭×1,000米ドル÷100)片道50銭:500円(50銭×1,000米ドル÷100)1米ドルあたりの為替手数料が片道4銭の証券会社であれば、購入時の為替手数料は40円で済みますが、片道50銭の証券会社の場合は500円かかります。米国株投資の取引コストを節約できるように、為替手数料が安い証券会社を選びましょう。積立投資に対応しているか一部の証券会社では、米国株の積立投資(定期買付サービス)に対応しています。一度積立の設定をしておけば、毎月決まったタイミングで自動的に発注してくれるので、時間や手間がかからないのがメリットです。また、購入タイミングを分散することで、リスク軽減にもつながります。「毎月決まった日に購入したい」「時間や手間をかけずに投資したい」といった場合は、米国株の積立投資ができる証券会社を選ぶといいでしょう。貸株サービス貸株サービスとは、保有中の株式を証券会社に貸し出すことで、貸株金利を受け取れるサービスです。一部の証券会社では日本株だけでなく、米国株の貸株サービスにも対応しています。貸株サービスを利用すれば、売却益や配当以外の収入源を確保できます。米国株を長期保有する場合は、貸株サービスを利用して貸株金利を受け取るのがおすすめです。米国株投資はネット証券がおすすめ米国株は大手証券会社でも取り扱っていますが、これから投資を始めるならネット証券がおすすめです。店舗を持たないネット証券は人件費を節約できるので、手数料が格安に設定されています。また、ネット証券は場所を選ばず、空いた時間にパソコンやスマホから取引できるのも魅力です。相談できないことに不安を感じるかもしれませんが、初心者の方でも問題なく取引できるように、サイトにはわかりやすい説明が掲載されています。どうしてもわからないことがあれば、電話で質問することも可能です。[adsense_middle]米国株投資におすすめのネット証券を3つご紹介米国株投資におすすめのネット証券は以下の3社です。SBI証券マネックス証券楽天証券それぞれの特徴やメリットなどを紹介していきます。おすすめのネット証券①SBI証券SBI証券は、為替手数料の安さと充実したサービスが魅力のネット証券です。住信SBIネット銀行との「外貨入出金サービス」を利用すれば、為替手数料は片道4銭で済むので取引コストを大幅に節約できます。また、SBI証券は今回紹介する3社の中で唯一、米国株の定期買付サービスと貸株サービスに対応しています。米国株の積立投資がしたい場合、貸株金利を受け取りたい場合は、SBI証券がおすすめです。おすすめのネット証券②マネックス証券マネックス証券は米国株を3,600銘柄以上取り扱っており、大型株から中小型株までさまざまな銘柄を取引できます。また、指値、成行といった通常の注文方法以外に、ツイン指値(OCO注文)なども用意されています。マネックス証券は外貨決済なら24時間発注可能なので、時間を選ばずに自分の好きなタイミングで取引できます。おすすめのネット証券③楽天証券楽天証券も米国株の取扱銘柄数が豊富で、売買手数料や為替手数料も格安です。スマホアプリのiSPEEDを使えば、日本株と米国株を同時に取引できます。楽天証券はポイントが貯まりやすいのも魅力のひとつです。手数料コースで「超割コース」を選択すると、売買手数料の1%分の楽天ポイントがもらえて、貯まったポイントは日本株や投資信託の買付代金に充当できます。米国株の手数料をネット証券ごとに比較米国株投資の口座を選ぶときに、特に確認しておきたいのが手数料です。先ほど紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社について、米国株の手数料を比較しました。売買手数料は3社とも同じですが、楽天証券は売買手数料の1%がポイントバックされます。為替手数料は、外貨入出金サービスで片道4銭になるSBI証券が最も有利です。米国株投資の口座はSBI証券がおすすめ!これから米国株投資を始めるなら、個人的に一番のおすすめはSBI証券です。今回紹介したSBI証券、マネックス証券、楽天証券の3社は、売買手数料や取扱銘柄数に大きな差はありません。しかし、SBI証券は外貨入出金サービスを利用することで、為替手数料を大幅に節約できます。また、定期買付サービスや貸株サービスに対応しているのも大きなメリットです。米国株投資におすすめの口座に関するまとめ今回は、米国株投資の口座を選ぶときのポイントやおすすめのネット証券を紹介しました。複数の証券会社で米国株を取り扱っていますが、売買手数料や為替手数料、サービス内容には違いがあります。各証券会社の特徴をよく比較したうえで、自分の投資スタイルに合った口座を選びましょう。これから米国株投資を始めるなら、手数料が安く、サービスが充実しているネット証券がおすすめです。
2020年06月22日現在公務員として働いていて、「副業をしてみたい」と思っている人はいるでしょうか?何となく別の仕事をしてはいけないような雰囲気があって、なかなか実行に踏み切れませんよね。実は、うまくやれば公務員であっても副業をする方法はあるんです!この記事では、公務員の副業の可否、人気の仕事、および注意点について述べていきます。お読みいただければ、副業をすることに前向きになれると思います。ぜひ最後までご覧ください。公務員が副収入を得るために副業するのは可能か?そもそも、公務員が副収入を得てはいけないのでしょうか?巷では、何となく「公務員は副業禁止」という雰囲気が漂っています。しかし、個人の自由が守られているわが国において、このような一見人権の侵害とも思えることが許されるのでしょうか?本当に副収入を得てはいけないのでしょうか?ということで、まずはそのあたりが具体的にどうなっているのかについて見ていくことにしましょう。国家公務員の場合まずは、国家公務員の場合についてはどのようになっているでしょうか?国家公務員法第103条では、国家公務員は会社の職を兼ねたり、営利企業を営むことが禁じられています。さらに国家公務員法第104条では、営利企業以外で職を兼ねる場合には、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可が必要と定められています。つまり、国家公務員は企業で副業をすることはできないし、企業以外で副業をする際には申請の上許可が必要となります。そのほかにも、第99条~101条では信用を失ったり、業務に支障をきたすようなことをしたりしてはならないと書かれています。地方公務員の場合では次に、地方公務員の場合を見てみましょう。地方公務員法第38条では、任命権者の許可なしに私企業に勤めたり私企業を経営してはならない、と定められています。つまり、許可なしに会社で働いたり会社を立ち上げたりしてはならない、ということになります。もし公務員が、年収のために儲かる副業をするとどうなる?では、もしも公務員がこうした法律に違反して、お金を儲けるために会社に勤めたり会社を作ったりするとどうなるのでしょうか?それは当然、「法律違反」となります。なので、発覚すると懲戒処分が下されることになります。実際に過去そうした事例もありました。公務員は絶対に副業をしてはいけないのかさて、先ほどの法律をよく眺めて下さい。もうお気づきでしょう、ほかの会社に勤めたり、会社を作ったりしなければ副業は禁じられていないのです!ただしもちろん、信用を失うようなことはしてはいけません。つまり、決して個人の自由を奪っているのではなく、公務員としての信用を確保しているわけです。これは、「営利をむさぼる」のがいけないと読み替えることができるでしょう。そして、最近では公共的な活動であれば本業以外で行っても可、とされています。要は公務員としての信用を失わなければ、別の仕事をしてもとがめられることはないわけです。ここにさえ気をつければ、大手を振って副収入を得られるというわけですね。年収を増やすために公務員でもできる人気の副業についてそれでは、どのような副業をすべきでしょうか?「公務員であるからには公共の福祉の増大になるようなボランティアの活動をして、お金は一銭ももらってはならない」といった清廉潔白な意見は、理想論としてはありなのかもしれません。ただし、公務員だって人間であり生活があるわけで、副収入を得ることを目指しても悪いわけではないでしょう。ということで、ここでは公務員をめぐる副業の状況と、公務員でもできる人気の仕事について紹介していきます。副業容認の動きと認められる副業最近では、副業を積極的に解禁している自治体が見られるようになってきました。あくまでも公共性や市の活性化を重視した活動が中心ではありますが、奈良県生駒市では2017年8月より副業が認められています。また、同様な取り組みは兵庫県神戸市にも見られます。今後は公共的な活動を中心に副収入を認める自治体も増えていくのではないでしょうか。信用を失わない活動で、かつ副収入を増やすには下記の3つがおすすめです。不動産投資株式投資投資信託これらはいずれも投資ですが、個人が問題ない範囲で自らの資産を増やし、かつ投資で得た知見を間接的に本業に生かすということであれば、ある程度公共性も認められるでしょう。そもそも、自らのお金を出して企業を応援するのは、本来は社会に貢献する活動なのですから。ということで、以下ではそれぞれの副業について説明していきます。1.不動産投資こちらは物件の取得に多額の金額が必要なことから、あまり多くの公務員の人に勧められるわけではありませんが、不動産を購入し良心的な運用をするのであれば住民の福祉の向上につながるでしょう。もちろん、転売を繰り返して利益を得る、いわゆるキャピタルゲインなどは営利をむさぼるとして許されないでしょうが、家賃収入というインカムゲインであれば、適切な家賃設定であるかぎり許容されると考えられます。ただし、年収500万円以上になってくると許可を得なければならなくなりますので注意しましょう。また、大規模に行ってしまうと事業とみなされて営利目的と判断されかねません。営利とみなされない範囲で投資を行いましょう。2.株式投資株式投資も、公務員にできる投資の1つです。デイトレーダーのように短期的な売買を繰り返すのであれば営利目的と判断されるかもしれませんが、応援したい企業の株を買って長期間持ち続けるのであれば一種の社会奉仕と考えられるでしょう。その見返りに配当や株主優待を得たところで、それはささやかな報酬といったところで咎められることもありません。ただし、もしも何らかの理由で株式を売却したら、確定申告をして相応する税金を払うようにしましょう。3.投資信託そして、公務員にもっともおすすめできる副業は投資信託といえるでしょう。こちらは特定の企業に投資するのではなく、いろいろな企業に投資することになりますので、まさに社会奉仕であり、公共性も高いといえるでしょう。また、公務員自身にとっても、長期的な資産形成という意味で自分自身にも営利ではないと納得できますし、周りにも認められやすいと思われます。さらに、運用については投資のプロに任せる形になるので、投資の初心者でも始めやすいです。ただし、銘柄選びは慎重に行いましょう。よほど確信がない限り、市場のトレンドに従うパッシブ運用の投資信託を選ぶようにして、信託報酬などの手数料がなるべく少ない商品を選んでおけばまず間違いはありません。こちらについても、もしも投資信託を売却したら確定申告をするようにしましょう。公務員が副業をする際の注意点と上手に副業をする方法公務員は先に述べたような法律での縛りがあるため、副業には人並み以上に慎重でありたいものです。派手な副収入を得たりして「営利目的では?」と疑われてしまってはよくありません。下手をすれば営利ビジネスをしているとみなされて、法律違反で懲戒ということにもなりかねません。ということで、ここでは問題なく副業をするにはどうすればいいのかについて解説していきます。[adsense_middle]ダブルワークのしすぎで本業に支障が出ないように副業のほうにあまりにも力を入れすぎて、ほとんどダブルワークのようになって土日でも働くといったことをしてしまうと、疲れが残って本業にも支障が出てしまいます。そうなってしまっては本末転倒ですね。副収入を得るために無理をして働くようなことは避けて、余裕を持ってほどほどに活動するようにしましょう。そういう意味では、投資は自分が働くのではなくお金に働いてもらうわけですから、こうした疲れとは比較的縁遠いといえるでしょう。FXなどリスクの高い投資には慎重にとはいえ、FXなどのリスクの高い投資をする際には十分に注意が必要です。FXについては、利益を得るためには常時レートを見ておく必要があり、公務員の仕事を持ちながらではあまり時間を取ることができず不利になります。上手く損切をしていかないと大損をする可能性もあります。また、あまりにも細かく売買をして利益を稼ぐと「営利目的では?」と見なされる危険もあります。ハイリスクハイリターンの投資は十分慎重に行うようにしましょう。公共性の有無を判断する公共性の高い仕事を副業に選んでいるのであれば、特に問題はありません。ただし、公共の仕事と思って継続していると、いつのまにか営利が入っていることがあるので気をつけましょう。例えば、公共性の高いテーマを選んで、情報提供のためにブログを書いていたとします。そのとき、サイト運営をする中でブログに広告を付けるようにしていると、いつの間にかアフィリエイトサイトになってしまい、広告収入が目当てになっていることがあります。こうなってしまうと営利そのものですよね。一般に、公務員はアフィリエイト禁止になっています。十分に注意しましょう。判断に迷った場合には上司に相談自分のしようとしている副業が事前の届け出が必要なものかどうか、あるいは営利活動なのかどうかについては、なかなか判断がつきにくいものです。そのように迷いが生じた場合には、思い切って上司に相談してみましょう。上司にしてみると、部下に黙って副業をされて後で問題になるよりも、事前に相談をしてくれたほうが安心できるでしょう。それによって、あなたの評価が下がることはありません。また、自分がどうしてもやりたいと思っている副業について相談をする際には、なぜやりたいのかについて事前に考えをまとめて上司を説得するシナリオを作っておくことをおすすめします。まとめ:公務員と副業について公務員が副業をすることについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?公務員が企業に勤めたり会社を経営したりすることは、法律によって禁止されています。ただしそれ以外の公共性の高い仕事であれば、本業に支障をきたさず信用を失わない限り副業は可能です。特に、投資信託などの投資については公務員にも取り組みやすい人気の副業になっています。また、公務員が副業をする際にはさまざまな注意事項があります。公務員が副収入を得たいと考えることは、少しも道に外れたことではありません。さらに、公共性の高い仕事であれば解禁している自治体も出てきました。この流れは加速していくと考えられるため、勇気をもって副業にチャレンジしましょう!
2020年06月20日「米国株にはどのような税金がどれくらいかかるのだろう」「株を買う前に米国株に関わる税金について知っておきたい」、今回はそのような方に向け、米国株を購入する際に知っておきたい米国株と税金について解説をしていきます。【予備知識】アメリカ株購入時に押さえておきたい、株の2種類の税金投資信託等の二重課税調整制度開始のご案内(日本証券業協会)実はこれまでは、確定申告をしても二重課税が解消されなかった投資信託(外国税額控除制度の対象外の投資信託)がいくつかありました。この制度ではそうした投資信託に関して、上記画像のとおり、外国での配当課税分を販売会社側が調整し、控除してくれるようになりました。どうしても少し固い言葉の説明になってしまい恐縮なのですが、簡単に言うと、「投資家は何もしないでも、課税を国内分(20.315%)のみに調整してくれる」制度です。外国税額控除制度の対象外だった投資信託:株式数比例配分方式以外の公募投資信託、ETF・J-REIT・JDRを指す。米国株の税金に関するまとめ今回は米国株の税金について解説をしてきました。だいぶ固い言葉が多く、読むのに力が入ったのではないかと思います。確かに二重課税は米国株投資のデメリットではありますが、今後徐々に改善方向へと進んでいくことが予想されます。その背景には、私は米国株投資家の増加があるのではないかと考えます。魅力の多い米国株への投資に向け、税金に関する知識をこの記事で学んでいただけたら幸いです。
2020年06月17日投資家に人気の米国ETFですが、「なんだか複雑そう」という印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は投資初心者にこそおすすめしたい商品でもあるんです。そこで今回は、米国株ETFについてご紹介していきます。米国ETFとは米国ETFとは、『アメリカの証券取引所に「上場」している「投資信託」』のこと。S&P500に代表されるさまざまな指数をベンチマークに運用しています。かなりざっくり言うと、「(S&P500をベンチマークにしている商品の場合)S&P500と同じくらい上がったり下がったりする商品」です。「上場」していますので、株式と同様に投資家は取引時間中に売買をすることができ、また「投資信託」でもありますので、運用はすべて資産運用のプロが行ってくれるという特徴を持ちます。米国ETFには、NYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すものや、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなど、さまざまな種類があります。ベンチマーク:運用の目安にしている基準のこと。例えば、NYダウをベンチマークにしているETFは、NYダウと値動きが連動することを目指して運用されています。米国ETFの4つの魅力米国ETFは、プロに運用をお任せできるので、個別銘柄に比べて投資初心者でも始めやすいのではないでしょうか。ここでは、そんな米国ETFならではの魅力を4つ紹介していきます。アメリカ株の指数に投資ができる米国ETFの中には、NYダウやS&P500といったアメリカの代表的な指数との連動を目指したETFや、配当利回りが高く財務状態が健全な銘柄で構成されている指数との連動を目指したETFなどがあり、さまざまな切り口から米国株に投資をすることが可能です。上記画像(著者作)のように米国株の代表的な指数であるNYダウは、これまで持続的な経済成長に併せて、株価を順調に伸ばしてきました。2100年まで続くと言われる人口増や圧倒的な技術力を誇る新興企業に勃興などにより、今後も値上がりが期待できるさまざまなアメリカ株で構成される指数に投資をすることができるのは、米国株ETFの魅力です。分散投資でリスク分散でき、初心者におすすめ専門的な知識がなくても米国ETFを1銘柄購入するだけで、分散投資+リスク分散をすることが可能です。ETFは各指数と連動するように作られています。つまり、例えばS&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入するだけで、米国株500株に分散投資をすることと同じ効果を発揮することになります。このようにETFを購入するだけで、分散投資を行い、結果としてリスク分散をすることができるのです。S&P500:ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している代表的な500の銘柄を指数化したもの。投資信託よりも保有コストが安い米国ETFの保有時にかかるコストである経費率(信託報酬とほぼ同じ意味)は、一般的な海外に投資をするETF以外の投資信託の信託報酬よりも低く設定されています。つまり、米国ETFは投資信託に比べてコストを抑えて保有することができるのです。経費率や信託報酬の額は商品によって異なるのですが、米国ETFのほうが保有コストを80%以上抑えられるケースもあります。信託報酬:投資信託を管理・運用してもらう際に発生する経費のこと。投資信託保有中はずっと投資家が払い続けなければならない「コスト」となる。分配金利回りのよいETFも多数ある米国ETFの中には、分配金利回りのよい商品が多数あります。長期投資で安定的な分配金を得たい人にはうれしいのではないでしょうか。例えば、大型株を中心に構成された指数をベンチマークとしている「バンガード米国高配当株式ETF」の分配金利回りは、記事執筆時は3.32%でした。分配金利回りが高い高配当なETFはまだまだたくさんあります。詳しくは【高配当編】米国ETF銘柄ランキング5選で紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。分配金:ETFの運用で溜まった収益を投資家へ分配されるもの。株式投資における配当金のイメージ。米国ETFの3つの注意点ここでは米国ETFの注意点を3つ解説していきます。確かに米国ETFは魅力的ではありますが、注意点やリスクを把握した上で投資をするようにしましょう。[adsense_middle]手数料は米国ETF>国内ETF・国内株米国ETFを購入する際の手数料は、国内ETFや国内株の手数料よりも高いです。例えば、ネット証券最大手のSBI証券の米国ETFの手数料は、約定代金の税込み0.495%です。100万円分購入した場合、手数料は5千円弱掛かります。一方で、SBI証券で国内ETFもしくは国内株を同じ100万円分購入した際の手数料は535円で済みます。米国ETFの魅力は値上がりにありますが、手数料だけを見ると、国内ETFや国内株に比べてどうしても高くなってしまいます。為替リスクがある米国ETFは日本円を米ドルに両替をして売買をするため、為替リスクは避けられません。もし買ったときよりも為替が円高に振れていると、その分だけ資産は目減りしてしまいます。ただし、為替が円安に振れた際には、その分だけ資産は増えます。また特に株式指数を対象にしているETFに関しては、為替の振れ幅よりも価格の振れ幅のほうが大きいケースがほとんど。そのため、個人的には為替の上下を気にして購入のタイミングを逸するくらいであれば、ETFの価格を注視し、取引をしたほうがよいのではないかと思います。値動きは米国市場が開いているときにしか見られない米国の証券取引所に上場している米国ETFの値動きは、米国市場が開いている間にしか見ることができません。米国市場は日本時間23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)ですので、夜遅くにしか値動きを見て取引することができないのです。もしずっと値動きなんて見ていられないという方は、自分の希望の価格を注文することができる指値注文を活用してみてはいかがでしょうか。人気の米国ETF銘柄ランキングそれでは、ここから具体的に人気の米国ETFを紹介していきます。なお、記事内にある「ベンチマーク」は、「その銘柄が連動することを目指している指数」というご理解で読み進めてください。また、銘柄名の後ろについている3文字のアルファベット(バンガードS&P500ETFの場合は「VOO」)はティッカーコードと言って、銘柄を分かりやすく識別するためのコードとなっています。それでは、米国ETFの中でもおすすめの銘柄を5つ見ていきましょう。1位:バンガード・S&P500ETF(VOO)世界的に人気の高いETFです。2020年3月に楽天証券で2番目に買われた米国株(ETF)でした。純資産総額も記事執筆時は1,390億ドル(約15兆円)と、米国ETFの中でも屈指の大きさです。VOOはS&P500と連動する投資成果を目指して運用がされています。つまり、VOOを買えばS&P500銘柄に投資をしたときと同じ分散効果を得ることが可能です。組み入れ銘柄はマイクロソフトやアップル、アマゾンやビザなど米国を代表する銘柄の比重がとても大きく、成長性と安定性がバランスよく組み合わさった銘柄と言えるでしょう。2位:バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI)「CRSPUSトータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとし、米国株式市場の銘柄をほぼ100%カバーしており、投資対象銘柄は約3,500にのぼります。つまりVTIを購入=米国経済そのものに投資をするということになります。米国経済の成長性や力強さを評価する方は、ポートフォリオに組み入れることをおすすめします。3位:ヘルスケア・セレクト・セクター SPDRファンド(XLV)ベンチマークは、S&P500指数を構成する企業の中からヘルスケアセクターの銘柄を選定した「S&P ヘルスケア・セレクト・セクター指数」です。