2019年7月15日 00:00
素朴な素材感でシンプルに光と風がぐるりと回遊抜け感が心地いい家
リビングから上を見上げる。仕上げ材を使わないことで自然な風合いを感じさせながら、コストもカット。
木の温もりを味わう
ミハデザインともうひとつ考え方を共有していたのは、空間を包む素材感。
「均質でまっさらな感じには違和感があったんです。子どもが絵を描いたり、だんだん汚れていったりしても気にならない。そういう家にしておきたかったので、仕上げ材はあえて用いず、木を現しました」(松島さん)。
無垢のオークの床に壁はラワン、天井も建材をむき出しに。
「あとはリビングさえ広ければ、個室は小さくてもいいとお伝えしました」。
2階のワークスペースとベッドルームのあるフロアから、階段を数段あがってアクセスする子ども部屋は、中央で区切ればもうひと部屋設けることもできる。その際には、現在ある階段と反対側にもうひとつ、左右対称に階段を設けて、入り口をつくることも計算されている。
ここで図面をひいたり、パースを描いたりする間も、1階や2階子ども部屋の気配を感じることができる。
ベッドルームもシンプルに。昔から持っている和家具を活用。
玄関とリビングの間に階段を設置。空間を塞ぐことなく緩やかに分けている。