2019年9月25日 00:00
対角線で切ってずらす可能性は無限大ユニークな「斜めの空間」
リビングからロフトに上がる階段は、幅広でゆったりした雰囲気に。透かし階段にしたことで、視線の抜けを確保した。中央の壁は、「あった方が落ち着く」というご主人の要望で設けた。
ダイニングの床はシカモアのフローリング、リビングの床は絨毯。リビングで床座でくつろぐのが、Kさん一家の団らんスタイル。ダイニングからリビングに上がる階段は可動式で、気分によって置き場所を変えられる。
ロフトに上がる階段の奥には食材を保管する棚をつくり、空間を有効活用。ダイニングとリビングの段差によって1階からロフトまでがひとつながりの空間となっているが、全館の空気を循環させる換気システムを取り入れているので、高低差による温度差は解消されている。
「眺望を楽しめる土地を選んで本当に良かった」とご主人。三角形のダイニングテーブルは、斜めを基調としたこの家の間取りに合わせて購入したもの。
感性を刺激する空間
一方の1階は、空間を対角線上で区切って壁を設置。できた三角形の片方はコンクリート打ちっ放しのギャラリーのようなスペースにして、家族4人が使える衣類の収納棚を造りつけた。もう片方は閉じた空間とし、寝室、洗面、風呂、トイレを納めてある。