組み入れ銘柄は、ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、ユナイテッドヘルスグループ、メルクなど大型ヘルスケア銘柄が多いのが特徴。ヘルスケア銘柄はディフェンシブ銘柄といって、不況下でも相対的に下落幅が少ないという特徴があります。そのため、XLVは値上がりを期待しつつ、不況下にも対応できる銘柄となっています。4位:インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF(QQQ)ナスダック100指数に連動する投資成果を目指しているのがQQQです。これまで紹介してきた米国ETFの中でもかなり「攻め」の銘柄と言っていいでしょう。組み入れ銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、インテルなどIT関連の比重が大きく、ほかのETFに比べて値動きは上下に大きい傾向にあるため、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うETFといえるでしょう。5位:バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)ベンチマークは、米国を含む先進国と新興国約47ヵ国の大型・中型・小型株約8,900銘柄で構成されている「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」です。VTは、マイクロソフトやアップルなど代表的な米国株だけでなく、ネスレ(スイス証券取引所上場企業)やトヨタなど世界中の銘柄から構成されています。組入銘柄数が非常に多いので、それぞれの銘柄の投資割合は低いですが、なるべく世界中の株式に分散して投資をしたい人におすすめのETFです。【高配当編】米国ETF銘柄ランキング続いて、高配当な米国ETFに絞って銘柄を5つ紹介していきます。なお、分配金利回りは2020年6月記事執筆当時のものとご認識いただけたらと思います。[adsense_middle]1位:バンガード 米国高配当株式ETF(VYM)【分配金利回り3.32%】2020年3月の楽天証券において、米国株(ETF含む)の中で3番目に買われたのがこの「バンガード米国高配当株式ETF」です。ベンチマークは「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」といって、配当利回りが高い大型株で構成されています。組入れ銘柄はジョンソン&ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブルなど、高配当かつ安定的な事業を持つ企業の比率が多いです。セクター別で見ても、ヘルスケアセクターに最も投資している点から、安定的に分配金を得たい人はまず検討するべき銘柄かと思います。2位:SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF(SPYD)【分配金利回り6.07%】2020年3月に楽天証券で一番買われた米国株(ETF含む)が、この「SPDRポートフォリオS&P500 高配当株式ETF」です。この銘柄はSBI証券でも昨年1年間で4番目に買われているなど、常に人気を博している銘柄と言ってよいでしょう。S&P500指数採用銘柄のうち、高配当銘柄を採用しているS&P500高配当指数をベンチマークとして、同指数と連動するように運用されています。組入銘柄を見てみると、世界的バイオ大手のギリアド・サイエンシズや無線通信タワーを所有する米国のREIT、大手食品会社のゼネラル・ミルズの比率が多く、バランスが取れた布陣となっています。一方で、セクター別で見てみると、不動産・金融・エネルギーセクターが多いため、景気後退期には相対的にやや下落幅が大きくなる可能性があることは把握しておきましょう。3位:iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)【分配金利回り4.03%】HDVのベンチマークは、「バンガード米国高配当株式ETF」と同じ高配当大型株で構成されている「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」です。組入れ銘柄はエクソンモービルやAT&T、シェブロン、ジョンソン&ジョンソンなどエネルギーセクターやヘルスケアセクターが多いです。特にエネルギーセクターの割合は、2020年6月時点で3割弱ありますので、相対的に原油価格を代表するエネルギー価格の影響を受けやすいETFと言えます。4位:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)【分配金利回り2.70%】「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF」は、ブルームバーグ・バークレイズ米国総合インデックスをベンチマークとしており、米国債券市場全体との連動を目標としています。ポートフォリオの約4割を米国財務省証券が占めており、そのほか格付けの高い民間企業(金融機関や公益事業機関)の債券も組み入れられています。株式指数をベンチマークとしているETFに比べて非常に安定した値動きをするのが特徴です。積立てながら、分配金を獲得していってもよいですね。5位:バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND)【分配金利回り2.54%】「バンガード・米国トータル債券市場ETF」のベンチマークは「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合浮動調整インデックス」で、米国債を中心に投資をしています。投資対象が債券のため、値動きは小さめ(リーマンショック時もNYダウに比べ値動きはごく小さめでした)にも関わらず、しっかり分配金もでるのがこの銘柄の魅力です。ポートフォリオの中で、安定的かつ持続的な利益を目指す商品として組み入れてもよいかもしれません。米国株ETFのおすすめランキングに関するまとめ今回は米国ETFについてその魅力や注意点、おすすめのETFを紹介していきました。ETFの魅力は1銘柄で何百という銘柄に投資をしたときと同じ効果を得られる点にあります。「どの銘柄に投資をすればよいのか分からない」という方は、ぜひ今回紹介したETFへの投資を検討してみてはいかがでしょうか。
2020年06月10日最近はインターネット企業を中心に新しい投資サービスが次々と生まれています。これらの特徴は、比較的年齢が若い投資初心者向けのサービスである点です。その中で今回はLINEスマート投資についてご紹介します。LINEスマート投資は、ワンコイン投資とテーマ投資の2種類LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象が米国ETFですので、各種投資に付随する価格変動リスク、為替リスクなどはもちろん存在します。スマホで手軽にでき、銘柄を自分で選ばないとはいえ、金融商品に実質的に投資している点も忘れてはいけない部分です。資産運用金額および買付のタイミング週1回積立で投資を行います。最低投資額の500円で最大は10万円です。1週間で最低金額500円という意味なので、月に換算すれば2,000円から2,500円が最低投資金額です。残高不足になっても、金額を補充すれば再度引き落としが行われます。手数料2020年4月までは無料だったのですが、現在は預かり資産年率1%(税抜)で最低月100円(税抜)かかります。投資する際には手数料はかからないので、手数料体系はシンプルです。テーマ投資の特徴次に、同じ4つの観点からテーマ投資の特徴について記載します。投資対象FOLIO社が選定したテーマを構成する銘柄群です。テーマ投資では、個別の銘柄ではなくテーマを選びます。各テーマはそれぞれのテーマに馴染み深い銘柄を、FOLIO社が選定する形で構成されています。つまり、投資家はテーマを選べば、そのテーマにマッチした複数銘柄に分散投資ができるということです。例えば生活防衛というテーマでは、100均ショップを展開するセリアや業務スーパーを運営する神戸物産などが銘柄として選定されています。LINEスマート投資ホームページ投資のリスク投資対象の詳細を見ていくと株式に投資していることがわかります。ですので、株式に投資する際に気にかけるべきリスクももちろん存在します。テーマを選ぶ際は、そのテーマにどんな銘柄が組み込まれているか、その株式がどんなときに下がる恐れがあるか、こういった点を投資する前に一度確認しておいたほうがよいでしょう。資産運用金額およびタイミング最低金額が1万円です。ワンコイン投資のような積立投資とは違い、売買するタイミングはご自身で自由に選ぶことが可能です。ただし、売買をするのにおすすめのタイミングは、アルゴリズムによりアドバイスがあります。手数料各銘柄の売買代金の0.5%(税抜)で最低金額が50円(税抜)です。実質的に100株に満たない単元未満株での売買になるので、その手数料としては割安な水準です。[adsense_middle]LINEスマート投資の開始手続きおよび注意点このような特徴のあるLINEスマート投資を実際に始める場合の手続きや注意点について、以下にまとめてみました。まずは利用開始までの手続きについて記載した後に、注意点について解説します。利用開始までの手続き基本的に一般的な証券会社と大きな違いはありませんが、手間をできるだけ省いて行うことができる点が特に特徴的です。口座開設書面への記入は不要で、スマホ内で完結させることが可能です。免許証等の本人確認書類とマイナンバー確認書類も、スマホで写真撮影してLINEに送ることができます。書面のやり取りを不要にできるため最短翌営業日から取引可能です。入金入金が必要なところはほかの証券口座でも同様です。入金は口座開設完了後に手続可能になります。入金手続きは銀行口座などからの振込入金も可能ですが、LINE Payから即時入金することももちろん可能です。LINEスマート投資利用上の注意点スマートフォンを利用して証券取引を行うところが、一般的な投資とLINEスマート投資との大きな違いの1つであり、スマートフォンやアプリに関して注意すべき点があります。機種変更時の確認事項機種変更後ももちろんLINEスマート投資が引き続き利用可能です。ただし、その際は新しい端末でLINEを再インストールした後に、LINEアカウントの引き継ぎを行うことが必要です。引き継ぎには、LINEアカウントに電話番号・メールアドレス・パスワードを登録しているなどの条件が必要なので、機種変更時には慎重に手続きすることが重要です。アプリのバージョンアップLINEスマート投資はLINEアプリ内で取引を行うため、ほかのアプリと同様に不定期にバージョンアップが行われます。古いバージョンのまま放置すると取引に支障が出る場合がありえますので、こまめにバージョンアップすることも大切です。LINEスマート投資に関する口コミ&メリット・デメリットインターネットを見ると、LINEスマート投資に関してさまざまな口コミを確認することができます。好意的な意見もあれば、そうでない意見もあります。その口コミから、LINEスマート投資を利用するメリットとデメリットを下記のとおりまとめてみました。利用するメリット投資に馴染みがない方にとっては、投資の入り口という観点から好意的な意見が多かったです。具体的には以下の3点が挙げられます。手軽に投資できるさまざまなインターネット上の口コミを確認すると、手軽に利用できるところがよいというものをよく見かけます。特にワンコイン投資であれば、金額と目標さえ決めれば簡単に投資が可能です。ほかの少額投資と比べても、手軽さでは特に優位性がある投資手法であると考えることができます。ズボラでも投資できる投資をする際には、ある程度資産運用について勉強しないといけません。ただLINEスマート投資では、最低限のことを把握しておけば比較的投資を始めやすいです。ワンコイン投資でもテーマ投資でも、投資をする際に考える手間をいかに省くかという点を重視して作られている印象がありますので、ここもほかの投資と比べて優位性があります。初心者にやさしいサイトの作りがシンプルで、キャラクターを使っているところにも親しみを感じられ、サイトを見たときの圧迫感も感じにくいです。ワンコイン投資なら金額も500円と少額から開始できますし、テーマ投資でも売却タイミングをアルゴリズムでアドバイスしてくれる機能があり、初心者に配慮した仕組みになっています。利用するデメリット投資は入り口だけでなく、その後の出口についても考える必要があります。その出口という側面では必ずしも好意的な意見が多いとはいえません。それらは主に以下の3点です。お金が貯まらない少額から投資するということは、利益が出た場合も一般的な投資よりも少額になります。余裕資金を利用しても大きく儲かるとは言い難く、本格的な資産づくりをしたいと考えている方には、必ずしも向いているとはいえません。投資の知識がつきにくい手軽でできる裏返しとして、しっかり勉強しなくても投資ができることになり、投資の知識を学ぶ機会にはなりにくい側面もあります。もちろん、まず投資を経験するということ自体は投資を勉強するきっかけにはなりますので、知識が全く身につかないわけではありません。ただ、一般的な投資に比べれば身につく幅が狭くなってしまうことは否定できません。利益に対する非課税枠を設定できないLINEスマート投資では、非課税口座であるNISAを利用することができません。利益が出たら確実に課税されてしまいますので、投資の金額がまとまってきた場合には特に注意して考えたほうがよいでしょう。[adsense_middle]LINEスマート投資が向いている方・向いていない方上記のようにLINEスマート投資は、投資を始めるという入口のハードルが低い面に大きな特徴があります。その反面で投資を行った後のことを考えると、不都合性もまた見えてきます。その観点でLINEスマート投資が向いている方とそうでない方について、以下のとおりまとめてみました。LINEスマート投資が向いている方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資未経験の方投資と聞いただけでも頭が痛くなるという方も少なくないでしょう。LINEスマート投資ならば、そういう方でも投資は比較的始めやすいです。UIが資産運用のサイトには見えにくく、投資を開始する抵抗感を比較的感じにくく作られています。また、投資の手間が極力かからないような設計もされています。最低限度のルールやリスクだけ押さえれば、まずは始めてみようと思える投資だといえるでしょう。比較的年の若い方若い方であれば、投資に関心があってもまとまった金額が出せない方や、出せる金額があってもどのように投資したらいいかわからない方も多いと思います。LINEスマート投資はそういう悩みのある方の利用にも向いています。ワンコイン投資なら少額の積立投資でなおかつ投資の目標も設定しやすいですし、テーマ投資なら売買のタイミングは自分で決める必要があるものの、アルゴリズムによるアドバイスを利用できます。投資のリスクが気になる方若い方でなくても、投資の入門としてLINEスマート投資を利用したい方にも向いています。投資で気になるのは、まさにリスクだと思います。このリスクに慣れるという意味で、気軽で少額から投資を開始できるLINEスマート投資を利用してみるのもよいでしょう。LINEサービスをよく利用する方LINEスマート投資はLINE Pay残高から入金することができます。ほかのLINEグループのサービスを利用していれば、LINE Payのポイントが貯まったり、うまく節約できた分を投資に回したりという形で、より効果的にLINEグループのサービスを利用することが可能です。LINEスマート投資が向いていない方代表的な場合としては以下の4タイプの方です。投資についてしっかり学びたい方手軽に投資できる分、LINEスマート投資は一般的な投資と比べて投資について学びにくいです。資産価格が変動するリスクを体感できる点では学びになりますが、投資の商品の選択の余地が少ないです。LINEスマート投資では特に金融商品の知識がつきにくいので、別途勉強が必要です。個別銘柄に関心のある方LINEスマート投資ではワンコイン投資でもテーマ投資でも、個別の銘柄への投資はしません。具体的な銘柄に投資をするほうが投資の実感や面白みがあってよいという方には不向きかもしれません。本格的に資産づくりしたい方LINEスマート投資は少額投資になりがちなので、大きく儲けるのは難しいです。投資の入門として利用するにはよいですが、将来のためのまとまった資金を作る場合には、一般的な投資に切り替えてやっていかないと難しいでしょう。もちろん、LINEスマート投資も併用しながら進めていくという方法もよいと思います。効果的な運用をしたい方LINEスマート投資ではNISAなどの非課税口座の利用ができません。また、一般的な投資と違い、出金する際には1回につき300円(税込)の手数料がかかります。手数料や税金をなるべく減らして効率的な運用をしたい方には、向いているとは言い難いです。LINEスマート投資を行う意義LINEスマート投資は、投資を行う上での最低限の準備を経験し、リスクをとって投資を行う体験ができる点に意義があるといえます。資産づくりとしての投資というよりも、投資を体感するための投資という位置づけです。LINEスマート投資に慣れてきたら、投資の仕組みについて興味関心のある点から少しずつ学んでみて、資産づくりのための投資もぜひ行っていただけたらと思います。LINEスマート投資の評判&メリット・デメリットに関するまとめLINEスマート投資にはワンコイン投資とテーマ投資と2種類ありますが、いずれも手軽に投資ができる点が利用者に評判です。必要最小限度の手間しかかかりませんし、金額も非常に少額で行うことができます。投資の入門として利用する価値はありますので、ご関心のある方はぜひ一度やってみてください。
2020年06月09日「おそらく今年の夏のボーナスは、軒並み大幅減か、支給を見送る企業も少なからず出るでしょう。想像もしない大手企業が倒産したり、身近なお店が閉店したり、3カ月後の私たちの暮らしぶりは激変するはずです。そのとき、この現金給付こそ命綱になるんです」こう話すのは、マネーのプロとして活躍する長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)。政府の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、国民一律一人10万円の給付が始まっている。しかし、首都圏や関西圏などでは申請書の郵送が始まったばかり。実際の給付は7月にずれ込む自治体も多いといわれている。「’08年、リーマンショックのときも、一人当たり1万2,000円の現金給付がありました。非常に中途半端な金額だったこともあり、受け取ったことすら、忘れてしまった人も多いのではないでしょうか。それに比べ、今回は10万円と桁違いの金額。夫婦と子ども2人の世帯なら、総額40万円が世帯主の口座に振り込まれます。なぜ、国がこんな大盤振舞いをするのか。ようするに、この先、日本経済が未曽有の大不況を迎えることを想定した一時金の意味合いでしょう。給付金の額から推測するに、リーマンショックの数十倍の大恐慌が目前に迫っていることは間違いありません」(長尾さん・以下同)長尾さんの話を裏付けるように、先日はアパレル大手レナウンが経営破綻。トヨタ自動車は5月の決算発表で、今期の業績見通しについて、営業利益79.5%の大幅減と予測。また百貨店大手の三越伊勢丹の4月の売り上げは前年比90.8%減。航空業界のANAは現在、運航予定便の9割以上を運休している。新型コロナ感染のニュースの陰で、コロナによる大恐慌が、ひたひたと、私たちの暮らしに迫っているのだ。「実際に、すでにコロナ禍で生活が困窮している家庭にとっては、10万円は少しの潤いとなるでしょう。一方、まだ深刻な経済不安に直面していない家庭にとっても、じつは、このお金はこれから3カ月後には、虎の子のお金になる可能性が非常に高くなっています」長尾さんが教える「10万円給付のやってはいけない使い方」が、次の7つだ。【1】貯金「今の生活」に使うべし!【2】投資「いまは損するばかり」と心得るべし!【3】外食「家族でぜいたく」している場合にあらず!【4】自分へのごほうび「のんきな考え」は捨て、まだ先にせよ!【5】家電の買い換え「優先順位」を間違えるべからず!【6】ネット通販「ポチする誘惑」に勝つべし!【7】ギャンブル「あぶく銭」と考えるべからず!意外に思うかもしれないが、長尾さんは、第一に給付金を「貯金」に回してはいけないという。「万一に備えて、ためておこうと考える人がいちばん多いと思うのですが、貯蓄に回すだけでは、経済はよくなりません。消費することで経済はよくなる。貯蓄も大事ではありますが、大事なのは、お金の生きた使い方です。使い方によっては“生き金”になるし、“死に金”にもなります。給付金はきっちり生活のために使いきってこそ“生き金”になるんです」国民一律、給付総額14兆円の巨額な給付金は使ってこそ意味があるというのが、長尾さんの考え。「いまいちばん苦しいのは地元の商店です。商店が立ち行かなくなれば、町全体が地盤沈下します。現金10万円は、とにかく地元の商店で生活必需品を買うことがマストなのではないでしょうか」せっかく給付された10万円を元手に、投資で増やそうという人もいるだろう。これも危険だ。「私は持っていた株式を先月の時点でかなり売り払いました。これだけ企業の決算報告が悪く、倒産が相次ぎそうな経済状態では、素人にはまったく先が見通せない。いまは一般人が手を出す相場ではないと思います」ちなみに、投資信託にいたっては、ほぼすべての商品が下落し、悲惨な状況を呈しているとか。つぎに、働かないで入ったお金だけに、ボーナス気分で「家族でぜいたくな外食」「自分へのごほうび」に使う人も現れそう。「ぱっと使ってしまって、翌月、公共料金の支払いが滞るという可能性も否定できないのが、いまの恐ろしいところなんですよ」また夏のボーナスで予定していた「家電購入」や在宅ストレスから、ついポチッとしてしまう「ネット通販」もNG。「家電の買い換えは、コロナ騒動が落ち着くまで延期。ネット通販で、5,000円の商品を10回ポチすると、給付金の半分がなくなってしまいます。気の緩みが大敵」そして、長尾さんが「論外」というのが、パチンコなどのギャンブルにつぎ込むことだ。「家族の誰かが誘惑に勝てず、使い込みそうなときは、一家全員で止める覚悟を持って。3カ月後の生活苦を見据えると、この給付金は一家にとって、本当に大切なお金です」この10万円の使い方が、あなたの家計の明暗を分けるかもしれない。ぜひ賢い使い方を。「女性自身」2020年6月16日号 掲載
2020年06月07日不動産投資で「よい物件があります」と紹介されても、絶対に鵜呑みにしてはいけません。どんなに営業マンが商品のメリットを並べて魅力的な投資に見えたとしても、それは綿密に作られた営業マニュアルをもとに、魅力的に見せているだけかもしれません。今回は、そんなよくある不動産投資の営業テクニックや裏側をご紹介します。不動産投資の営業が一方的に販売したいだけの物件がある不動産投資会社からの電話営業でおすすめ物件を紹介されたら、たとえ大手の不動産会社からであったとしても、まずは疑ってみる必要があります。必ずしも不動産投資会社がおすすめする物件は、実際に紹介された人にとってぴったりの商品ではないことが多いからです。なぜそのようなことが起こるのでしょうか?不動産会社の内情を知ると、その背景が見えてきます。不動産投資の営業の内情不動産投資の営業が売りたいだけの物件を紹介する理由は、不動産投資の営業の給料の仕組みが大きく関わっているからです。その仕組みを知っておけば、不動産投資の営業の言いなりになってはいけないという背景が理解できます。不動産投資営業の給料は歩合給不動産投資の営業の給料は、通常は「基本給+歩合」で成り立っており、会社によってそれぞれですが、おおよそ以下のような仕組みになっています。基本給15万+歩合給(仲介手数料の20%)基本給20万+歩合給(仲介手数料の15%)基本給なし歩合給のみ不動産投資の営業にとっていかに歩合給の部分が大切かがお分かりいただけると思います。歩合給を上げる方法は2つ仲介手数料と不動産会社の給料の仕組みを見ると、自分の収入を上げるためには以下の方法があることがわかります。取引物件価格を上げる仲介手数料を上限に近づける(※)※仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が決まっています。不動産投資営業のモチベーションをアップさせる「担ボー」歩合給を上げる方法としては前述の2点があげられますが、さらに不動産営業のモチベーションをアップさせるため、裏金とも言えるボーナスが存在します。それを「担ボー」と言います。「担ボー」付きの物件は営業が儲かる「担ボー」とは担当者ボーナスの略で、一般的には売主がどうしても売ってほしい物件に対して、仲介手数料とは別に支払われる特別ボーナスのことを言います。仲介手数料は宅地建物取引業法で上限が決まっていますので、それに上乗せするということで実際は「裏金」に当たり、不動産を仲介した会社を通すことができず営業マンに直接支払われます。「担ボー」付きの物件を販売すると、不動産投資の営業自身が儲かる仕組みになっています。売主が「担ボー」を払いたくなる物件とは物件価格にもよりますが、「担ボー」は100万円くらいになることもあります。仲介手数料以外にわざわざそのような大きなお金を払ってでも、どうしても売ってほしい物件とはどんな物件でしょうか?人気物件ならば高値で売却できますし、わざわざボーナスを個別に営業に支払う必要などありません。ということは、「担ボー」が付く物件はなかなか入居者が見つからないような「売れ残り物件」である可能性が高いことが予想できます。不動産投資で売りたい物件を販売する営業テクニック不動産投資の営業は海千山千です。不人気の「担ボー」物件も含めて、営業は売りたい物件を売るコツを心得ています。不動産投資で失敗しないためにも、不動産投資の営業が販売に使うテクニックについて知っておきましょう。条件の悪い物件と比較して本命をよく見せる本当に売りたい本命物件より「価格が高い、築年数が経過している」など、本命よりも条件が悪い物件を比較対象に並べ、本命物件を魅力的に見せる方法です。一応比較をしているので、1つの物件を押し売りされた感がなく、比較対象にするのは条件が悪い物件ですから、本命物件が一番お買い得に見えてくるのは当然です。単純ですが、不動産投資の営業がよく使う手法です。未公開物件を売りにするインターネットや広告には掲載されていない未公開物件というものが存在します。未公開ということは、告知しなくても売れる物件ととらえることもできます。しかし、ずっと公開しているのに売れ残っていることを知られたくないために未公開としている場合や、事故物件ということを知られたくないというマイナスの要因で未公開物件としているケースもあります。未公開物件だからプレミア物件、お買い得物件なわけではないことも知っておきましょう。不動産投資のマニュアルトーク不動産投資の営業の基本的なマニュアルの中には、これまで紹介した営業テクニックのほかにも、初対面や面識がない人に不動産投資を魅力的に見せるような心を引くフレーズがちりばめられています。基本的な営業トークをご紹介しますので、もし当てはまった営業トークが出てきたら、安易に信用しないよう気をつけましょう。[adsense_middle]「不動産投資は年金代わりになりますよ」「不動産を購入し入居者が決まれば、毎月家賃収入が月に〇万入ります。現役時代にローンも並行して返済していく必要がありますが、返済が終われば毎月安定した収入が見込めるため、老後の年金の上乗せになります。」このように言われた場合は、不動産は年月ととも築年数が経過すれば、仮に退去したときに次の入居者が決まらないリスクがあることや、入居者を見つけても家賃を下げざるを得ないケースが将来出てくることを考慮しておく必要があります。「不動産投資は生命保険の代わりになります」「不動産投資の物件を購入するとき、ローンを利用すれば団体信用生命保険(団信<だんしん>)というものに加入をします。毎月返済している人が万が一お亡くなりになった場合は残債がなくなり、不動産という資産が手に入ります。」その資産が家賃を生み出してくれるのですから、確かに生命保険の代わりになるという考え方は間違いではありません。しかし、不動産はやはり年月が経てば劣化しますし、空き室リスクがあるため生命保険のほうが確実に決まった金額でお金を残せるでしょう。「不動産投資は節税になります」「不動産投資は物件価格を数年にわたって費用に計上できます。不動産投資では赤字が発生するため、サラリーマンは給料の収入と合算すると税金の還付が受けられます。」概要だけ聞くともっともな話ですが、そもそも不動産という大きな投資なのに、赤字前提での運用という点は疑問が残ります。節税対策として不動産投資を活用するにはもう少し緻密な収支計算が必要で、しっかり収支のシミュレーションをしてくれない営業は信用できないでしょう。電話や訪問時の応酬話法不動産投資の営業は電話でも訪問でも、すべてにマニュアルが存在します。最初に断られるのはもう承知の上で、その反対を切り返す応酬話法というものを心得ています。タチの悪い不動産投資の営業は、電話や訪問をする前に営業のロールプレイングを済ませていて、とにかくああ言われればこう返すという手法を心得ていることを知っておきましょう。営業のロールプレイングとはほかの社員をお客様役に見立てて、営業が想定できる反論や疑問点について、すべて切り返すことができるように商談の事前練習を行うことです。電話、訪問、契約時などあらゆる場面でロールプレイングを行って商談に臨む営業も中には存在します。利回りなどメリットばかりを強調不動産投資のメリットとなる部分を強調して、マイナスになる部分は表示されていないことがあります。またはさらっと書かれているため、注意深く見たり、よくよく考えたりしないと気が付かないような表記にしてあるケースもあります。メリットばかりを強調する事例【前提条件①】物件価格2000万円、家賃月8万、利回り4.8%と表記【前提条件②】3.6%の金利で30年間返済していくぱっと見ると、利回り4.8%なので少しよい投資に見えてしまいます。しかし2000万円の物件を購入しないといけないことを忘れてはいけません。2000万円についてすべて融資を受け、3.6%の金利で30年間返済していくスケジュールの場合、毎月の返済額は約9万円です。赤字前提の負のループ家賃月8万円で返済額が月9万円ならそもそも赤字です。「年間12万円の赤字は給料と合算すると節税効果になりますよ。なおかつローンが払い終われば8万円すべて収入になります。」というような営業トークはよくある事例です。節税はそのとおりですが、そもそも赤字を発生させる前提がおかしいという点もありますし、このケースでいえば家賃8万円が30年間ずっと維持できるかの保障はありません。築年数が経てば家賃が下がる可能性も高く、そうなるとさらに赤字幅は広がっていきます。たまらず売却をしようとしても思った値段で売れずに残債が残り、さらに毎月マイナスが発生するという負のループが出来上がってしまいます。不動産投資会社のしつこい勧誘の断り方不動産投資の営業は、歩合給であるがゆえに勧誘も必死という場合が多いです。そして営業トークも販売マニュアルも非常によくできていて、断る方法も至難の業です。もし不動産の営業で勧誘が来たら、どのように対処したらよいのでしょうか?いざというときの断り方についてご紹介します。[adsense_middle]きっぱり断るきっぱり断るのは単純ですが、最もよい方法です。不動産投資の営業は電話営業や飛込営業など、数をこなせばいずれ話を聞いてくれる人がいて、契約にいたることがあるのは事実です。また、仲介手数料が大きいので、1000人に1人でも1件販売できれば歩合給は大きいといえます。断ることに気まずい思いをするかもしれませんが、上記の理由から、自身は不動産営業マンにとって勧誘している大勢の中の1人とも考えられます。断ることにストレスを感じる必要はなく、自分の意思をはっきりと伝える姿勢が大切です。勧誘にはとにかく取り合わない勧誘パターンはさまざまです。少しでも怪しさを感じたら、どんなケースでも入口の時点で取り合わないことが大切です。電話なら、会わない・出ない・着信拒否を心がけましょう。訪問営業でもドアを開けない・家に入れないことが大切です。キャッチセールでも連絡先を教えない・絶対に会う約束を取り付けないなどが考えられます。どうしても断れないときは公的機関をちらつかせるあまりにしつこい勧誘や、応酬話法を熟知している営業マンには、公的機関に連絡することをちらつかせるのが最も効果的です。不動産投資も含めて、不動産業全般でしつこい営業活動をすることは宅地建物取引業法で禁止されています。そのため、「国土交通省や消費者生活センターに相談します」と公的機関をちらつかせて断ることも方法の1つです。それでも収まらなければ、実際に公的機関に連絡をして相談しましょう。不動産投資で失敗しない4つの要件不動産投資を長く経験している人は、これまで述べてきた営業マニュアルや営業トークはすぐに見抜くことができるでしょう。しかし、不動産投資に慣れていない人や、まだ不動産投資の経験が間もない人は見抜くことができずに投資に失敗してしまうかもしれません。ここでは、不動産投資で成功するための要件をご紹介します。不動産投資の目利きを磨くには、とにかく物件を見ること不動産投資の物件選びはとにかく足を運んでみることが大切です。物件の立地が駅から近いか、郊外でも商業施設などが近く便利な場所にあるかを確認しましょう。広告には都合のいいように記載されていることがあるため、自分の目と足で確認をすることで自然と物件の目利きも上達していくでしょう。不動産会社を訪問する不動産投資においては、信頼できる会社か、信頼できる営業かどうか、肌で感じる感性も大切です。実際に不動産投資を始めるなら、不動産会社をいくつか訪問してみましょう。不動産投資のノウハウは身近に成功している人から得る不動産投資の物件探しや信頼できる営業探しといっても、なかなか最初から判断することは難しいこともあるでしょう。そのような場合は、その地域で実際に成功している人からノウハウを学ぶのが一番確実です。セミナーやSNSのコミュニティ自体の信頼性には注意が必要ですが、それらに参加することで成功している人に出会える可能性が高まるでしょう。緻密な情報収集と判断力不動産投資は、新築、中古、マンション、戸建てそれぞれ個別のノウハウがあります。マンション投資で成功したから戸建てでも同じ手法が通じるというわけではありません。石橋を叩いて渡るような気持ちで細かな知識を収集し、決めるときは即決断する判断力をあわせ持つ必要があります。不動産投資の営業は、本当によい物件は売り込まない不動産投資において本当によい物件は売り込む必要がありません。本当におすすめの物件は、よく購入してくれたり、不動産投資で成功していて実績のあるお得意様に真っ先に連絡がいったりするのが通常です。もし不動産投資の営業からおすすめ物件を紹介されたら、まずは疑ってみることが大切といえます。不動産投資の営業のテクニックに惑わされて失敗しないように、多くの人脈や情報をもとに慎重に検討していきましょう。
2020年06月05日米国株を購入したいと思っても、買い方が複雑そうだと感じ敬遠している方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに米国株は、日本株に比べ為替が絡んだり、取引市場も異なるため、購入前に多少覚えることもあります。ですが、特に難しい知識は必要ありませんので安心してくださいね。今回は米国株の基本的な購入方法や押さえておきたい注意点を解説していきます。【簡単4ステップ】アメリカ株の購入方法まずは米国株の購入方法を4ステップに分けて解説をしていきます。ステップ①証券総合口座を開設するまずは証券総合口座を開設します。ネット証券の場合、証券総合口座の開設手続きをすべてウェブ上で完結できますので、手間も驚くほど少なくても済みます(インターネット対応していない対面証券会社で開設する場合は、お近くの営業所に電話をして対応して貰いましょう)。口座開設申し込みフォーム入力本人確認書類の提出完了通知の受け取り取引したい証券会社が決まったら、上記の3ステップを踏み、口座開設を完了させましょう。証券会社にもよりますが、申し込みから1週間程度で取引をスタートできます。証券総合口座:銀行の総合口座の証券版と考えましょう。証券総合口座を通じて、株式や投資信託の売買や入金、出金などの操作を行います。ステップ②外国株口座を開設する(※口座開設日による)このステップ②について、これから主要なネット証券会社で総合取引口座を開設する人は、ステップ③へ進んでいただいて結構です。米国株を購入するためには、総合取引口座とは別に外国株口座を開く必要があるのですが、現在は主要なネット証券会社であれば、総合取引口座を開設した時点で外国株口座も開設されるため、わざわざもう一度外国株口座を開設する必要はありません。もし、口座開設日が特定の日付(※)より前の場合は、外国株口座を開設する必要がありますので、ウェブ上にて約款などを承諾し、開設しましょう。なお、外国株口座といっても、銀行口座を新しく作るような大げさものではなく、取引口座の中に外国株を取引できる別のハコを作るイメージです。(※証券会社により異なる。例えばマネックス証券の場合、2020年3月15日以前に口座開設した人は外国株口座の開設が必要。)ステップ③入金する米国株を買うための資金を証券総合口座へ入金しましょう。入金方法は、各証券会社が指定している銀行へ振り込みをする方法のほか、ネット証券の場合はオンライン上から即時入金する方法などがあります。個人的には、ATMや窓口から入金すると振り込み手数料が自分負担になってしまったり、出向く手間がかかってしまったりするので、オンライン上から即時入金する方法がおすすめです。ステップ④注文を出す入金まで済んだら、後は注文を出せば米国株の購入完了となります。買付or売却銘柄名株数注文方法(成行or指値)期間預かり区分決済方法注文時には、基本的に日本株と同様に1〜6を選択しますが、米国株の場合はさらに決済方法(円貨決済or外貨決済)を選択する必要があります。決済方法について詳しくは次の章で解説しますが、簡単に言うと円貨決済は、口座にある日本円を注文時に米ドルに替えて米国株を購入する方法です。一方、外貨決済は、事前に円を米ドルに替えてから米国株を買う方法になります。知っておきたい注意点ここでは米国株を購入する前に知っておきたい注意点を5つ解説していきます。注文方法が2つある(円貨決済と外貨決済)米国株含め、海外株の購入方法には、円貨決済と外貨決済という2つの注文方法があります。米国株は日本円では買えないため、日本円を米ドルに両替する必要がありますが、2つの決済方法の違いは、この両替のタイミングが注文時(円貨決済)か注文前(外貨決済)かによります。円貨決済とは円貨決済は、注文時に証券会社が指定したレートで米ドルに替えて取引をする方法です。注文前にわざわざ両替をする手間を省けるというメリットがあります。しかし、証券会社が指定するレートは、自分で米ドルを調達するよりも為替手数料が高くかかってしまうというデメリットもあることは把握しておきましょう。外貨決済とは外貨決済は、注文する前に行った為替取引で得た米ドルで取引をする方法です。注文前に為替取引をするという手間はかかりますが、為替手数料を抑えることができ、また余った米ドルはそのまま口座においておけば、次回以降の取引時に為替手数料が発生しないというメリットがあります。値幅制限がない日本株にはストップ高・ストップ安といって、これ以上は上がりません・下がりませんという値幅の制限を設けています。一方、米国株には値幅制限がありません。つまり、株価はどこまででも上がる可能性があり、逆にどこまででも下がる可能性があるのです。株価が上がる分には特に困らないと思いますが、下がっているときはストップ安がないために注意が必要です。米国株式市場は23:30~翌6:00に開場米国株式市場は、日本時間23:30~翌6:00(サマータイム時は22:30~翌5:00)が開場時間となります。注文自体は開場時間以外でも出すことはできますが、実際の値動きが見られるのは開場してからとなりますのでご注意ください。サマータイム:3月第2日曜日(米国時間)から11月第1土曜日(米国時間)。取引開始と終了時間が1時間早くなります。手数料はアメリカ株>日本株手数料は日本株よりも米国株購入時のほうが高いです。例えば、ネット証券最大手のSBI証券の場合、日本株の手数料は高くても約定代金の0.2%程度ですが、米国株の手数料は0.45%かかってしまいます(手数料上限は20米ドル)。ただし、いくら手数料が安くても株価が下がって損をしてしまっては意味がありません。その点については、米国株は優れた成長性を持つ銘柄がたくさんあるため、手数料がたとえ高かったとしても利益を出せる可能性が高い点に、米国株の魅力があると個人的には考えています。円貨決済は、取引のたびに為替手数料がかかる円貨決済は、取引をするたびに日本円→米ドルに両替を行うため、取引ごとに為替手数料がかかってしまいます。因みにネット証券最大手のSBI証券の場合、円貨決済における為替手数料は25銭に対し、住信SBIネット証券との外貨入出金サービスを使って自分で米ドルを調達すれば、為替手数料は4銭と1/6以上にコストを抑えることが可能です。住信SBIネット銀行との外貨入出金サービス:SBI証券と住信SBIネット銀行の間で預金を移動することができるサービス。住信SBI銀行で日本円を米ドルに替えると4銭の手数料コストで済むため、安く日本円を米ドルに替えたい人におすすめ。アメリカ株のおすすめの運用方法それでは最後に、これまでの説明で購入方法や注意点を把握し、実際に米国株を購入しようと思った人に向けて、おすすめの運用方法を紹介していきます。どれも米国株投資を最大限に活かす方法ですので、ぜひ投資をする際は参考にしてみてくださいね。もちろん、目指す投資スタイルによって運用方法は人それぞれです。あくまで米国株投資家である私の今までの経験を基にした運用方法ですので、参考程度に読んでいただけたらと思います。[adsense_middle]長期投資をする米国株投資の醍醐味は長期投資運用にあると個人的には思います。下記の画像(著者作成)をご覧ください。アメリカの代表的な株価指数であるNYダウは、1990年から上げ下げを繰り返しながらもずっと上昇基調にあることが分かります。人口増(2100年まで人口が伸び続けると言われています)新たな消費を莫大な規模で起こすアップルやアマゾンなど、イノベーションを起こす企業の勃興が続いている株主還元が手厚い企業が多い背景として上記の理由などが挙げられます。これらの要因を背景に上昇を続けてきた米国株は、今後も伸び続ける可能性は充分あります。長期投資をして、じっくり資産を育てていくのもよいのではないでしょうか。セクター別に分散投資をする米国株を運用する際は、セクター別に分散投資をすることをおすすめします。具体的には、好況に強いとされる景気敏感株と、不況下でも一定の売り上げを確保できるディフェンシブ銘柄を組み合わせるとよいでしょう。ご参考までに以下に景気敏感株とディフェンシブ銘柄をいくつかご紹介しますね。時価総額の大きい銘柄を組み入れるもし複数の銘柄に分散投資をし、かつ長期投資をするのであれば、時価総額の大きな銘柄も組み入れてみてはいかがでしょうか。というのも、時価総額の大きな銘柄=安定的な成長余力があると見ることができるからです。時価総額の大きな銘柄には、例えばアップルやアマゾン、Googleを提供しているアルファベットなどのIT企業や、AIに欠かせない半導体を作っているエヌビディアやテスラなど、革新的なサービスを提供している企業が名を連ねています。確かに時価総額の大きな企業が必ずしも株価が上がるとは限りませんし、成長率で見るとほかの新興企業のほうが高いでしょう。ただ、長期的な視点に立ったとき、世界中から優秀な人材が揃い、最新の技術を有しているそれらの企業が安定的に売り上げを伸ばし、長期的に株価を伸ばす可能性は十分にあると考えます。【番外編】余った米ドルは、米ドル建MMF(マーケット・マネー・ファンド)へもし米国株を購入後、米ドルが余っていて特別何かを購入する予定がなければ、米ドル建MMFを購入してもよいでしょう。米ドルを預り金に置いておくだけでは、利金はつきません。ですが、米ドル建MMFの中には、年率換算で0.075%の金利が付く商品もある(2020年6月時点)ため、ただ預り金に置いておくよりも余った米ドルを活用できます。ただし、米ドルで運用するため、為替リスク(円高に触れると投資元本を割り込む)などもありますので、円安に振れた際に売却するなど工夫が必要な場面も出てくるかもしれません。米ドル建MMF:高い格付の外貨建て短期証券に投資をする投資信託。基本的に価格の上下はなく、当面使う予定のない米ドルを一時的にプールする場所として、活用する人が多い。米国株に関するまとめ今回は米国株の購入方法や注意点、おすすめの運用方法を紹介してきました。特に運用方法については、米国株投資家でもある著者が現在上手くいっている手法を基に解説をしました。投資スタイルによって使える・使えないはあるかとは思いますが、参考にしていただければうれしいです。
2020年06月04日自粛生活が長引き、家にいる時間が増えるいま、「落ち着いたら旅行に行きたい」「家族でちょっとぜいたくな外食をしたい」などといった会話も多い。そんな人こそ、先々を見すえて始めたいのが“ワンコインで始める投資”だ。「少しでもお金を節約したいと思う人も多いでしょうが、“3年後に旅行に行きたい”“ブランドもののバッグが欲しい”など、自分や家族へのごほうびや息抜きをするためのお金も必要です。『投資』という単語には難しい、損するもの、といったイメージがつきものですが、超低金利の銀行の口座に置きっ放しではもったいない。いまでは、『家にいながら』『スマホによる簡単な操作で』『少額から始められる』ワンコイン感覚の投資サービスが増えています。へそくり感覚でお金が貯まるので、ズボラな人にこそおすすめです」そう語るのは、ファイナンシャルプランナーの山口京子さん。とはいえ、投資と聞くと、株価に一喜一憂するなどなんだかハードルが高いイメージも……。「証券会社に行く必要もなく、自分の年齢やお金の条件を入力するとおすすめの商品を選んでくれるので迷うこともありません。投資したお金は、ロボットが自動的に日本国内のみならず世界の金融商品に分散しているので、始めたらあとはほったらかしでOKです」(山口さん・以下同)元本割れのリスクはゼロではないが、株式投資のように金融商品の価格が上下するタイミングを見計らって売り買いをするのではなく、1カ月に1度ずつの積み立てを1年以上など長い期間にわたって積み立てることで、損失を防ぐことができるのだという。「たとえば、りんごの値段が1個100円のときに、1,000円分買うと10個手に入ります。1カ月後、50円まで値段が下がったとすると、1,000円では20個購入できます。毎月定額で購入し続けると、下がったときにたくさん買えるので、下落が大チャンスになります。これが“つみたて投資術”で、投資の結果はりんごの数×価格。価格と運命共同体の一括投資とは異なり、ドキドキしない投資法です」新型コロナウイルス禍の影響などで投資信託の基準価額(値段)が下がったとしても、そこで多くの“りんご”が購入できるので、慌てることはないという。山口さんが初心者にお薦めする投資サービスは「LINEスマート投資」、「ポイント投資」、「おつり投資」の3つ。山口さん自身SNSの「LINEスマート投資」で積み立てをしていて、30万円程度貯まったら、ごほうびで海外旅行に出かける予定を立てているとか。「LINEスマート投資」の操作はとても簡単で、スマホでLINEの「ウォレット」中の「スマート投資」をタップ。下にスクロールして「ワンコイン投資」を選び、画面に沿って登録するだけ。「『あなたの目標を設定しよう』の問いで、10個の目標設定からお金を貯める目的を選びます。とりあえずの積み立てから、旅行や趣味、美容と健康、ファッションなど何でもいいのです。続いてスマホの画面にしたがって口座を開設し、積み立てる金額を設定します」できるだけお金は使いたくない、という人は、買い物するたびにもらえるポイントの運用で投資が体験できる「ポイント投資」を。「スマホの大手通信キャリアは毎月の使用料金が多いほど、たくさんのポイントがつくので貯まりやすいです。ドコモのスマホを使っている人はdポイント、auはau WALLETポイントを使って運用するとポイントが日々増減しますから、契約している会社のサイトをチェックしてみましょう」たとえば、au WALLETポイントはau PAYアプリの画面で、100ポイントから運用でき、これもほったらかしでいい。1カ月ごとに100ポイントずつ足していくなど、時間をかけてポイントを追加していくことが増やすコツ。買い物をするたびにコツコツ貯まる「おつり投資」は貯金箱に小銭を入れる感覚でできる。登録したクレジットカードで買い物をした際、100円、500円、1,000円などおつり投資の「単位」を決める。100円を選んだ場合、2,420円の買い物をクレジットカードで支払うと、100円単位での支払い額でのおつりにあたる80円がカウントされ、月末まとめて運用のお金にまわされる仕組みだ。「ドコモのユーザーでdカードを持っていると『THEO+docomo』というサービスが使えます。ロボアドバイザーの質問に答えると自動で分散投資をしてくれます。今の時代、投資は勉強してお金を貯めてからするものではなく、今すぐ始められるものなのです」先々のごほうびをちょっとぜいたくなものにするため、今から手軽な投資にトライしてみては?「女性自身」2020年6月2日号 掲載
2020年05月22日最近はいろいろな証券会社が、独自の売買手数料でオンライントレードのサービスを提供するようになりました。今回は証券会社ごとのオンライントレードの売買手数料を比較しながら、各証券会社の特徴やサービスなどを解説していきたいと思います。株式の売買手数料の概要&各社の比較まず一口に売買手数料といっても、最近は1回当たりの売買手数料と、1日の合計金額で売買手数料を決定する方式に分けているところがほとんどです。これは、1回株式を購入したら当面売却しない長期投資と言われる方法と、1日で複数の売買を繰り返すデイトレードと言われる方法の両方のニーズを満たすためと考えられます。1回当たりの売買手数料まずは1回当たりの売買手数料の比較をご覧ください。<(単位:円)(税抜)>選定の基準最初にお断りさせていただきたいのは、この表は2020年5月の段階の情報を各社ホームページを参考に作成いたしました。ですので、今後この情報が変更になる可能性もございますし、特別なキャンペーンでの割引などは考慮に入れておりませんのでご了承ください。証券会社の選択については、10万円時の売買手数料が安い証券会社から7社選んでいます。ほかにも証券会社は多数存在しますが割愛させていただきました。また金額に関しては、一般の投資家のほうがよく使いそうな10万円から30万円の価格についての表にしております。これより金額の高い株式の売買についてはさらに変わってくるとご理解ください。売買手数料と取扱商品の両方をチェックこの表をご覧いただくと、10万円時での売買手数料が立花証券のほうがGMOクリック証券より安いにも関わらず、20万円時の売買手数料ではGMOクリック証券のほうが安くなってはいるものの、基本的には売買手数料が安い証券会社はどの価格帯でも安いと言えそうです。しかし、単純な売買手数料の安さだけで自分が利用する証券会社を決めるのは早計です。例えば、この表の上位に出ているむさし証券・DMM.com証券・ライブスター証券などでは投資信託の取扱いがないか、あっても他社と比べて少ないです。株式の売買だけをする予定であれば問題はないのですが、株式以外の金融商品などの取扱いがない、もしくは少ないという場合もありますので注意しましょう。1日の合計金額で売買手数料続いて、1日の合計金額で算出した売買手数料の比較表です。<(単位:円)(税抜)>定額制の料金体系ここで少し定額制の料金体系についてご説明したいと思います。株式を使った投資というのはいろいろな方法があり、株式を購入し、業績の好調を見越してその株を保有し、一定期間後に株価が値上がりしたら売るという方法が一般的です。しかし、デイトレードと呼ばれる1日に複数回の取引を行うことが多い投資家もいます。このような人達にとっては、1回の売買でいくらという売買手数料よりは、1日の株式売買の合計金額で手数料を決める方法のほうがよいと考えられます。例えば、A社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却、同様にB社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却、さらにC社の株を10万円分購入し1時間後に10万円で売却という取引をした場合、合計60万円株式を売買したということになります。この1日の合計金額で株式の売買手数料が決まるという計算方法です。合計金額のほうは10万円・50万円・100万円の表にしました。特徴としては、50万円までの取引に関しては無料としている証券会社もありお得です。しかし一方で、50万を超える金額については他社より安いなど、各社特徴があり興味深いところです。また、証券会社によっては1日で売買を終了するデイトレードに関しては、購入した株式をその日に売却するのであれば、売却時の手数料は計算に入れないところもあり、もしデイトレードを始めるということであれば、証券会社の料金体系をきちんと確認したいところです。デイトレードとはところで、デイトレードとは一体どういうものなのでしょうか。株式の売買を1日の間に複数回繰り返すことをデイトレードと言います。基本的にその日のうちに株式を買って売ってしまうので、文字どおりデイトレードというわけです。例えば10円の株があるとして、この株が仮に11円に値上がりしたとすれば、半日の間に投資資金の1割が増えたことになりますから、充分に利益が出る可能性があります。また、そこまでではなくても100円の株式を100万円分購入し、101円で売却できたとすれば1万円利益になります。さらにこのような売買を1日に複数回実行できたとすれば、利益はさらに跳ね上がります。しかしながら逆もまた然りで、1円下がっただけで大損害ということも考えられます。ですので、初心者にはあまりおすすめできないハイリスクハイリターンな投資方法です。信用取引の売買手数料皆さんは株式の信用取引というものをご存知でしょうか。信用取引とは現金や株式を担保に、担保の約3.3倍までの株式の売買ができるという仕組みです。この信用取引の売買手数料を比較したいと思います。<(単位:円)(税抜)>こちらの表に関しては、10万円時の売買手数料が安い順に8社選んで比較しました。高額の価格帯で売買手数料が安い証券会社や、比較的少額での取引での売買手数料が安い証券会社などバラエティに富んでいます。しかし、信用取引にかかる費用はこれだけではありません。その点について、信用取引についてご説明しながら確認していきたいと思います。制度信用と一般信用信用取引には大きく分けて「制度信用」と「一般信用」の2つがあります。制度信用まず「制度信用」のほうですが、これは証券取引所が発表している制度によって取引できる株式が決まっている信用取引です。証券会社ではなく証券取引所の制度です。「制度信用」は返済期限が6か月と決まっていますので、「一般信用」と比べて金利が低めです。一般信用「一般信用」のほうは、証券会社が決めた銘柄だけを取引できる信用取引です。「制度信用」と比べて金利が高めですが、返済期限は証券会社が各々決定しており無期限という証券会社もあります。この金利は、「制度信用」では2.5%から3%ぐらいであることが多く、「一般信用」は2%から4%と証券会社によって幅があります。信用取引は少ない資金でより多くの株式を購入できますが、売買手数料のほかに金利が発生するので、相対的に通常の取引よりリスクがあります。余談ですが、信用取引で購入した株式では株主優待は受け取ることができません。売りと貸株料また、信用取引の大きな特徴で、持っていない株式を売る「売り」ということができます。これは簡単に言うと、株式をほかから「借りて」自分が持っていない株式を売ります。自分の株式ではない株式を売ったのですから後で返さなければなりません。ですので通常の取引とは違い、「売った」後に「買う」ことが必要となります。これは通常、これからこの株の値段が下がるであろうと予想されるときに使います。株価が下がる前にほかから株式を借りて「売り」、安くなったら買い戻すというわけです。このとき、ほかから株を借りたということで「貸株料」という料金が発生します。「貸株料」はだいたい1%から2%ぐらいで証券会社によって異なります。[adsense_middle]株初心者におすすめの証券会社さて、いろいろな株式の売買手数料を比較してみましたが、株初心者はどの証券会社を選べばよいでしょうか。考え方は2通りあると思います。1つは、とにかく安い手数料の証券会社を選び、なるべくコストをかけない方法。もう1つは、安いながらもある程度のサービスも期待できる証券会社を選ぶ方法です。とにかく株式取引の売買手数料の安さを求めるなら松井証券とにかく株式取引の売買手数料が安い証券会社を選ぶなら、松井証券、立花証券、むさし証券、ライブスター証券あたりがおすすめです。特に松井証券は歴史も長く、インターネット取引専業の証券会社として、日本で初めて東証第1部に上場した先駆者でもあり信用もあります。また、松井証券は安いだけでなく、サービスに関しても投資信託・IPO・FXと一通り取扱っているので初心者でも問題ない証券会社と思われます。投資信託:投資信託に投資した資金をファンドマネージャーなどが顧客に代わって投資し利益を分配する金融商品IPO:これから市場上場する株式を購入することができる。通常多くの人が殺到するので抽選になるケースも多いFX:「Foreign Exchange」の略称で、外国為替証拠金取引のこと。外貨を売買することで差額を稼ぐ資産運用サービスも期待できるネット証券の口座を開くならSBI証券か楽天証券サービスも期待できるネット証券なら、SBI証券か楽天証券で口座を開くべきでしょう。上記の比較表にも出て来るような安い売買手数料ながら、取扱っている金融商品の多さでも他を圧倒しています。特に投資信託や外国株の取扱いの多さは、ほかの証券会社と一桁違うほどです。加えて、両方とも大手のネット証券会社でグループ会社に銀行もあるので、グループ会社の銀行口座をお持ちなら資金の移動などもスムーズに行えます。証券会社の売買手数料に関するまとめ今回は証券会社の株式の売買手数料を比較してみました。各証券会社によって金額も違えば、価格帯によっても手数料が変わってくるということがご理解いただけたと思います。加えて、定額制や信用取引も料金が違いますので、きちんと料金体系を把握することが、無駄なコストをかけずに株式投資をすることにつながります。
2020年05月21日生活資金や子どもの教育資金、老後資金など、将来のことを考えるとお金関連の不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?資金を確保する主な方法は「支出を減らすこと」と「収入を増やすこと」ですが、支出を減らす(=節約する)ことには限度があります。しかし、会社員が給与収入を劇的に増やすことはなかなか難しいかもしれません。「収入を増やす」選択肢の1つとして考えられるのが株式投資。株式投資を行うためには、まず証券会社の口座開設をすることが必須です。そこで今回は、株式の口座開設におすすめしたい会社をご紹介します。株式投資の口座選びに悩んでいる方の参考になれば幸いです。株式投資をしたければ口座開設をしよう!株式投資をしよう!と考えたときに、初心者の方は何から始めたらよいのかわからない…という方がいるかもしれません。「株」は会社が発行していますが、一般的には会社と購入希望者が直接取引しているわけではありません。株の売買は証券取引所を通じて行うことになります。しかし、証券取引所では特定の取引参加者しか参加できないことになっています。その特定の取引参加者というのが「証券会社」。したがって、私たちが株式投資を行うのであれば、証券会社を通じて売買を行うことになるのです。長々説明しましたが、要するに株式投資をしたければ証券会社の口座開設が必須だということです。今回は証券会社の口座開設に的を絞って解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。証券会社とは?先ほども解説したとおり、私たちが株の売買を行う際には、証券会社に窓口となってもらって取引を行うことになります。つまり、「株を売りたい方」と「株を買いたい方」それぞれの代わりに売買注文を受け付けて、証券取引所に伝えているのが証券会社です。取引が成立する際の手数料が証券会社の収入源になります。なお、証券会社が取り扱っている金融商品は株式だけではありません。たとえば、以下のような商品を取り扱っていることが多くあります。国内株式外国株式FX国内債券海外債券投資信託などもちろん、細かい商品内容は証券会社ごとに異なります。証券会社の口座開設にあたり、取り扱っている金融商品の内容から選ぶという方法も考えられるでしょう。初心者におすすめしたい選び方株式投資の口座開設にあたり、証券会社を選ぶ基準はさまざまです。その中でも、特に初心者におすすめしたい証券会社の選び方の1つが「手数料」。たとえば、取引1回あたりの手数料が500円と1,000円だとすると、同じ取引でも後者のほうが損をしてしまうということになるからです。手数料の決められ方は「1回あたり」のほか、「1日あたり」というプランを展開している会社があります。1日の取引回数なども考慮して、ご自身の投資・トレードスタイルに合った証券会社を選ぶことをおすすめします。証券会社の人気や評判は?上記で解説したとおり、株式投資の始め方の第一歩は「証券会社の口座開設」です。とはいえ、証券会社の数がたくさんあるため、どのように選択してよいのかわからない…という方がいるのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、近年人気の高い「ネット証券」。ネット証券にはさまざまな魅力があり、初心者の方にもおすすめです。ここでは、ネット証券の持つ魅力や評判についてご紹介しましょう。ネット証券は手数料の安さが魅力ネット証券における魅力の1つが「手数料の安さ」です。ネット証券は実店舗がないため、店舗運営に関連する人件費などのコストがかかりません。そのため、安い手数料を実現できているのです。同じ取引をするのであれば、手数料が安いほうがメリットであるといえるでしょう。手軽に利用することができるネット証券ではインターネットを通じて手軽に利用できるという魅力があります。証券口座の開設もネットやアプリから行うことが可能。家にいながら24時間いつでも手続きができるので便利ですね。また、株の売買取引もネットやアプリから行うことができます。自宅や外出先などどこにいても、スマートフォンから売買注文ができるという手軽さが魅力です。ポイントで購入できるネット証券もネット証券の中には、現金ではなくポイントを購入代金に利用できるところがあります。たとえば楽天証券では、楽天スーパーポイントを国内株式(現物取引)の購入代金や手数料に充てることができます。買い物などで貯めたポイントで購入できるので、初心者の方も利用しやすいのではないでしょうか?余ったポイントがある!という方は、ぜひ「ポイントでの投資」も検討してみてください。1株単位で購入できるネット証券通常の株取引では、1銘柄あたり100株単位で購入することができます。つまり、売買取引できる最低単位が決まっているということです。しかし、ネット証券の中には1株単位で購入できるところがあります。たとえば、「SBIネオモバイル証券」は1株から購入することができるため、あまり資金を持たない方でも購入しやすいというメリットがあるのです。少額から始めたいという方は、このような1株単位で購入できるネット証券も選択肢の1つとなりうるでしょう。[adsense_middle]証券口座を比較!おすすめ口座ランキング株式投資を行う上で、できる限り自分に合った証券会社を利用したいですよね。ここでは、特に初心者の方におすすめしたい証券会社をランキング形式にしてご紹介します。みなさんが証券会社を選ぶ際の参考になれば幸いです。1位:SBI証券2位:楽天証券3位:松井証券4位:マネックス証券5位:auカブコム証券6位:岡三オンライン証券7位:GMOクリック証券8位:DMM株9位:SBIネオモバイル証券10位:LINE証券1位:SBI証券手数料が安いSBI証券は、ネット証券の最大手といっても過言ではないくらい代表的な証券会社です。SBI証券における魅力の1つが、手数料の安さ。SBI証券では、「スタンダードプラン」と「アクティブプラン」という2つの手数料プランを展開しています。スタンダードプランでは、1注文の約定代金に対して手数料を定めています。たとえば、5万円までの取引であれば、手数料は1注文50円+税です。対してアクティブプランでは、1日あたりの手数料を定めています。たとえば、1日の約定代金合計額が50万円までであれば、手数料はなんと無料。ご自身の投資スタイルに合わせて、プランを選択することができます。IPO取り扱い銘柄が豊富ほかにも、SBI証券にはIPO取り扱い銘柄が豊富という魅力もあります。証券口座選びに迷ったら、ひとまずSBI証券を開設しておいて損はないでしょう。2位:楽天証券ポイント投資が可能楽天関連サービスを利用している方には、特におすすめしたい「楽天証券」。上記でも解説したように、楽天証券では楽天スーパーポイントを利用して投資を行うことが可能です。楽天経済圏を活用してポイントを貯めている方であれば、楽天証券でのポイント投資が選択肢の1つとなるでしょう。楽天ユーザーであれば、ポイントを有効活用できるというメリットがあるのです。投資信託などの金融商品にも力を入れているまた、楽天証券では投資信託などほかの金融商品にも力を入れています。楽天ユーザーの方やほかの金融商品にも興味があるという方は、楽天証券を検討してみてください。3位:松井証券1日の約定代金が50万円までなら手数料無料!松井証券の魅力の1つが手数料の安さです。松井証券の現物取引では、1日の約定代金が50万円までであれば手数料が無料です!少額の取引を1日に何度も行う方にとってはメリットでしょう。充実したサポート体制また、2019年度問合せ窓口格付け(証券業界)において9年連続「三つ星」を獲得している実績があり、充実したサポート体制が整っていることも魅力的ですね。初心者の方にとって、手厚いサポートを受けられることは特にメリットとなるのではないでしょうか?対応の安心さを求めている方は、松井証券を検討してみてください。4位:マネックス証券初心者が取引頻度の高い金額帯の手数料が割安マネックス証券における魅力の1つは、1注文の約定金額が10~30万円の部分で手数料が割安だということでしょう。初心者の方であれば特に、まずは少額から始めてみたいと考える方が多いのではないでしょうか?上記でも解説したように、通常、株の売買は100株単位で行われています。そのため、約定金額が10~30万円という金額は、特に初心者における取引頻度が高いと考えられます。下記の表でマネックス証券の手数料をまとめましたので、ぜひ証券会社選びの参考にしてみてください。5位:auカブコム証券独自の手数料割引サービス「カブドットコム証券」から2019年12月1日に名称変更をした「auカブコム証券」。auカブコム証券では、独自の手数料割引サービスを行っています。たとえば上記のような割引サービスを展開しています。50歳以上のauユーザーなど、複数の割引に該当すればその分お得になる計算です。1株単位で購入できる「プチ株」また、auカブコム証券の「プチ株」では、1株単位で購入することが可能です。さらに、プチ株を積立で買付する「プレミアム積立」というサービスも展開しています。少額から始めたいという方は、検討してみてはいかがでしょうか?[adsense_middle]6位:岡三オンライン証券IPO抽選参加で資金拘束がない岡三オンライン証券では、IPOの抽選参加にあたり資金拘束がありません。つまり、事前に口座へ入金しておく必要がないということです。IPOの申し込みが無料でできることは、岡三オンライン証券の魅力だといえます。取引ツールが充実しているまた、取引ツールが充実していることも特徴の1つであり、2019年「みんなの株式」ネット証券ランキング取引ツール1位を獲得しています。中でも評判がよいのが「岡三ネットトレーダープレミアム」。岡三オンライン証券の口座を開設している方であれば無料で利用できることも魅力的ですね。7位:GMOクリック証券取引コストが安いGMOクリック証券の大きな魅力は、取引コストが安いという点でしょう。現物取引では、1約定ごとのプランで10万円までの取引であれば95円+税となっており、大変お値打ちです。株式だけではなく、FX取引などの取引コストが安いことも魅力。株式以外にもさまざまな投資を行いたいという方は、GMOクリック証券も選択肢の1つとなるでしょう。取り扱い金融商品が他社と比較すると少ない投資信託の銘柄数など、ほかの証券会社と比較すると限定的であるというデメリットもあります。株式投資以外の投資も検討していて、すべてを1つの証券口座にまとめたい!という方には向いていないかもしれません。8位:DMM株初心者に優しい取引ツールDMM株ではWebツールやスマホアプリといった取引ツールが用意されていますが、使いやすいと評判が高いのが特徴です。特にスマホアプリでは、「かんたんモード」と「ノーマルモード」という2つの種類を選択できますので、初心者の方でも安心して利用することができます。独自のポイントサービス取引を行うとDMM株ポイントを獲得することが可能で、貯めたポイントを証券口座に入金することができます。獲得したポイントの分、お得な気分を味わえるという魅力があります。1取引ごとの手数料プランのみDMM株は取引手数料の安さも魅力の1つですが、1取引ごとの手数料プランしかありません。そのため、1日の取引回数が多い方にとっては、あまりメリットを感じないかもしれませんね。9位:SBIネオモバイル証券Tポイントを利用した株式投資が可能SBIネオモバイル証券では、Tポイントを利用した株式投資が可能です。日常生活での買い物などで貯めたTポイントを1ポイント=1円として利用できます。Tポイントの使い道に悩んでいる方がいたら、「投資」という新しい選択を取れるでしょう。1株単位での購入ができるまた、上記で解説したように1株単位でも購入することが可能です。銘柄の中には数百円から購入できるものがありますから、本当に少額から始めたい!という方にもおすすめです。NISA非対応SBIネオモバイル証券では、2020年5月現在NISA・つみたてNISA口座が非対応となっています。特定口座のみですので、非課税枠で株式投資を行いたいという方はほかの証券会社を検討することになるでしょう。10位:LINE証券LINEアプリから手軽に利用できるコミュニケーションアプリ「LINE」を日常的に利用している方は多いのではないでしょうか?LINE証券は、LINEアプリから手軽に利用できることが特徴の1つです。1株単位での購入が可能また、1株単位での購入もできますので、「株式投資を始めるにはハードルが高い」と感じる初心者の方も始めやすいといえるでしょう。ただし、1株から購入できる銘柄が限られていますのでご注意ください。銀行口座への出金は手数料がかかるLINE Payへの出金であれば手数料無料ですが、銀行口座へ出金する場合は220円(税込)の手数料がかかります。出金額が高額の場合、LINE Payでは使いきれないことが考えられます。銀行口座への出金に手数料がかかることは、デメリットだといえるでしょう。株の口座開設におすすめの証券会社に関するまとめ株式投資で証券口座を開設するのであれば、近年人気の高まっているネット証券がおすすめです!ネット証券には「手数料が安い、ポイントでの投資ができるなど」、さまざまな魅力があります。ネット証券の中でも証券会社ごとに特徴がありますので、ご自身の生活スタイルや投資方針などを考慮して、自分に合った証券会社を選択してみましょう。
2020年05月16日昔は、ネット証券でのオンライントレードはできないところがほとんどでしたが、今やオンライントレードができない証券会社はおそらくないでしょう。今回は、資産運用が初めてという方でも簡単にネット証券を選べるように、いろいろな項目をランキング形式でご紹介しようと思います。ぜひ、口座選びの参考にしてください。人気のネット証券はどこを基準に選べばよいのか初めてのオンライントレード、何がポイント?さて、ネット証券でオンライントレードをするにあたって、どういうポイントを見ていけばよいでしょうか?資産運用は千差万別とはいえ、いくらかは誰にでも共通する部分があると思います。手数料例えば手数料です。手数料は収支が確実とはいえない資産運用の世界で、唯一計算できるものです。ですので、なるべく安いほうがよいでしょう。取扱商品取扱商品の多さというのも気になります。株式1つとっても、東京証券取引所で売買される株式しか取り扱っていないという証券会社もあります。また、投資信託や外国株などは如実に証券会社の方針が出るところで、取扱商品数に差が出ます。例えば、投資信託でいえば、取扱数が2本という会社から数千本という会社までいろいろです。信用また、信用という面ではどうでしょうか?証券会社は実にたくさんあるので、大手というところもあれば、そうでないところもあります。何をもって大手というかは意見の分かれるところかもしれませんが、取扱顧客数が多いところは大手であり、信用もあるといえるのではないでしょうか。サービスよりも安心安全を重視するという方も少なくないと思います。自分の財産を預けるのですから当然ですよね。そこで、取扱顧客数を表す取扱口座数に着目してみてはいかがでしょうか。こういったポイントをまとめて、以下にランキング形式でご紹介させていただきますので、口座選びのご参考にしてみてください。おすすめネット証券ランキングではさっそく、各項目のランキングに寸評を入れてご紹介していきたいと思います。最初に断っておきますが、これらのデータは主に各社ホームページの内容を参考に、2020年5月時点での情報をもとに作成しております。証券会社のサービスの変更にともなってランキングの順位・内容も変化する可能性があるので、その点はご注意ください。[adsense_middle]口座開設数ランキング口座開設数は大手ネット証券が強い口座開設数ランキングは、やはり有名大手ネット証券が並びます。ネット証券だけあって、IT企業関連が多いです。SBI証券はソフトバンクグループ、楽天証券は楽天グループ、auカブコム証券はKDDIの関連会社です。株式初心者の方はこのネット証券の中から選べば間違いないでしょう。強いてこの中から選ぶとしたら、自分がよく利用しているサービスがあれば、その関連のネット証券を選ぶのがよいかもしれません。例えば、楽天のサービスをよく使っているのであれば、楽天ポイントを使ったり貯めたりできる楽天証券を選ぶとか、住信SBIネット銀行の口座を持っているならSBI証券という風にです。同じグループの銀行を使っていれば、ネット証券の口座にお金を移行する際に、手数料がかからないなどの優遇を受けられます。そのような細かい点での違いが出てきますので、使っている銀行などを確認してみましょう。サービス競争の激しさにも注目また、このランキングに出てきたネット証券は、ほかのネット証券が新しいサービスを打ち出すと、追随して同じようなサービスを同じような値段で提供することがあります。ですので、そこまで証券会社ごとの違いを気にしなくてもよいかもしれません。特に上位3社のSBI証券・楽天証券・マネックス証券はサービス競争が激しく、同程度の質のサービスをすぐ打ち出してくる傾向があるようです。とはいえ、いろいろな証券会社の違いが気になる方は、以下のランキングを参考にしてみてください。10万円取引時手数料ランキング手数料は自分がよく使う価格帯をチェックこちらは、10万円の取引をした際の手数料をランキングにしたものです。手数料は各社いろいろな価格設定をしており、その区分もネット証券によって異なるため、一番多いであろう10万円取引時のランキングにしました。ですので、ほかの価格帯、例えば50万円や100万円という金額の場合はランキングの順位も当然異なります。また、松井証券のように1日合計50万円の取引までは無料というサービスをしているところもあり、単純な比較は難しくなっています。このランキングはあくまで、通常の10万円分の株式を売買した際の取引のランキングだということにご注意ください。ネット証券は総じて手数料が安い10万円取引時手数料ランキングからいえるのは、総じてネット証券は手数料が安いということです。10万円の取引に約100円の手数料ですから、およそ0.1%しか手数料がかかっていません。店舗に直接電話注文して売買するところもありますが、数千円かかることもあるので、比べるとネット証券は格安だということがわかります。取扱投資信託ランキング1つの商品で複数の金融商品に投資できる投資信託次は取扱投資信託数ランキングです。投資信託とは簡単にいえば、投資家が投資信託を購入したお金を使って、プロのファンドマネージャーが株式や債券などの金融資産を選んで買うもの。つまり、有望な金融商品をプロに選んで貰うものです。また、中には人が選ぶのではなく、一定の基準を満たした金融商品を機械的に買っていく投資信託というものもあり、そういったタイプはおおむね手数料が安くなっています。この投資信託は聞き馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、1つの投資信託で複数の金融資産を購入できるので比較的安全で、初心者の方にぜひおすすめしたい金融商品となっています。証券会社によっては投資信託の取り扱いがほとんどないようなネット証券もありますので、ネット証券選びの際は注意しましょう。投資信託は証券会社によって大きく取扱数が変わる投資信託というのは非常に多岐にわたる商品が出ており、1位のSBI証券の場合、2000本を超える取扱数となっています。このランキングに載っているネット証券であれば、かなりの投資信託を取り扱っていますから、「いざあの投資信託が欲しい」というときでも購入できないということはないでしょう。米国株取扱数ランキング巨大な時価総額をもつ米国企業唐突ですが、皆さんはGAFAMという言葉をご存知でしょうか。これは、Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoftの5つの企業を表す言葉で、各会社の頭文字をとって名付けられました。どれも超有名企業ですから、1つ1つの会社のことはきっとご存知だと思います。最近、このGAFAMの5社で、日本の東証1部約2170社の時価総額合計を上回ったというニュースが報じられました。簡単にいってしまえば、日本を代表する2000社以上の会社の合計より、GAFAMのほうが大きくなったということです。GAFAMのほうが大きくなったということには異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが、時価総額という根拠のある数字でGAFAMのほうが上回ったということは事実ですので、この5社の勢いはほかの会社と比べて別格であるといえます。基本的にはこの5社はIT企業ですので、今後も当面は勢いが衰えないと考えられます。そのような外国の株にも、今やネット証券を通じて投資できるようになりました。このランキングは、ネット証券ごとにどれだけ米国株を扱っているかのランキングです。米国株取引で注目すべき証券会社このランキングは4位までとなっていますが、米国株は取り扱っていない証券会社も多く、取り扱いがあっても銘柄数が少なすぎる証券会社もあるので、そのようなところは省略しました。また、米国株とは別に中国株を扱っている証券会社もあり、特にマネックス証券・SBI証券・楽天証券の3社は中国株の取り扱いも多いです。ランキングに表れないサービスにも注意さて、ここまで口座数・手数料・投資信託数・米国株といろいろなランキングをご案内してきましたが、ランキングとはあくまで数字で表現できることに順番をつけているだけですので、このランキングがすべてというわけではありません。[adsense_middle]地方の取引所でしか取り扱いがない銘柄もある例えば、手数料のランキングで1位になったライブスター証券ですが、手数料の安さでは大変魅力的ですが、名証・札証・福証などの市場以外の地方単独上場銘柄を取り扱っていません。これはどういうことかというと、株式を取引する場所として東京証券取引所が有名です。学生の時に学校の社会科見学で行ったという方も少なくないと思います。しかし、日本には東京証券取引所以外にも大阪取引所や名古屋証券取引所などが存在しています。名前のとおり大阪や名古屋にあります。このような東京以外の取引所では、その取引所でしか取り扱っていない株式が存在し、その多くは名古屋証券取引所であれば名古屋の企業という風に、地元に密着している企業が多いです。そういった地方でのみ扱っている株式の銘柄は、ライブスター証券では売買できないということになります。これは興味のない方には全く問題のないことですが、もし地方で取り扱っている銘柄をどうしても欲しいということであれば、取り扱っている証券会社の口座を開くより仕方ありません。証券会社の口座は、銀行の口座と一緒で複数持つことが可能ですから、手間のことを考えなければ特に問題はありませんので、その方次第ということになるかもしれません。NISA利用時の注意NISAが適用される口座は1人1口座までここで注意して欲しいのがNISAという制度です。NISAという言葉を聞いたことがあるという方は結構多いかもしれません。NISAとは2014年から始まった、株式取引などで発生する税金に対する優遇制度です。通常、株の取引で利益を出した場合、利益に対して20.315%の税金が課税されます(所得税が15.315%、住民税が5%)。しかし、NISAが適用された口座であれば、この税金が免除されます。20%近い税金が免除されるのですから大変お得な制度なのですが、このNISAが適用される口座というのは1人1口座しか持つことができません。変更は可能ですが手続きが必要で、私自身したことがありますが、だいたい1~2週間ぐらいかかります。ですので、NISAを適用するメインの証券会社はここだと決めて、そこでNISA用の口座を開くのが賢明といえるでしょう。NISAとつみたてNISAの併用は不可余談ですが、2018年からはつみたてNISAという積立て向けのNISAが開始され、NISAとは厳密には別の制度が開始されました。NISAとつみたてNISAは別ですので併用はできません。どちらかを選ぶことになります。NISAは利用者にとって大変よい制度ですが、変更が多く、限度額や上記のつみたてNISAの開始など、2~3年おきぐらいに何かしら新しい変更があります。利用する際はよく確認することをおすすめします。また将来的には、このNISAとつみたてNISAは一本化され一緒になる予定とのことです。iDeCo利用時の注意点iDeCo口座も1人1口座までまた、株式取引とは少し離れますが、金融会社ではiDeCoという年金のための制度にも加入できます。これは会社で積立てている年金とは別に、自らがお金を出し年金にプラスするという制度なのですが、これも前述のNISA同様1人1口座しか持てません。今やほとんどの証券会社でiDeCoの口座を持つことが可能ですので、興味のある方は証券会社で口座を開く際に、合わせて確認したほうが後々手間がかからなくてよいでしょう。ネット証券会社の比較ランキング【2020最新】のまとめ今回、いろいろなテーマでランキングを発表しましたが、特に前述のランキングに複数載っているSBI証券・楽天証券・マネックス証券がおすすめです。取扱商品の多さ・手数料の安さ・ネット証券として培ってきた信用と、複数の面で安心できるネット証券です。もし迷ってしまったら、この3社から選ぶのがよいのではないでしょうか。
2020年05月14日老後の生活費に不安を感じている人は多いのではないでしょうか?老後資金を積み立てる方法として、個人年金保険とiDeCo(イデコ)があります。本記事では、個人年金保険とiDeCoの違いについてご説明しますので、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、自分に合った老後資金の準備方法を考えましょう。個人年金保険とiDeCoを比較してみよう個人年金保険やiDeCoという言葉を聞いたことがあっても、詳しくは知らないという人もいると思います。まずは、両方の概要を知っておきましょう。個人年金保険の概要個人年金保険は民間の保険会社が取り扱っている貯蓄型保険で、老後資金の積み立てに利用できるものです。契約で設定した年金受取開始年齢になれば、払ってきた保険料を原資として、年金や一時金で支払いを受けられます。iDeCoの概要iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことです。iDeCoは商品名ではなく、制度の名称です。確定拠出年金は法律にもとづき2001年に開始した制度で、個人型と企業型の2種類があります。企業型確定拠出年金は、勤務先で制度が導入されているサラリーマンのみが加入できるものです。一方、iDeCoは20歳以上60歳未満の人なら基本的に誰でも加入できます。iDeCoの申し込み方法は?iDeCoを利用するには、「運営管理機関」と呼ばれる金融機関(銀行、証券会社、保険会社)で申し込みが必要です。申し込みの際には、金融機関で用意されている商品(定期預金、投資信託、保険商品など)から自分で複数の商品を選びます。iDeCoの受取時期・受取金額は?iDeCoは老後資金を積み立てるための制度なので、60歳以降でなければ受け取れないという制限があります。受け取れる金額は、自分が選んだ商品の運用結果によって変わります。共通のメリットは所得控除が受けられることお金を貯めるだけなら、通常の預貯金でもいいはずです。しかし、個人年金保険とiDeCoには、通常の預貯金にはない節税効果があります。所得税・住民税は所得控除で安くなる所得税・住民税は所得を基準に計算するので、所得が多ければ税金が高くなります。ただし、所得からは各種の所得控除を差し引きできるので、所得控除が増えるほど税金を抑えられます。個人年金保険(税制適格特約付きのもの)またはiDeCoに加入していれば、いずれも所得控除が受けられます。老後資金を積み立てるなら、通常の預貯金よりも個人年金保険やiDeCoを利用した方がお得です。個人年金保険で受けられるのは「個人年金保険料控除」税制適格特約の付いた個人年金保険に加入している場合には、所得控除の中の「生命保険料控除」が受けられます。生命保険料控除は3種類に分かれていますが、通常はそのうちの「個人年金保険料控除」の対象となります。なお、個人年金保険料控除で受けられる控除金額の上限は4万円です。iDeCoで受けられるのは「小規模企業共済掛金控除」iDeCoの掛金を払っている場合には、所得控除のうちの「小規模企業共済掛金控除」が受けられます。年間に払った掛金の全額が控除の対象となります。個人年金保険とiDeCoの違い:個人年金保険のデメリット個人年金保険は保険会社と自由に契約できる商品なので、自分の希望に合わせて内容を決めやすくなっています。一方、iDeCoは国の制度として大きな優遇がありますが、その分制限も多くなります。両者をデメリットの面から比較してみます。[adsense_middle]個人年金保険のデメリット①控除額に上限がある個人年金保険で払った保険料は、所得控除できる金額に上限があります。年間保険料払込額が2万円以下であれば全額控除の対象になりますが、2万円を超えていれば一部しか控除の対象になりません。所得控除による節税効果はiDeCoの方が大きくなります。個人年金保険のデメリット②自分で年金受取額を増やせない個人年金保険ではお金の運用は保険会社に任せることになるため、自分で年金受取額を増やせません。将来の年金受取額が確定している確定型の商品は、低金利の現在はメリットが少なくなっています。iDeCoでは元本確保型の商品(定期預金、保険)以外に、投資信託も選べます。投資信託にはリスクもありますが、運用の成果によってはリターンが大きくなり、年金受取額を増やせる可能性があります。個人年金保険のデメリット③途中解約すれば元本割れしてしまう個人年金保険を途中解約した場合、元本割れしてしまうケースが多くなります。柔軟性がある反面、最後まで保険料を払い続けることができなければ結局は損してしまいかねないというデメリットがあります。個人年金保険とiDeCoの違い:iDeCoのデメリット続いて、iDeCoのデメリットを見ていきましょう。iDeCoのデメリット①原則として途中解約ができないiDeCoは原則として途中解約ができません。60歳を過ぎないと引き出せないので、急にお金が必要になったときに困ることがあります。iDeCoのデメリット②掛金に上限額があるiDeCoでは掛金が全額所得控除になるメリットがある代わりに、掛金の金額に上限が設けられています。iDeCoの毎月の掛金上限額は、職業などによって変わります。(1) 第1号被保険者(自営業者・個人事業主)月額6万8,000円が上限になります。ただし、国民年金基金または国民年金の付加年金にも加入している場合には、両方を合わせての上限額になります。(2) 第2号被保険者(会社員・公務員)第2号被保険者の掛金上限額は、勤務先での企業年金の加入状況等によって異なり、次の表のようになります。なお、企業年金にはDB(確定給付年金)とDC(確定拠出年金)があり、どちらに加入しているかで区別されます。(3) 第3号被保険者(専業主婦)月額2万3,000円が上限になります。iDeCoのデメリット③受取期間が決まっているiDeCoでは60歳になるまでは年金を受け取ることができません。また、受け取るときには、5年以上20年以下の有期年金として受け取るか、70歳までに一時金として受け取るかのどちらかになります。いつでも好きなときに受け取れるわけではありません。個人年金保険の場合には、保険会社との契約により受取期間も柔軟に選べます。終身タイプの商品もあるので、一生涯年金をもらうことも可能です。iDeCoのデメリット④手数料が発生するiDeCoに加入すると、次の表のようなさまざまな手数料が発生します。元本確保型の商品だけで運用していると損してしまうことがありますので気を付けましょう。個人年金保険とiDeCoのどちらを選んだらいい?個人年金保険とiDeCoにはそれぞれメリット、デメリットがあります。どちらを選んだらよいかは、資産運用に対する考え方や年齢などによって変わってきます。[adsense_middle]年金を積極的に増やしたいなら保険会社が着実に運用してくれる個人年金保険と違い、iDeCoは自己責任で運用するものです。運用に失敗すれば元本割れしてしまうリスクもありますが、逆にお金が増える可能性もあります。通常、預貯金の利息や投資信託などの運用益には20.315%の税金がかかります。しかし、iDeCoでは利益に対する税金も非課税となっており、効率よく資産運用ができます。iDeCoでは手数料も発生するので、預貯金だけで運用すると損してしまうこともあります。投資を行って積極的に年金を増やしたい人は、iDeCoの方がおすすめです。50代以上で加入を考えるならiDeCoでは通算加入期間によって、年金受取が可能になる年齢が次のように決まっています。iDeCoで60歳から年金を受け取るには、10年以上の積立期間が必要です。50代の人でも加入のメリットがないわけではありませんが、60歳から年金をもらうことはできません。個人年金保険の場合には、保険料の一時払いも可能になっており、年金の受け取り開始年齢も契約で自由に設定できます。60代や70代で加入できる商品もあるので、高齢になってからの資金準備に活用できます。個人年金保険とiDeCoは併用できる個人年金保険とiDeCoの両方に加入することも可能です。所得控除の枠もそれぞれ別になるので、両方を併用すれば節税効果も大きくなります。たとえば、iDeCoだけで積み立てると、急にまとまった資金が必要になったときに引き出せず困ってしまうことがあります。途中解約もできる個人年金保険でも積み立てをしておくと、資産運用に柔軟性を持たせることができます。個人年金保険とiDeCoに関するまとめ個人年金保険やiDeCoには節税効果があるので、老後資金の積み立てに活用するのがおすすめです。できるだけ若いうちから積み立てを開始した方が確実に老後資金の準備はできますが、長期間保険料や掛金を払い続けなければならないこともしっかり認識しておく必要があります。加入するときにはデメリットも把握しておき、後で慌てることのないようにしましょう。
2020年05月11日最近、コロナショックの影響で株価全体が大幅に下がったため、この機会に資産運用を始めてみようという方が急増しているそうです。今回はそういった資産運用初心者の方向けに、資産運用の基礎知識から簡単な投資のコツをご案内したいと思います。これから資産運用を始めてみたいという方向けの内容なので、初心者ではない方はご存知の部分もあるかと思いますが、復習の意味でも一度ご覧ください。資産運用の簡単な基礎知識さて、そもそも資産運用とはどういうことでしょうか。これは「貯蓄」と比較していくとわかりやすいかもしれません。「貯蓄」とは簡単に言えば貯金ということです。月々のお給料から生活費などを差し引いた余剰分(あまった分)を貯めていくことです。貯金は銀行に預金しておくにしろ、家に置いておくいわゆる「タンス預金」にしろ確実性があり、通常好きなときに引き出して使えます。家計の中心ともなるべきもので安心安全です。資産運用は生活の余剰分を使って株式や不動産などを購入して、さらにその余剰分を増やすことを目的とします。一方でその余剰分が減る可能性もあるので、貯金のような確実性はありません。しかし、資産運用はきちんとした知識があれば、資産の増加が見込めるものです。ギャンブルのようなイメージを持たれがちですが、きちんとした方法を取ることによって、資産の増加ができるデータも出ています。これから資産運用を始める方に知っておいてほしいことを、次項からご説明させていただきたいと思います。資産運用に失敗しないコツは、「分散投資」を心がけること資産運用初心者に知って欲しい「分散投資」初めて資産運用する方にぜひ知ってほしい概念として、分散投資というものがあります。文字通り投資を分散させるという意味なのですが、分散投資というものは実は色々なやり方があります。株式などを始めたばかりだと、今後はどういう株が上がるのだろうかということが気になると思います。しかし、個人が資産運用を始めるにあたって、ピンポイントでこの株が上がる、ここの不動産が上がると見極めることはとても難しいです。これは実際に資産運用を専門にしているプロでも難しいのです。また、今回のコロナショックのように、会社の営業内容に関わらず株価が下がってしまうというような、社会的な要因で株価が上下することもあります。しかし一方で、このような状況でもETFのEDVやIAUといったものは値上がりしています。ETF:エクスチェンジトレーデッドファンドのこと。投資信託を購入しやすい形で証券化したもの。扱っている内容は株式に限らず、金や国債等も含む。EDV:20年から30年の長期のアメリカ国債に分散投資しているETF。通常、国債は株式と逆の値動きをすると言われている。IAU:金に投資しているETF。通常、金は株式と違う値動きをすると言われている。まずは細かいことは覚えなくて構いませんので、「分散投資は良い」ぐらいに思っていただければ良いでしょう。分散投資の種類さて、「分散投資」にはどういう種類があるのでしょうか。概ね以下の3つの種類に分かれます。金融商品の分散地域の分散購入時期の分散金融商品の分散投資の対象というのは実にたくさんあります。すぐに思いつくだけでも、株式・投資信託・国債・金・先物・不動産とあり、変わった所では仮想通貨や美術品のようなコレクターアイテムまでさまざまです。ですので、自分が資産運用する際には一つの金融商品に縛られず、他の金融商品も保有しておくと安全です。よく投資の世界で言われるのは、資産の半分を株式にして、もう半分を国債にするという方法です。株式と国債というのは、基本的に逆の値動きをするので、株・国債の両方を保有しておくことで、全体的には損失を出しにくいという訳です。地域の分散日本に住んでいると、日本の株式に目を向けがちですが、持っている株式の大半が日本の会社のものであれば、日本で何か起こったときに資産全体に影響が及びます。それがプラスのことであれば良いのですが、マイナスのことであれば大変です。そこで、日本の株式だけではなく海外の株式を持つというのも一つの分散投資です。昔は海外の株式を購入するのは大変でしたが、現在では簡単に日本以外の株式を購入することが可能です。金融会社によって商品数などの差はあるものの、大概の金融会社で購入可能です。また、株式だけでなく、国債などの他の国の金融商品も金融会社によっては購入可能です。購入時期の分散例えば、30万円の資金があり、これを株式の購入にあてようとしているときに、いきなり30万円の株を購入するのではなく、1ヵ月おきに10万円ずつ購入することで分散させる方法です。持っている資金を一度に使ってしまうと、購入したときがたまたま高い価格だったために損をしてしまうということがあります。そこで、購入時期を複数回に分けることによって、リスクを分散するという方法があります。今回のコロナショックの件で、会社に問題がなくても急激に株価が下がることがあると再認識されました。購入する予定の株式の会社について調べ尽くしても、他の要因で急激に株価が値下がりすることはありえます。そういったことを防ぐためにも購入時期の分散は必要でしょう。誰しもが気になるリスクの話資産運用というと、資産が増えるという期待の反面、失敗してせっかく貯めた貯金が減ってしまうのではないかというイメージがあるかと思います。資産を増やすために資産運用を始めるのですから、それも当然だと思います。そんな誰もが気になるリスクの話をここではさせていただきたいと思います。金融の世界では、リスクは下の5つに分けられるとされています。株価変動リスク信用リスク流動性リスク金利変動リスク為替変動リスク株価変動リスク保有している株価が上がったり下がったりする可能性。主に会社の業績によって変化し、会社の業績が良ければ株価が上がり、悪ければ下がる傾向にあります。また、政治や社会の状況にも影響を受けます。信用リスク株式であれば、会社が倒産してしまい、会社が投資家から集めていた資金を全部もしくは一部を還元できなくなる可能性。国債であれば、国が借りていた資金を返せない可能性があります。流動性リスク保有している金融商品を売却できなかったり、妥当な値段がつかない可能性。ほとんどの金融商品は売り手と買い手があって売買が成立します。自分が売りたいときに買ってくれる人が必ずいるとは限りません。金利変動リスク金利が変動する可能性。金利が上昇すると債券の価格は下落し、金利が低下すると債券の価格は上昇します。これを受けて、他の金融商品も価格が変動する可能性があるということです。為替変動リスク違う国の金融商品を購入したり売却したりするときに、為替の影響を金融商品が受ける可能性。金融商品の価格は変わらなくても、外国の金融商品を売却したときに為替の影響を受け、損失が出る可能性があります。どんな金融商品を購入しても上記のようなリスクは常に付きまといます。これら全てを覚える必要はありませんが、折に触れこのようなリスクがあることを認識しておきましょう。初心者に不向きな資産運用の方法では、実際に資産運用を始めるにはどうしたら良いのでしょうか。色んなパターンが考えられるので、パターンごとに見てみましょう。[adsense_middle]銀行による資産運用銀行は取扱金融商品が少ないまずは身近な資産運用の場所として銀行が考えられます。資産運用をしたことがないという方でも、銀行の口座を持っていないという人は僅かでしょう。銀行で何かの折に、投資信託やiDeCoの加入を勧められたという方も少なくないと思います。ただ実際には資産運用のために銀行を利用するというのはおすすめできません。なぜなら取り扱っている金融商品が少なすぎるからです。それも当然のはずで、銀行は基本お金を預け、それを貸したり借りたりをメインの営業にしているからです。取扱金融商品が少ないと分散投資しにくくなる取り扱っている金融商品の多さは先ほどの分散投資の話にも繋がります。いざ分散投資をしようとしても、その分散投資のための金融商品を取り扱っていなければ、金融商品の購入はできません。また、金融商品の取り扱いが少なければ、自身が目指す資産運用を実現できないかもしれません。例えば、老後のための資産運用を考えているのであれば、まず一番に大事なのは安定です。まとまった資金があるのであれば、値動きの少ない長期国債のような金融商品が妥当です。しかし、長期国債を取り扱っていなければどうでしょう。いくら資金があってもその金融会社(この場合は銀行)から購入することはできません。また逆に、日々の仕事が安定して余裕があるというなら、ある程度のリスクがある資産運用に挑戦しても良いでしょう。今回は初心者編ということで詳細は触れませんが、通常の倍、もしくは3倍の値動きをするというような金融商品もあります。しかし、そういったものも、取扱いがない金融会社であれば購入することはできません。少額でも始められる仮想通貨による資産運用仮想通貨に合う投資手法かどうか断言できないでは、他の資産運用はどうでしょうか。最近、資産運用として仮想通貨を購入する人が増えてきました。仮想通貨で最も有名なものの一つであるビットコインが2009年に発行されたとのことですから、まだ10年ぐらいし経っていません。最も新しい資産運用の対象の一つでしょう。仮想通貨は利点として、少額でも始めることができ、レバレッジをかけることで元手より大きい金額を動かせるのが魅力でしょう。レバレッジ:借入金などを利用して、使用した資金の何倍もの金額で金融資産を売買する手法。利益が倍になる可能性があるが、損失も倍になる可能性がある。しかし、新しい資産運用であるため、実際にこうすれば良いリターンを得られるということは、まだ断言できないという点が挙げられます。仮想通貨で投資のために使われている手法は、そもそも株式などで使われていた方法なので、それが本当に仮想通貨に合うのかは疑問です。ハッキングなどトラブルの可能性また、仮想通貨を取引する取引所がハッキングされて、顧客の資産が他に移されてしまったというようなニュースがありました。さらには仮想通貨をめぐる詐欺など、評判の良くないトラブルもあります。仮想通貨は現在のところ、あまり初心者向けとは言えず、ハイリターンとは言えますがローリスクとは言えないでしょう。初心者におすすめの資産運用の方法[adsense_middle]株式などによる資産運用は個人におすすめでは、個人で資産運用をするにはどのようにしたら良いのでしょうか。やはり初心者には、証券会社などで株式を主体に資産運用を始めるのが王道と言えるでしょう。証券会社にもよりますが、基本的に証券会社で取り扱っている金融商品は、他の金融会社と比較しても多いです。大体の証券会社では、扱っている商品数はともかく、株式・投資信託・外国株・FX・債権と一通り売買が可能です。また、取り扱いがあればREITという、不動産を扱った証券も購入可能なはずです。取扱金融商品が多ければ、それだけ選択肢は豊富です。REIT:投資家から集めた資金で商業施設やマンションに投資し、利益を分配する証券。不動産に投資する株式のようなもの。簡単に分散投資ができるS&P500 ETFそして、ETFという投資信託を株式化したものを一つ購入すれば、それだけで分散投資が可能になります。例えば、SPDR S&P500 ETF(1557)というETFがあります。これは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している約500種類の会社に投資しているETFです。日本の日経平均株価のアメリカ版と思っていただければ良いかと思います。日経平均株価:東証第一部上場銘柄の中で取引が多く、流動性の高い225社の銘柄の平均。225の銘柄は日本経済新聞社が決めている。このS&P500 ETFに選ばれている会社はかなり規模が大きいので(AppleやAmazonなどが入っている)、この500社だけで世界の株式市場のほぼ半分を占めることになります。分散投資としても期待できます。また、S&P500 ETFはおそらくほとんどの証券会社で購入が可能です。簡単に分散投資ができるという意味でご紹介させていただきました。初心者向けの資産運用の基礎知識に関するまとめ資産運用というのはいろんな方法論があり、それに伴って全部を覚えようとするとたくさんの知識が必要になります。まずはわかる範囲でいいので少しずつ理解していきましょう。一方で、資産運用はいつまでに何をしなくてはいけないという類のものでもありません。自分のペースで少しずつ学んで行くのが良いと思います。早く始めようとして、何も知らないうちに手を出すと大きな失敗を招く可能性が大きいです。焦らずに取り組みましょう。
2020年05月09日資産運用といえば、大半の人が思い浮かべる金融商品は株式だと思います。これから投資を始めようとしている方の中には、株式投資でのトレードに関心のある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、株初心者の方におすすめの証券会社のランキングを作成してみました。証券会社の分類をまず記載し、その後に個々の証券会社の特徴について解説します。株初心者が口座開設をするべき証券会社のタイプSBI証券ホームページランキングの1位はSBI証券です。この会社はどの項目をとっても死角がありません。株初心者はもちろんのこと、そうではない方も含め全般的におすすめできる証券会社です。手数料国内株式の場合、1日の約定代金合計額に対して手数料がかかるアクティブプランを用いれば、1日合計50万円までの取引まで手数料無料です。さらに非課税口座であるNISAでの株式取引であれば、金額問わず売買時の手数料は無料です。また、外国株式のうち米国株式の手数料で見ると、為替手数料を加味しても他社と比べて最も安い水準です。ポイントSBI証券では、手数料にTポイントが付きます。国内株式で取引ごとに手数料がかかるスタンダードプランを選んだ場合の話にはなりますが、月間の合計手数料の1.1%相当のTポイントが付与されます。そのTポイントは、投資信託の買付代金として証券口座内でも利用が可能です。他にも新規口座開設時にもTポイントが付与されます。少額取引S株という単元未満株の取引が可能です。1株から取引可能で、通常の株式と異なり、24時間365日いつでも注文できます。また、NISAでの利用も可能です。手数料はかかりますが、約定代金×0.500%(税込0.550%)で比較的割安です。取引可能な銘柄も東証上場銘柄全般で売買が可能です。商品国内株式だけではなく、海外株式の商品も充実しています。米国株式だけはなく、中国、韓国、ロシア、ベトナム、インドネシア、シンガポール、タイ、マレーシアと合計9か国の外国株に投資可能です。株初心者がすぐに利用することは少ないかもしれませんが、慣れてきたら外国株式に挑戦したい方にとっては利便性がある事項です。提供情報など特徴的なのは顧客向けセミナーです。オンラインだけでなく対面セミナーも行っており、ネット証券には珍しくSBIマネープラザという店舗があり、不明点を直接講師の方に聞くことが可能です。また、コールセンターの営業時間は年末年始を除く平日8:00~18:00と他社より長めで、「口座開設サポートデスク」、「テクニカルデスク」と複数のタイプがあるところも特徴的です。ランキング2位:楽天証券楽天グループのサービス利用者に特におすすめ楽天証券ホームページランキングの2位は楽天証券です。手数料やキャンペーンの仕組みがやや複雑な分、ランキングはSBI証券に次いで2位にしていますが、サービスにほとんど差はありません。楽天証券は、楽天カードや楽天銀行など他の楽天グループのサービスを利用している方にとっては特におすすめです。なぜなら、決済が便利な上にポイントも付くなどの特典があるからです。手数料国内株式の場合、1日の約定代金合計額に対して手数料がかかる「いちにち定額コース」を用いれば、1日合計50万円までの取引は手数料無料です。また、一部のETF売買手数料も無料です(信託報酬はかかりますが割安です)。さらにNISAでの株式取引であれば、金額問わず売買時の手数料は無料です。また、NISA口座内での海外ETFの買付手数料は全額キャッシュバックになります。ポイント取引ごとに手数料のかかる超割コースを選んだ場合、手数料の1%分がポイントバックされます。獲得したポイントは楽天スーパーポイントに交換することができ、楽天グループで買い物などに使えます。超割コースを選択すれば、国内株式だけなく海外株式などの手数料でもポイント獲得することができます。少額取引楽天スーパーポイントを利用して国内株式の投資ができます。楽天証券で口座を保有する場合は「楽天証券ポイントコース」と「楽天スーパーポイントコース」の2種類があり、この投資を利用する場合には「楽天スーパーポイントコース」への設定が必要になります。NISA口座でも利用可能です。商品国内株式だけではなく海外株式への投資も可能です。種類は米国株式、中国株式、アセアン株式、海外ETFがあります。SBI証券に比べたらさすがに種類は少ないですが、その他の証券会社に比べて充実しています。提供情報など特徴的なのは情報量です。ホームページではQ&Aが非常に充実しています。他にもトウシルという金融メディアや、各種YouTubeチャンネルも運営しています。また、口座を開設すれば日経新聞も無料で読むことが可能です。コールセンターはSBI証券と同様に平日8:00~18:00(土日祝・年末年始を除く)まで営業しており、窓口は口座ありの方だけでなく、なしの方向けの窓口まであります。ランキング3位:松井証券シンプルなサービス内容で口座開設時のサポートが充実松井証券ホームページランキングの3位は松井証券です。サービスの豊富さという点ではSBI証券や楽天証券に劣りますが、サービス内容がシンプルでホームページはすっきりしていて見やすいです。国内株式だけしか取引予定のない方にとっては、選択肢の1つとして検討の余地があると言っていいと思います。手数料1日の約定代金の合計50万円までの取引手数料が無料です。SBI証券や楽天証券のように手数料体系に関する複数のコースがなく、とてもシンプルでわかりやすい内容となっています。ポイント株式の手数料に関するポイント制度はありませんが、「MATSUI SECURITIES CARD」というクレジットカードがあり、通常の買物で利用すると利用金額の1%が松井証券ポイントとして還元されるサービスがあります。ポイントは投資信託で積立投資にしたり、カタログ商品と交換したり、Amazonギフト券と交換することが可能です。少額取引松井証券では100株未満で取引する少額取引の仕組みはありません。こちらは他のネット型証券に比べてデメリットです。商品取扱商品は国内株式だけで、海外株式の取扱いはありません。海外株式への投資も考えている方にとってはこちらもデメリットです。提供情報などホームページを見ると、口座開設時のサポートが丁寧です。コールセンターの案内や動画での解説など、手続き時のフォローが手厚いところが他のネット型証券と比べて優れています。また、口座のないお客様専用の 「マネープランサポート」というコールセンターがある点も特徴的です。そこでは、結婚、育児、住宅購入、老後など、今後のライフイベントごとに相談することが可能です。ランキング4位:SBIネオモバイル証券小額投資で投資の練習をしたい方におすすめSBIネオモバイル証券ホームページランキングの4位はSBIネオモバイル証券です。新興の証券会社であり、初めて名前を聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、名称の通りSBIグループの証券会社です。少額取引に特化したサービスおよびTポイントを利用した取引ができる点が大きな特徴です。少額取引で実践を通じて投資を学びたい方に特におすすめです。手数料1日の約定代金の合計50万円までの取引手数料は220円(税込)です。ただし、後述する通り各種ポイント制度があり、大きな金額での取引でなければ実質的に手数料がほとんどかからずに取引可能です。ポイント毎月Tポイントが200ポイントもらえます。さらにサービス利用料(税抜)の1%のTポイントがもらえます。ポイント制度のお得さでは、現在のところ今回取り上げたネット型証券で一番だと言えるでしょう。少額取引単元未満の1株からの取引に特化しています。東証上場銘柄であれば買付と売却が可能で、24時間365日いつでも注文を入力できます。ただし、NISAが利用できませんのでその点はデメリットになります。商品国内株式の少額取引に特化しているため、海外株式の取扱いはありません。海外株式への投資も考えている方にとってはここもデメリットです。提供情報など最低限のサービスに特化しているため、投資情報などについてはホームページに記載されていません。ただしコールセンターはあり、年末年始と土日祝祭日を除いて8:30~17:00まで営業しています。他にもチャットボットなら24時間自動応答可能です。ランキング5位:マネックス証券米国株式取引にこだわりたい方におすすめマネックス証券ホームページランキングの5位はマネックス証券です。高額な取引時の方がサービス的には有利な面もありますが、米国株式だけで見れば一番利便性があります。米国株式投資にこだわりのある方にとっては利用する価値のある証券会社です。手数料国内株式の手数料は他社に比べて割高です。しかし、米国株式は買付時の買付手数料は他社と同じくらいですが、買付時の為替手数料が無料で、トータルでは一番割安です。ポイント取引毎手数料の月間支払い金額が30万円以上のとき、株式売買手数料の半額相当額がマネックスポイントで返却されます。マネックスポイントは、Amazonギフト券、Tポイント、JALやANAのマイルのほか、さまざまな特典と交換することもでき、日本赤十字社への寄付にも利用できます。少額取引1株から取引可能なワン株(単元未満株)が利用できます。1株から取引ができるので、ほとんどの銘柄が1万円程度で取引可能です。手数料も他社と遜色ありません。東証上場銘柄であれば取引可能で、NISAでの利用も可能です。商品米国株式の取扱い銘柄が豊富な点が特徴的です。海外株式は米国株式しか利用しないのであれば、一番利用しやすい証券会社と言えるでしょう。他に中国株式や海外ETFへの投資も可能です。提供情報などマネックス証券も米国株式の取引をする方向けのサービスが充実しています。コールセンターは口座なしの方・ありの方以外に、米国株専用のダイヤルまであります。[adsense_middle]【番外編】ランキング外の観点別:おすすめ証券会社ランキングには入れませんでしたが、特徴が際立っており、関心のある方にとってはおすすめの会社も最後に紹介します。LINE証券LINE証券ホームページLINEも近年新しく野村證券と合弁で証券会社を立ち上げています。取引可能な銘柄はまだ少なく、NISAを利用できないデメリットはあります。しかし注文したら即時約定となり、取引手数料はあらかじめ値段の中に込められているため、シンプルでわかりやすい取引が可能です。また、LINEのポイントを活用しながらの少額取引もしやすいです。LINEグループのサービスをよく利用する方で、少額取引に関心のある方におすすめです。STREEMスマートプラスホームページSTREEMはスマホアプリで、従来型株式手数料が約定金額の条件抜きに原則として何回でも無料です。さらに、リアルでもオンラインでも投資仲間との情報交換ができるコミュニティがあり、先輩投資家に学びながら投資を行うことが可能です。国内株式の100株単位の売買限定でNISAが利用できないというデメリットはありますが、際立っている特徴に魅力を感じる方にとっては利用を検討する余地はあります。おすすめの証券会社ランキングに関するまとめ以上のように、各ネット型証券会社にはそれぞれ特徴があります。ランキングを掲載しましたが、ご自身が何を重視したいかで利用するべき証券会社は異なりますので、あくまで一つの判断材料として見ていただけたら幸いです。また、証券口座は複数の会社で開設することが可能なので、どの会社を利用するか悩む方は複数の会社を利用してみて、後からメインに利用する会社を決めるのもありでしょう。
2020年05月03日ライブスター証券は株式投資の売買手数料がとても安いと評判です。ネット証券はもともと売買手数料が割安ですが、中でもライブスター証券の手数料は安いです。しかし、ライブスター証券の評判や口コミを調査する内に、手数料の安さだけに収まらないライブスター証券の魅力も発見できました。今回は、ネット上でのライブスター証券の評判や口コミを中心に、ライブスター証券の魅力に迫っていきたいと思います。ライブスター証券の評判・口コミまず、ライブスター証券の評判や口コミをネット上で拾ってみると、以下の様な点が挙げられました。手数料が安いヘルプがわかりにくい買えない金融商品があるIPO銘柄の取り扱い数が微妙情報量が少ない画面が見やすく、ツールが使いやすい電話対応が充実している外国ETFを取り扱っていない投資信託の取り扱いが少ないそもそもライブスター証券とは?こういった口コミが実際のところどうなのかという点は後にお話させていただくとして、そもそもライブスター証券とはどういう証券会社なのでしょうか。ライブスター証券は、もともとは昭和23年4月22日に更栄証券株式会社として設立し、途中、新潟大塚証券株式会社・須々木証券株式会社・アクセス証券株式会社と合併したりしながら、平成23年にライブスター証券と商号を変更した長い歴史のある会社です。金融商品としては、株式だけではなくFXや先物商品等も取り扱っています。横文字の会社名でしたが、長い社歴のある会社という事で一定の信用もあります。ライブスター証券のメリットでは、実際のライブスター証券のメリットとはどの様なものなのでしょうか。前述した評判・口コミの中から、「わかりにくい」とか「使いやすい」といった主観的なものを除外し、具体的な裏付けのあるメリットを列挙すると以下の様な点が挙げられます。圧倒的に安い売買手数料株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法準備金が必要ないIPOFXにはiサイクル2取引という自動取引方法があるお得な口座開設キャンペーン1つずつ確認してみましょう。圧倒的に安い売買手数料ライブスター証券は、もともと安い他のネット証券と比べても圧倒的に安い売買手数料を誇っています。わかりやすい様に他社の売買手数料と比較した表を作ってみました。まずはご覧ください。各社値段設定が違うので統一できていない点はご容赦下さい。しかしながら、ライブスター証券が圧倒的に売買手数料が安いという点は一目瞭然かと思います。また、比較させていただいた証券会社は主要ネット証券3社であり、ライブスター証券より手数料が高い会社を意図的にピックアップしたものではありません。少なくとも書き手である筆者が調べた中では、ライブスター証券は最も売買手数料が安い証券会社でした。ただ、証券会社にはそれぞれのサービスがあるので、一概に売買手数料だけを比較して良し悪しを判断はできませんが、売買手数料が安いという事はご理解いただけたと思います。手数料の安さというものは、確実に投資家の利益に直結するものですから、値上り益狙い・配当狙いのどちらだったとしても安いに越した事はありません。また、ライブスター証券は売買手数料が安いだけでなく、口座開設や各種ツール及びアプリについても無料なので、安心して資産運用できる証券会社と言えるでしょう。株価の動きに柔軟に対応できる多彩な注文方法またライブスター証券は多彩な注文方法で有名な証券会社です。通常は株の売買というと指値注文や成行注文等が一般的ですが、それらの注文方法に比べてライブスター証券は、逆指値・OCO・IFD・IFDOといった注文方法があります。以下どの様な注文方法なのか見ていきましょう。指値注文:1株につき500円で買いたいとか、1000円で売りたいという風に直接値段を指定して注文する方法。500円で買いたいと指定した場合は、実際には500円以下なら買うという注文になり、指定した値段以外での売買になる場合もある。成行注文:指値注文とは逆に、いくらでも良いから売って欲しい(もしくは買って欲しい)と出す注文。市場が開いている時間帯であれば、注文時点で一番安い株価で売られている株を買う事になり、市場が閉まっている場合には、再度市場が開いた時点で一番安い株価で売られている株を買う事になる(売りはその逆)。逆指値注文普通の指値注文とは逆で、自分が決めた金額より高くなったら買う(売る場合は決めた金額より安くなったら売る)注文方法です。例えば、1000円で勝った株が900円より下がり、もうこれ以上この株を保持していたくない、といった場合に行います。仕事など、市場が開いている時間帯は売買注文を全く出せないような場合に、損切の為の注文を出しておくという風に使う事が多いです。損切:保有している金融資産の価値が下がる事が予想される場合、損害額をこれ以上増やさない為に売却してしまう事。OCD注文指値注文または不成注文と、逆指値注文(S)を同時に発注する注文方法。わかりやすく言えば、1000円で買った株を1100円以上になったら売りたいが、逆に900円になった場合でも、これ以上に損をしないように売ってしまいたいという場合に、株価が上がった場合と下がった場合の両方を想定して出せる注文方式です。なお、株価が上がった場合と下がった場合、どちらの場合でも逆の注文はキャンセルされます。IFD注文買付注文と売却注文予約を同時に発注できる注文方法。例えば、株価1000円の株が950円まで値下がりしたら買いたいが、そのまま900円まで下がってしまうと、もっと株価が下がりそうなのでそのまま売ってしまいたいという場合に、950円で買い900円で売るという指示を出せます。ちなみに、例では指値注文になっていますが、成行注文等も可能なので、いろんなパターンの組み合わせができる注文方法です。IFDO注文買付注文と同時に売却OCO注文の発注予約ができる注文方法。上記のOCD注文とIFD注文が組み合わさった様な注文が可能です。株価1000円の株が900円まで下がったら買いたい。そしてその900円の株価がそのまま800円まで下がってしまったら売り、1050円まで上がったら売りたいという様な時に、この一連の流れを自動でしてくれます。IFD注文同様、指値以外の注文方法も利用可能です。この様に、ライブスター証券では多彩な注文方法が可能です。いきなり全てをマスターするのは大変かと思いますが、日中取引ができないサラリーマンの方等におすすめのサービスです。前受金が必要ないIPO証券会社から受けられるサービスとして、IPOというものがあります。これは新しく上場する株を買う権利を貰えるという様なものです。一般的に言って上場する会社というのは、業績が上がってきている株式会社である事が多いので、大いに有望な株と言えます。さて、このIPOなのですが、IPOの申込の際に、実際に株を購入できるだけの前受金を入金する事が一般的です。しかしライブスター証券では、この前受金が必要ありません。ですので、もし既に証券会社の口座を持っているとしても、ライブスター証券の口座を開設しても良いかも知れません。ただし、今までの実績から言いますとIPOの取り扱い件数が他の証券会社よりは少ないので、過度の期待はできません。FXにはiサイクル2取引という自動取引方法がある多彩な株式注文方法があるライブスター証券なのですが、FXにもiサイクル2取引というサービスがあります。これは特定の条件を指定すると、その条件に沿って24時間自動的にFXの売買を繰り返すというサービスです。特定の指定幅内の売買を繰り返すというのが特徴で、時間のない人でも自動で売買を繰り返す事によって利益を積み上げていくという事です。お得な口座開設キャンペーン2020年4月21日現在、新規口座開設で取引手数料無料(0円)というキャンペーンを実施中です。もともと売買手数料が安いライブスター証券ですが、さらに口座開設後2か月間は手数料無料との事です。[adsense_middle]ライブスター証券のデメリットライブスター証券のデメリットは以下の2つに集約されると考えています。海外株式・海外ETFの取り扱いがない投資信託の取り扱いが少ないそれぞれについてご説明します。海外株式・海外ETFの取り扱いがない文字通り海外株式や海外ETFの取り扱いがありません。海外株式等を取引したい投資家の方には合わない証券会社と言えます。ネット証券等で海外株式を取り扱っている証券会社ですと、2000銘柄や3000銘柄を超える数を取り扱っています。ライブスター証券でも今後取り扱いがあると嬉しいですね。投資信託の取り扱いが少ないライブスター証券で利用できる投資信託は、ひふみプラスとひふみワールドプラスのみです。取り扱いがあるといっても種類はかなり限られます。他のネット証券であれば、2000を超える投資信託の取り扱いがあるところもありますから、こちらも今後の取り扱いが増える事を期待して待ちましょう。ライブスター証券の評判に関するまとめライブスター証券はなんといっても手数料が安いというのが特徴です。手数料は必ず発生する費用ですから安いに越した事はありません。一方で、他の証券会社と比べてサービスの種類が少ないと言えます。ですので、初心者の方にはおすすめの証券会社と言えるでしょう。もしまだ口座開設していない方がいらっしゃったら、初めての証券会社として検討すべき1つの会社です。
2020年04月25日コロナショックにより長く続いてきた上昇相場が終わり、ここ数ヶ月で大きく世界中の相場が下落しています。各国政府による様々な企業や個人への緊急融資などの経済のテコ入れも急務となっています。資産運用中の方も損失を抱えたり、今後の先行きに不安を覚えている方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、コロナショックによる投資の影響と株価暴落への対処法について、特に投資信託を保有されている方向けに記載します。なぜ今日本や世界中の株価は下がっているのか?年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ トップ画面年金積立金管理運用独立行政法人ホームページ 2018年度の運用成績個人投資家が株価暴落時に確認するべきこと株価暴落時に売却が不要であるということは、資産を全く管理しないでよいということではありません。株価暴落時にはいくつかの確認事項が存在します。その状況によっては、例外的に保有する投資信託を一部もしくは全部を売却する必要があり得ます。そして定期的に買い増しする積立投資を行っている場合、今後の買い増しを停止することも検討の余地が出てきます。[adsense_middle]1:投資商品のリスク分散の度合いのチェックまず投資商品のリスク分散の度合いのチェックです。投資信託は効率的に分散投資できる点が特徴の金融商品です。この分散投資とは、資産や銘柄の分散、投資する地域の分散、投資するタイミングの3つを指します。金融庁ホームページ 投資の基本想定外に今回相場下落の影響を受けたと感じる方は、これら3点を見直すとよいでしょう。特に老後生活資金の運用をしていてそろそろ老後を迎えつつある方は、昔ほどリスクは取れないため特に確認する必要があります。①資産や銘柄の分散の度合いのチェック投資信託は複数銘柄で構成されていますが、実質的に同種類のものに投資しているケースもあります。顕著なのは、特定のテーマ(バイオ、ロボット等)に沿って銘柄を構成しているテーマ型ファンドです。また、投資資産が例えば株式だけの場合は値動きが大きくなるので、この機に他の資産(債券、不動産等)を組み込むことも検討してもよいでしょう。これらの確認は、投資に関する重要情報が網羅されている目論見書にて可能です。②投資する地域の分散の度合いをチェック投資する銘柄や資産が分散されていても投資する地域が同じ地域であれば、その国の経済状況が悪くなることで全般的に資産の価格が下落します。ですので、投資する銘柄や資産も複数の国々に分散されるようにするとよりよいでしょう。国内で販売されているファンドの大半は、国内のみの銘柄や資産に投資しています。この場合は海外の銘柄や資産も投資対象に組み込むことも検討するとよいでしょう。③投資するタイミングの分散のチェック投資対象や投資する地域に問題がない場合でも、投資するタイミングに問題がある場合もあり得ます。すでに投資をしているため相場下落をチャンスと考えての新規買付時の話になりますが、その場合はまとまった金額を一括投資するより購入タイミングを分けた方がよいでしょう。そうすることで高値での買付をするおそれがなくなると同時に、相場下落局面も利益に変えることができるからです。同種のタイプとの比較これらの確認をした後は、実際にリスクが適切に分散されているかの確認も必要です。つまり、保有しているリスクが想定の範囲内かの確認です。保有している投資信託の目論見書に想定下落の目安が記載されています。今回の下落が実際にその想定の範囲内に収まっているか確認しましょう。加えて、同種の他の投資信託と運用成績を比較してみて、明らかに運用成績が劣っていないかも確認するとよいです。2:投資金額のチェック次に投資金額のチェックです。リスク分散度合いを投資内容や方法に加え、金額の観点から考える視点です。この点に関して一般的な基準はありません。なぜならそれは、個々人の投資目的、投資期間、投資経験、性格等により異なるからです。ですので、判断基準は主観的な基準になります。具体的には、自分の保有資産のうちどれくらいを投資に回したら相場急落時に耐えられなくなるかが基準になります。3:ポートフォリオのチェック最後に投資割合のチェックです。つまり、投資金額のうちどの資産にどれくらい投資するのかというポートフォリオのチェックです。もちろん資産分散を必ず行わなければならないわけではなく、組みたいと考える場合の話です。この点、決め方に完璧な解決方法があるわけではなく、自分なりにポートフォリオを考えることで問題ありません。ただ参考材料もありますので、そのいくつかを以下ご紹介します。GPIFのポートフォリオを参考にする国民の年金を運用するGPIFは専門家の中でも特に優秀な方が運用しており、資金も年金というまさに長期資金です。そのGPIFのポートフォリオは長期運用のポートフォリオの参考材料になります。もちろん、国の運用とご自身の運用とではスタンスなど違いもあると思いますので、あくまで参考材料です。なお、国内の金利低下を受けて2020年4月1日よりポートフォリオは海外債券の比率が上昇しました。GPIFホームページ基本ポートフォリオの変更について専門家に相談する資産のポートフォリオを組むノウハウを持つ専門家のアドバイスを仰ぐ方法もあります。金融機関であれば何かしら顧客へ最適なポートフォリオを組むノウハウもあると思いますので、確認してみるのもよいでしょう。ただ、その割合をどのような根拠で算定するのがよいかについては、専門家でも統一的な見解があるわけではありませんので、あくまで参考程度に留めた方がよいでしょう。モーニングスター社のツールを利用する専門家に相談するのは気が引けるという方は、投資情報サービスを提供するモーニングスター社のホームページを活用する方法があります。例えば、ホームページ上部の投資信託というアイコンから投資金額、投資期間、目標金額を入れると、おすすめのポートフォリオが表示されます。無料で誰でも利用できますのでこちらもおすすめです。モーニングスターホームページ 目標金額に必要な利回りでポートフォリオを組むポートフォリオに問題がない場合ポートフォリオに問題がない場合は、今回の相場急落局面が落ち着いたタイミングで、元々決めていたポートフォリオの割合になるようにリバランスを行う必要があります。ちょっとでもポートフォリオのバランスが崩れただけでリバランスを行うのは煩雑なので、1つの基準として5%以上のズレが発生したら行うとよいでしょう。具体例としては以下の通りです。投資する心構えを再整理具体的な行動面で確認する事項は以上ですが、投資は心理面の影響が大きく出るものであり、投資のやり方に加え投資のあり方も大変重要です。そこで今回のコロナショック時もそうですが、今後の資産急落時に備え、確認しておいた方がよいと思われる7つの事項について以下記載します。今後も株価の暴落は発生する国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る資産の価格下落から逃げないリスクと適切な距離感で付き合う他人の言動に流されない他の投資手法への誘惑を抑える投資以外のことにも目を向ける[adsense_middle]今後も株価の暴落は発生するコロナショックは、統計学的にはほぼ発生しないと言われるくらいの確率の出来事だそうで、AIで投資する、アメリカの著名な投資家が運用するファンドでも大きな損失を出しています。しかし、投資をしている中で万が一と言われることは過去から定期的に発生しています。今後も予期せぬ出来事は起こるとあらかじめ肝に銘じておくことが大切です。そうすることで資産急落時に慌てないで済みます。国際分散投資をしても一時的には資産は急落する時期はあり得る投資信託での資産運用では、上記で解説した分散投資を行うことで、ある程度リスクを分散できます。ただし価格変動のブレがなくなるわけではありません。世界全体の資産が急落すれば、分散投資をしていても資産は急落します。グローバル化した現代社会においては、1つの国の動きが世界全体に波及する傾向が強まっています。国際分散が万能ではないことも今回のコロナショックで確認しておくとよいと思います。資産の価格下落から逃げない行動経済学上の投資家の心理として、資産価格上昇局面では早めに利益確定する傾向にあり、反対に資産価格下落局面では何もしない傾向が強いということが実証されています。著者は証券会社出身ですが、実際に接したお客さまの行動としても、まさにこの傾向がありました。しかし、資産の価格が下落していれば何かが起きているということです。その原因を探るための行動は必要で、そうしない場合さらに深手を負うことになりかねません。リスクと適切な距離感で付き合う資産が下落すると、自分の投資のやり方がおかしかったのではないかと心配になります。しかし、資産の下落の要因には様々なものがあります。上記のように自らの投資の仕方について確認をして問題がなければ、後は値上がりするのを待つだけです。できることをすると同時にその後は何もしないという姿勢が大事です。何もしないのも問題である一方で、無駄な行動をしないようにも意識するバランス感覚が必要です。他人の言動に流されない資産が急落する相場になると過度に悲観的になりがちです。恐怖心を煽る情報が増えますし、詐欺的なビジネスも増える傾向にあります。また様々な専門家により「こういう投資をしたらおすすめだ」というような情報が数多く出てきます。しかし特にこういう時期にこそ、他人の言動に振り回されずに自分の投資スタンスを確認したらそれを守ることが大切です。他の投資手法への誘惑を抑えるこういう相場になると投資信託による投資手法そのものに問題があると考え、他の投資手法に切り替えることも考えがちです。しかしどんな投資にもリスクはつきものですので、建設的な手段ではないでしょう。例えば、不動産投資ももてはやされていますが、天災が発生し投資物件に損傷が発生すればローン返済に悪影響が出ます。景気不況になると特にもてはやされる金投資にも、盗難や火災等の有価証券にはないリスクがあります。投資以外のことにも目を向ける今のような事態が発生すると不安になり、常にお金のことを考える思考に陥りがちです。必要以上に考えると心身の健康にも悪影響を及ぼし、自分の体という自己資本も欠損させます。こういうときこそ、濃厚接触は避けつつ健康を心掛け体を動かすことが大切です。また、自分の趣味の時間を大切にして心の健康に配慮することも必要不可欠です。このような投資以外のことに気を使うことは、資産管理の観点からも重要です。コロナショックによる投資への影響に関するまとめ資産価格が急落するときには個別に保有している資産に問題がある場合だけでなく、全体の相場の影響を受けて急落するパターンもまたあります。だからこそ分散投資を実践しても一時的には大きく資産を減らす可能性は否定できません。まさに今がそういう相場になっていると考えられますので、上記の確認事項をチェックした上で投資への心構えを再確認し、後は何もしないというスタンスを大事にして下さい。
2020年04月23日住民税が非課税となる所得水準は、低所得者を対象とする給付金の支給や負担軽減措置などの基準として多く用いられています。最近でも、新型コロナ対策の給付金支給対象を判定する際の基準として取り上げられ、注目されました。この記事では、年金受給世帯の住民税が非課税になる条件について解説します。住民税とは尾道市HP合計所得金額、総所得金額等は、いずれも社会保険料控除や生命保険料控除などの「所得控除を差し引く前の金額」です。年金による所得は年金収入から公的年金等控除を差し引いて計算する年金による所得は、年金収入から公的年金等控除を差し引いて計算します。公的年金等控除額は、前年の12月31日時点の年齢が「65歳以上」か「65歳未満」かによって、次のように違います。たとえば、68歳で年間400万円の年金を受け取っている人の所得額は、次のように計算します。【受取年金額(400万円)】−【公的年金等控除額(400万円×0.75−37万5,000円)】=137万5,000円2021年度以降の公的年金等控除引き下げ2021年度以降は公的年金等控除が一律10万円引き下げられるほか、公的年金等の収入金額が1,000万円以上の人には控除額に上限が設けられます。公的年金等以外に1,000万円を超える所得のある人は、控除額の引き下げ幅が大きくなります。給与所得と公的年金(雑所得)の両方があり、その合計額が10万円を超える場合には、次の所得金額調整控除が給与所得控除に加算されます。所得金額調整控除額=年金所得額※+給与所得額※−10万円※年金所得、給与所得が10万円を超える場合には10万円が上限。例:給与所得150万円、年金所得180万円の場合、所得金額調整控除額=10万円(年金所得額の上限)+10万円(給与所得額の上限)−10万円=10万円)個人年金保険や確定拠出年金などから受け取る年金の扱い国民年金や厚生年金のほか、個人年金保険や企業年金、確定拠出年金などの年金にも住民税がかかります。厚生年金基金、確定給付企業年金、企業型確定拠出年金、個人型確定拠出年金(iDeCo)は公的年金等に該当するため、国民年金や厚生年金と合算した上で、受け取る年金から公的年金等控除額を差し引いて所得を計算します。一方、個人年金保険から受け取る年金は公的年金等に該当せず、公的年金等控除の対象にはなりません。源泉分離課税の対象となった株式などの売却益や配当金は所得に含まない証券会社の特定口座において「源泉分離課税あり」を選択した場合、株や投資信託などで得た利益からは税金(所得税+住民税)が直接差し引かれ(源泉徴収)、課税手続きが終了します。源泉分離課税の対象となった利益は、住民税非課税限度額を判定する際の所得に含みません。そのため、株の売却益(譲渡益)が1,000万円あったとしても、それが源泉分離課税の対象であり、そのほかの条件を満たしていれば住民税は非課税になります。公的年金受給者世帯の住民税が非課税(免除)となる年収の基準収入が公的年金のみの場合、住民税(所得割・均等割の両方)が非課税となる年収は次の通りです。※非課税限度額は2020年度までの基準額[adsense_middle]年金受給世帯の住民税が非課税となる例年金受給者の住民税が非課税となるのは、次のような場合です(計算に用いた控除額は2020年度分までの金額)。年金収入だけの夫婦世帯の場合の例東京23区内(1級地)在住、年金受給者の夫(68歳)と専業主婦の妻(63歳)の2人世帯の場合、夫の年金受給額が年間211万円以下であれば住民税が非課税になります。妻が65歳になり年金受給を開始した場合、妻の年金受給額が158万円を超えると(公的年金控除120万円を差し引いた所得が38万円超)、非課税限度額を判定する際の同一生計配偶者の要件を満たさなくなります。そのため夫の住民税が非課税となる基準は、年金受給額155万円以下になります。年金収入のほかに給与収入のある夫婦世帯の場合の例東京23区内(1級地)在住、夫(68歳)と専業主婦の妻(63歳)の2人世帯の場合、年金から公的年金等控除を差し引いた雑所得と、給与から給与所得控除を差し引いた給与所得の合計が91万円であれば住民税が非課税になります。年金受給額が180万円であれば、公的年金の雑所得は60万円(=180万円−公的年金等控除120万円)であり、給与所得が31万円(=非課税限度額91万円−60万円)以内であれば住民税は非課税になります。給与収入161万9,000円未満の場合の給与所得額は「給与収入−65万円」で計算でき、給与所得額が31万円以下となる給与収入は、96万円以下と計算できます。参考:品川区HPより筆者作成※給与収入金額÷4(1,000円未満切り捨て)=A年金収入だけの単身世帯の場合の例東京23区内(1級地)在住、独身者(68歳)の場合、年金受給額が年間155万円以下であれば住民税が非課税になります。住民税非課税世帯に対する負担の軽減措置住民税が非課税となる低所得世帯には、次のような負担軽減措置があります。利用できる制度がないか確認してみましょう。国民健康保険料の軽減高額療養費制度の自己負担上限額の軽減入院時の食事代自己負担分の軽減予防接種・検診費用が無料幼稚園・保育園等の利用料が無料大学等の授業料の減免給付型奨学金の支給NHK受信料の免除その他各種給付金の支給対象年金受給世帯の住民税が非課税になる基準まとめ年金受給世帯における住民税の非課税限度額は、本人の年齢と配偶者や扶養家族の有無、住んでいる地域によって変わってきます。収入によっては生活保護(生活扶助)の対象となる場合もあります。詳細な内容や現状で自身が対象となるのかは、住んでいる自治体の役場に一度確認、相談してみるとよいでしょう。
2020年04月21日ニュースなどで、ビットコインなど仮想通貨の名前をよく耳にするようになりました。今やすっかり市民権を得た仮想通貨ですが、2018年からハッキング事件が起きているので、仮想通貨にあまり良い印象を持っていない人もいるのではないでしょうか。しかし将来性を考えれば、今後も仮想通貨の見通しは明るいと考えています。今回は、仮想通貨の今後の動向と注目銘柄について解説します。仮想通貨の代表格である「ビットコイン」とは仮想通貨の代表格は「ビットコイン」です。ビットコインは、2008年に「サトシ・ナカモト」という人物が論文を発表し、その論文をもとに2009年1月にビットコインが発行されました。このビットコインを知る上で欠かせないキーワードが、「ブロックチェーン」です。ビットコインは「分散型台帳システム」と訳され、取引情報を台帳に記載して管理するための仕組みです。しかし、ビットコインに紙の台帳はありません。インターネット上に「仮想台帳」があるのです。これを利用して、ビットコインを利用するすべてのユーザーを管理しているのです。ビットコインの注目点ビットコインの将来性を予測するには、まずビットコインの特徴を知り、その価値の高さを十分に理解しておくことが大切です。なぜビットコインが世界中で使われ続けているのかについて解説します。ビットコインは中央に管理者がいない仮想通貨とは、紙幣や硬貨といった実体がない「価値を持ったデジタルデータ」です。仮想通貨の歴史は浅く、ビットコインも2009年に誕生したばかりです。仮想通貨と米ドルや円などの「法定通貨」との最大の違いは、中央に管理者がいないことです。たとえば、米ドルは「FRB(連邦準備制度理事会)」、日本円は「日本銀行」といった中央銀行が通貨発行の役割を担っています。しかし、仮想通貨には中央管理者が存在せず、決められたシステムにもとづき、発行や管理がされているのです。ただ、仮想通貨のシステムはあらかじめプログラムされているので、簡単に変更することはできません。そのため、任意に供給量を変動させ、価値をコントロールできないのが特徴です。ビットコインには国境がないビットコインには、国境がないことも大きな特徴です。国が違えば、使用している法定通貨も異なります。そのため、海外に行く場合には、その国の通貨に両替しなければいけません。しかし、仮想通貨には国境がないので、ビットコインの取り扱い店舗であれば世界中で使えるのです。また、仮想通貨を送金する場合、ビットコインならわずか10分程度で着金します。これまで銀行を通じて海外送金する場合は2~3日、遅ければ1週間程度かかることも普通でした。しかも、送金手数料も15%程度と高く設定されていますが、ビットコインなら数円~数百円程度で送金できます。こうした「送金革命」によって、ビットコインの価値は世界的なものになったのです。ビットコインが使える店舗は増えているビットコインは、世界で初めてつくられた仮想通貨です。ですから、リップルやイーサリアムといった他の仮想通貨を売買するときの基軸通貨として設定されています。つまり、他の仮想通貨を取引するときには、ビットコインを介して取引されることが多く、それだけ購入者や利用者が増えることが予想されるのです。また仮想通貨は、従来ある法定通貨のように、モノやサービスを買うときに使うことも可能です。海外ではビットコインが使える場所は多くあります。たとえば、アメリカではスターバックスの店頭でビットコインを使えますし、通販での支払いに利用することも可能です。国内でも、ビットコインで支払いできる店舗が増えています。2017年にビットコインでの決済を導入して話題になったのがビックカメラです。4月に有楽町店と新宿東口店に試験導入後、7月から全店舗に展開。12月からはWeb通販「ビックカメラ.com」でも使えるようにし、決済限度額をそれまでの10万円から30万円に引き上げました。ビットコインでの決済が普及しつつある背景には、外国人観光客の増加があります。通常、外国人観光客は日本に来るとき、自国の通貨を日本円に両替します。しかし、仮想通貨を使えれば両替の必要はありません。そこで、仮想通貨での支払いに対応することで、外国人観光客の需要を取り込もうと考えているのです。ビットコインの価値は約3,300万倍まで上昇ビットコインの値付けが初めておこなわれたのは、2009年10月。「New Library Standard」というサイトが、ビットコインを生み出すのに必要な電気代から逆算して値付けをおこないました。その価格は「0.07円」。2017年12月につけた高値230万円と比較すると3,300万分の1にすぎなかったのです。ビットコインの取引所が誕生したのは、2010年の7月です。取引所の誕生によってビットコインの認知度は急速に高まりました。しかし、2014年に取引所のマウントゴックスがハッキング被害に遭い、当時の価格で470億円相当のビットコインが盗まれて同社は破綻。ビットコインは冬の時代を迎えるのです。しかし、2017年には仮想通貨バブルが発生します。2017年の上昇を振り返るビットコインの他にも、仮想通貨に種類はたくさんあり、それらは「アルトコイン」ト呼ばれています。2017年は、ビットコインだけでなく、アルトコインも大きく値上がりしました。どの通貨が、どれぐらい値上がりしたかを確認してみましょう(2017年始値→終値の比較)。仮想通貨はこれから上がる?今後の予想2017年に大きく上昇した仮想通貨ですが、2018年1月にコインチェック事件が発生しました。コインチェック事件とは、国内取引所大手コインチェックがハッキング被害を受け、580億円相当の仮想通貨「NEM」が不正に流出。ネットワークから切り離された「ゴールドウォレット」で管理すべき仮想通貨を、ネットワーク上のウォレットに入れていたことが原因です。その他にもハッキング被害が起こり、仮想通貨は暴落。ビットコインも2017年12月の220万円台から、2018年末には40万円前後と5分の1まで下落しました。相次ぐハッキング被害で仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人も多いかもしれません。事件を引き合いに、仮想通貨は終わったという意見もあります。しかし、2019年には120万円を突破しました。2020年はコロナショックで仮想通貨も乱高下していますが、今後の展望はどうなっていくのでしょうか。[adsense_middle]仮想通貨の今後の動向仮想通貨の価格変動に影響を与える要素はいくつかありますが、もっとも注目されているのが「ビットコインETF」。ETFとは「上場投資信託」のことで、ある特定の指数(日経平均株価など)に連動するように設計され、証券取引所で取引される投資信託です。そしてビットコインETFとは、ビットコインと連動するように設計された上場投資信託のこと。株や債券などの金融商品に連動するETFはありますが、ビットコインでもできるようにしようという動きが起こっているのです。もしビットコインETFが認められれば、政府からビットコインが金融商品と認められたことになり、世界中の機関投資家からの資金流入が期待できます。その場合、仮想通貨の市場規模は2倍以上になることが確実といわれています。その理由として、仮想通貨の市場規模は他の金融商品に比べると小さく、株式などの売買が行われている証券取引所にビットコインETFが上場することで、仮想通貨の取引に懐疑的な機関投資家もETFであれば参入しやすくなるとみられているからです。仮想通貨の法規制ビットコインなど仮想通貨を取引して利益を得た場合、「雑所得」として課税対象になります。これは株式などの金融商品(20.315%)と異なり、最高税率は住民税と合算すると55%にもなります。これは外国に比べると非常に高い税率なので、仮想通貨の普及のためには税制の改革も最新のものが求められているのです。また、企業が資金調達のためにカオス通貨を発行するICO(Initial Coin Offering)という動きがあります。資金調達には、新規公開株式(IPO)やクラウドファンディングなどがあり、これと似たような方法を仮想通貨やブロックチェーンの技術で仕組みをつくったのがICOです。仮想通貨のICOが盛り上がることが期待されていたものの、詐欺が多発したためにICOを禁止している国が増えました。しかし、今後ICO関連の法整備が進めば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。仮想通貨は時価総額に注目して選ぶそれでは、仮想通貨の選び方について解説します。[adsense_middle]仮想通貨の選び方とおすすめ銘柄仮想通貨を買うときは、時価総額を見ましょう。時価総額10位以内の銘柄であれば、資金が多く集まっているので安心です。さらに、国内の取引所で取り扱っている銘柄がいいでしょう。時価総額が低く、海外でしか取り扱いがない銘柄は信用力がないからです。2020年4月時点の仮想通貨時価総額ランキングは、以下の通りです。ビットコイン(BTC)仮想通貨の基軸通貨で、時価総額もダントツの「不動のトップリーダー」であるビットコイン。ブロックチェーン技術に支えられたビットコインは、中央銀行など中央の管理者抜きに通貨の安定を実現しています。しかし、2017年春頃からトランザクション(取引)が急増し、「送金詰まり」と送金手数料の急騰を起こす「スケーラビリティ問題」が浮上。ビットコインとビットコインキャッシュの分裂騒動につながりました。しかし、「ライトニングネットワーク」や「サイドチェーン」など、セカンドレイヤーと呼ばれる新たな仕組みで取引の高速化を実現し、日々進化を続けています。圧倒的な利用者や時価総額をみても、今後も仮想通貨界をけん引する構図は変わらないでしょう。仮想通貨選びで迷った時は、ビットコインから始めることをおすすめします。ビットコインはダントツの時価総額を誇り、信頼性が高いので値上がりする可能性が高いからです。ニュースで取り上げられる機会も多いので、情報を得やすいというメリットもあります。イーサリアム(ETH)ブロックチェーン技術を応用して、決済以外の機能を持たせた次世代の仮想通貨。ロシア人技術者のヴィタリック・ブテリン氏によって開発されました。イーサリアムは、ビットコインに次いで時価総額2位の通貨です。イーサリアムは中央集権的でなく、オープンなブロックチェーンシステムだという特徴があります。イーサリアムをベースにトークン(ブロックチェーン上の仮想通貨)を発行して資金調達するICOが急増し、「ICOの基軸通貨」としても脚光を浴びています。アルトコインで最も時価総額が高く、ICOの多くでイーサリアムが利用されているので、アルトコインはイーサリアムから始めることをおすすめします。リップル(XRP)リップルは、リップル社が開発した国際送金に特化した仮想通貨。わずか4~5秒という決済スピードと、いくら送金しても数銭足らずという決済コストの低さが強みです。リップルは新たな送金手段として注目を集めており、世界中の金融機関がリップルを使った送金実験をおこなっています。日本の企業でもSBIホールディングスやみずほ銀行などがプロジェクトに参加しています。リップルは送金手段として優れているため、企業による実用化が実現すれば、価格は大きく上昇するでしょう。今後の将来性に期待したいという人にはリップルがおすすめです。ただし、リップルラボという管理主体が存在するために「中央集権的」といわれ、ビットコイナー(ビットコインの熱烈支持者)などからは敬遠される傾向があります。ビットコインキャッシュ(BCH・BCC)ビットコインキャッシュは、ビットコインの送金遅延や手数料の高騰を招く「スケーラビリティ問題」が発生していたことが誕生のきっかけ。2017年にビットコインのハードフォーク(通貨の分岐)が発生したことにより誕生しました。これによって、本家の10倍以上の取引処理能力を実現。名前にビットコインとついており、ビットコインの機能を踏襲した部分も多いものの、完全に別の通貨となっています。ビットコインキャッシュはビットコインよりも送金手数料が安く、送金手数料は1円以下になっています。将来、個人間での仮想通貨の送金が活発になったときは、送金手数料が安いことは大きなプラス材料になるでしょう。仮想通貨の将来性に関するまとめ2017年はビットコインだけでなく、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も大きく値上がりしました。しかし、取引所でハッキング被害が相次ぎ、仮想通貨は暴落しました。仮想通貨にあまりいい印象を持っていない人もいるかもしれません。ただ、今後は法整備やセキュリティレベルが上がれば、仮想通貨の成長は加速していくでしょう。また、ビットコインのETFが認められれば、金融商品の一種となるので機関投資家の参加も見込まれます。ビットコインを中心として、時価総額の大きいイーサリアムやリップルの動向が注目されます。
2020年04月11日今やネット証券会社の数は70を超える程になり、楽天証券などの有名所やニッチなサービスを展開する所など様々です。今回の記事では、特に初めてネット証券を利用する方向けに、ネット証券の選び方やおすすめをランキング形式でご案内します。また、ファイナンシャルプランナー目線からおすすめのポイントなども併せてご紹介したいと思います。初心者のネット証券の選び方現在では多数のネット証券ができ、初めての方はどういう基準で選んだら良いか迷われると思います。そこで選ぶ際のポイントを3つに絞ってご提案したいと思います。その3つのポイントとは、評判でなく自分に合ったネット証券を選ぶどのような手数料体系になっているのかをチェック株取引のスムーズさの3点です。1つずつ解説させて頂きます。評判ではなく自分に合ったネット証券を選ぶまず、ネット証券を選ぶ前に自分はどういう株取引や投資をしたいのかをよく考える事が大事です。とは言っても難しく考える必要はありません。例えば、株取引を始めてみたいものの、よくわからないし自信もないという事であれば、初心者向けのサポートの手厚い所を選ぶのが良いでしょう。そういった所は大手のネット証券に多く、サポートやサービスが手厚いという特徴があります。また、逆に自分はじっくりと投資について勉強をして、入念に検討を行いたいという事であれば、分析ツールや情報提供に力を入れている所が良いでしょう。他には、日本以外の外国の株取引をしてみたいというのであれば、外国の株に力を入れている所に口座を開設するのが良いです。特に最近では、勢いのある中国の株に力を入れている所もあります。ネット証券も自社のサービスの宣伝に余念がありませんから、自分が受けたいサービスを提供している所を見つける事は難しくありません。しかし、自らの投資スタンスが定まっていない為に、なんとなしに評判や口コミで証券を選ぶ方も多いです。また、税の優遇などを受けられるNISAやiDeCoを併せて使うという事であれば、証券会社は自分に合った所をきちんと決めて口座開設した方が、余分な手間が省けます。どのような手数料体系になっているのかをチェックネット証券では、基本的に売買手数料というのは安くなっています。会社同士の価格競争もあるので、日に日に安くなっていると言っても過言ではありません。しかし、売買の金額が大きくなりがちな株取引では、それに伴って手数料も高くなる事があります。また、手数料は計算をきちんとしさえすれば、確実な数字がわかる項目でもあります。不確定な要素のある株取引ですから、確実にわかる手数料に関してはいくらシビアになっても、シビアになりすぎるという事はありません。手数料に関しても、自分の投資スタンスを確認する事は大事です。例えば、今まとまった金額のお金があり、その内のいくらかを投資に使うつもりだが、当面追加で投資するつもりはないという事であれば、売買手数料が一定金額以上は増えずに固定されている手数料体系になっている証券会社を選ぶのが良いでしょう。また逆に、月々のお給料から一定金額を株取引に捻出する予定という事であれば、少額の取引の売買手数料が安いネット証券が良いでしょう。株取引のスムーズさネットでの注文が基本となるオンライントレードでは、株取引の為の画面やツールが使いやすいという事が重要です。また、スマホを利用して株取引を行うというつもりであれば、スマホに力を入れているネット証券がおすすめです。一般的に言って、株価の分析や統計の為のツールが豊富であればあるほど、選択肢も豊富で操作や使い勝手は複雑になる傾向にあります。自分は株価の分析などにはあまり興味がなく、購入予定の株も決まっているというのであれば、使いやすさをアピールしているネット証券を使うのが良いでしょう。[adsense_middle]ネット証券の口座開設ランキング&人気比較!さて、選び方についてはご説明してきましたので、ここからは、人気が如実に表れる口座開設数を元に作ったランキングでおすすめのネット証券をご案内したいと思います。口座開設数などの情報は、2020年4月7日の各社提供の情報などを元に作成致しました。口座開設数ランキング1位:SBI証券SBI証券は業界シェアトップのネット証券です。口座開設数も2位の楽天証券が400万件ですから圧倒的な単独トップです。業界シェアトップだけあって手数料などの料金も安く、サービスも豊富です。取り扱いのある金融商品は日本株に加えて、米国の株や中国の株も豊富に取り揃えており、その他にもFXや債券、先物やオプションなどバラエティーに富んでいます。SBI証券に口座があれば、購入できない金融商品がないのではないか?というぐらい多いです。他にも、証券取引所の営業時間以外でも株取引が可能な夜間取引やPTSのサービスを提供しています。さらに、単元未満株(S株)というサービスも提供しています。株取引というのは通常、売買する株ごとに単元株数というのが決まっています。単元株数:その単元株数毎に売買をしなければいけない最少数。例えば、単元株数が1000株という事であれば、1000株2000株と購入しなくてはならず、1株とか3株とかだけを購入する事はできません。また、単元株数が1000株という株は多くスタンダードです。しかし、単元未満株(S株)であれば、1株単位の株の売買が可能になります。ただ、通常の購入と違い、リアルタイムな購入ができない・売買手数料が割高であるなどのデメリットもあります。そして、IPOの実績が良いという点があります。簡単にいえば、これから新しく市場に出てきた株を購入する権利・機会が与えられるというものです。また、サービスだけでなく売買手数料もかなりの安さです。スタンダードプランであれば、10万円までの取引は90円、50万円までの取引は250円になります。取扱商品・サービスだけでなく料金も業界トップクラスです。2位:楽天証券2位は楽天証券です。1位のSBI証券に匹敵するサービスの豊富さと手数料の安さがあります。しかし、なんといっても一番の魅力は他の楽天のサービスとの連携でしょう。楽天証券を利用する事で楽天ポイントが貯まりますし、逆に楽天ポイントを楽天証券で使う事が可能です。また、楽天証券の魅力は楽天ポイントだけではありません。米国の株や中国の株の取扱いも豊富ですし、投資信託の取り扱いも2600本以上とトップクラスの多さです。夜間取引や債券・FXの取り扱いもあります。売買手数料も、10万円までは税込99円、50万円までは税込275円とSBI証券と一緒です(2020年4月7日現在)。余談ですが、SBI証券と楽天証券は、料金改定などがあった時に同じかほぼ同額まで値下げする事が多いです。加えてMarket SpeedとMarket Speed2という高性能取引ツールを無料で使用する事が可能です。楽天系のサービスをよく利用される方は一考の余地があるでしょう。3位:マネックス証券3位はマネックス証券です。マネックス証券の大きな特徴は外国株の取り扱い数の多さです。取り扱い数は米国株3000銘柄以上、中国株などの外国株と合計すると5000銘柄以上になり、日本のネット証券の中ではダントツの1位です。手数料に関しては、10万円までの売買が100円(税抜)と前述の二つの証券会社より高いものの、1日何回取引しても2,500円(約定金額300万円ごと)の一日定額手数料コースなどがあり、上手く使えば手数料をかなり低めに抑える事ができるでしょう。サービス面では、バロンズ・ダイジェストなどの海外の株取引に関係ある情報や、高性能取引ツールのマネックストレーダーなどが無料で使えます。しかもスマートフォンやiPad向けのマネックストレーダーである、『マネックストレーダー株式 スマートフォン』や『マネックストレーダー株式 タブレット』があります。さらに、過去10年の業績(売上高や営業利益等)から銘柄を検出する『マネックス銘柄スカウター』も無料で利用でき、分析や情報収集の為のツールには事欠かないものになっています。余談ですが、筆者である私もマネックス証券をよく使っています。[adsense_middle]4位:松井証券4位は松井証券です。松井証券はかなり歴史が長く、前身となる株式会社松井商店は1931年頃から営業しており、2001年にはインターネット専業のネット証券として、初めて一部上場した大変歴史のある会社です。松井証券の手数料体系は、すごくシンプルでわかりやすいものになっています。1日の売買料金が50万円までなら何回取引しても無料です。例えば、1日の内に20万円の株を買い、20万円の株を売ったとすると、合計の売買料金は40万円ですので、売買手数料は無料になります。利用する方の投資スタンスによってはかなり手数料が抑えられる可能性があります。1日に一定の金額しか使わない予定であればおすすめです。また、デイトレーダー向けサービスとして『一日信用取引』というサービスがあります。これは1日の間であれば、何回信用取引をしても売買手数料は無料という他社にはない独自のサービスになっています。ただ、個人的には信用取引もデイトレードもあまり初心者にはおすすめできないので、興味が特別にある方向けのサービスといって良いでしょう。5位:auカブコム証券auカブコム証券はユーモラスで特徴的な名前ですが、名前の通りauフィナンシャルホールディングスが株主の証券会社です。また、三菱UFJフィナンシャル・グループでもあります。auカブコム証券の特徴は取引ツールやアプリに強い所です。特に『ウルトラチャート』はツールの中でもトップクラスの性能があります。テクニカル分析の移動平均やボリンジャーバンドはもちろん、MACDやRCI等30種類にも対応しており、プロ並みのツールと言えるでしょう。また料金面に関しては、10万円までは税込99円と今までご紹介してきたネット証券と同レベルの安さになっています。また、 三菱UFJフィナンシャル・グループという事もあってか、『auユーザーに対する割引』『シニア割』といった携帯電話の料金プランの様なサービスもあります。『auユーザーに対する割引』は、文字通りauユーザーの手数料が1%引きになるというサービスです。『シニア割』は、60歳以上4%、50歳以上60歳未満2%という単純明快でわかりやすいサービスになっています。もし該当するのであれば、デメリットのない良いサービスですね。6位:GMOクリック証券最後はGMOクリック証券です。様々なインターネットサービスを提供するGMOインターネットグループの証券会社です。特徴としては株だけでなくFXにも強く、株・FX共に手数料が安いです。また、 SBI証券・楽天証券・マネックス証券・松井証券と同様に、NISA口座での現物の売買手数料が恒久的に無料です。変わったサービスとして、株主優待を検索する「株主優待検索機能」というものがあります。株主優待:株式会社が株主を惹きつけ投資をしてもらう為に送るサービスの事。自社商品を保有株数などに応じて送る事が多いが、ポイントや他社サービス・品物を送る所も。株主優待は配当などと同じく、ある時期に保有していれば確実にもらえるサービスなので株主優待の愛好家も多いですが、それを優待内容や権利日などで検索できるのは便利ですね。また、他社と同様に無料で使える取引ツールの『スーパーはっちゅう君』などがあり、必要なサービスは一通り揃っている印象です。【2020最新】おすすめのネット証券に関するまとめ今回はランキング形式でネット証券のご紹介をさせて頂きました。料金体系やサービスをきちんと確認し、自分に合ったネット証券を選ぶのがコツです。ネット証券自体は複数加入する事ができ、大抵の証券会社は口座の維持費がない事が大半ですから、今回ご紹介した証券会社の口座を全て持つ事も可能ですが、手間と時間がかかりますしあまり意味がありません。また、NISAやiDeCoなどの税制優遇制度は一人当たり一口座しか持てませんので、きちんと調べて自分に合うネット証券を選ぶのが良いでしょう。
2020年04月09日健康寿命が延びるのと同時に私たちが直面するのが、老後に必要となる生活費のこと。まずは現状でもらえる額を把握して、不安があれば50代からでもできる受給額アップのための対策に着手しようーー。「昨年6月、金融庁から報告書が出てからは『老後はそんなにお金が必要なのか』『どうやってお金をためたらいいのか』と、戸惑った人も多いでしょう。そもそも報告書は、総務省の家計調査がもとになっています。『高齢夫婦無職世帯』の毎月の赤字額は約5万円なので、年金で暮らす期間を30年とすると、約2,000万円資産の取り崩しが必要、とされていました。『老後に不足する額はライフスタイルなどによって大きく異なる』ともあり、2,000万円もかからない人もいれば、もっとかかる人もいます。一喜一憂しないことです」そう解説するのは『受給額が増える!書き込み式得する年金ドリル』(宝島社)の著者で、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん。総務省家計調査(’18年)を見ると、高齢夫婦無職世帯の年金を含めた実収入は月額22万2,834円で、支出は26万4,707円。4万1,873円の不足だ。「ここでよく見ておきたいのは、実収入の大半を占めるものは年金収入であるところです。公的年金は会社員か自営業か、夫婦共働きかなど現役世代の働き方によって受け取る年金額にかなりの差が出てきます。一方で、年を重ねると食事の量が減って食費がかからなくなったり、行動範囲も自宅の周囲に限られて交際費などの支出が減ってきたりすることも考えられます。家計調査の支出ほど使わないという人もいるでしょう。住宅ローンを完済していない人、賃貸住まいの人は居住費がかかるので、収入が減る分、支出の負担が大きく感じられるでしょう。老後の生活費を把握するためには、受け取れる年金額を知っておくことが大切です」(井戸さん・以下同)いまや人生100年時代。健康で長生きしたいと思うと同時に、老後も安心した生活が成り立つのか不安がどうしてもつきまとう。そこで井戸さんに「年金を増やすワザ」を教えてもらった。■「iDeCo」で増やす!50歳前半であれば、60歳を迎えるまでの数年間で、自ら年金を増やす方法もある。「個人型確定拠出年金・iDeCo(イデコ)」は60歳まで毎月一定額を積み立てて、投資信託や預貯金など自分が選んだ金融商品で運用。60歳以降から70歳までに年金や一時金として受け取る。「個人型のメリットは大きく2つ。1つは積み立てた掛金が所得から全額控除されて、今年の所得税、翌年納める住民税が安くなります。さらに、運用で増えたお金は非課税に。そして年金で受け取るときには公的年金等控除が適用される点も魅力です」たとえば、月1万円の掛金を払うと、年間12万円の積み立てになる。所得税率が20%(課税所得330万円超695万円以下の場合)の人の場合は、住民税10%と合わせて税金が年間3万6,000円安くなる(復興特別所得税を除く)。年利換算で「年約30%」のリターンが得られる計算だ。自治体によっては均等割が加算されることがあるが、およその目安になる。「銀行の定期預金の利率と比較しても、税金の負担が少なくなるのは大きなメリットです。ただし、掛金の限度額は働き方によって異なり、いくら掛けてもいいというわけではありません。積み立てた金額は原則60歳になるまで引き出すことができないほか、専業主婦などそもそも所得税がない人はこの恩恵が得られないので、やみくもに加入するのはオススメできません」掛金の限度額は働き方によって異なる。フリーランス、自営業などの個人事業主は月額6万8,000円が上限。会社員は勤務先の企業年金制度によって1万2,000円〜2万3,000円。公務員は1万2,000円、専業主婦(夫)は、2万3,000円となっている。たとえば、48歳のときに加入し、60歳まで毎月2万円積み立てると288万円。額面どおり受け取るには運用次第となる。「iDeCoは銀行、保険会社、証券会社などの金融機関に専用口座を開くことから始めます。開設した口座には管理手数料など毎月コストが発生しますから、いくつかの金融機関を比較することをオススメします。金融機関を選ぶ際には口座管理料、商品の品ぞろえ、投資信託を保有するコストの3つからよく検討しましょう」「女性自身」2020年4月14日号 掲載
2020年04月08日夫婦の危機
セレブ婚で変わってしまった親友
私のママ友付き合い事情