くらし情報『四囲を壁で包んだ家住宅の密集地ながら、静かで落ち着き感のある空間で暮らす』

2019年12月11日 00:00

四囲を壁で包んだ家住宅の密集地ながら、静かで落ち着き感のある空間で暮らす

壁がぐるりと巡る

「切妻屋根が好きではないので四角い家がいいと思っていました」。こう話すのはHさん。しかし道路レベルからはH邸の屋根の形を確認することはむずかしい。

建物にぐるりと壁が巡っていて屋根の形どころか、そもそも住宅なのかどうかさえもわからないのである。このデザインは住宅密集地ながら三方が道路に開かれた角地にあり、かつ、隣にアパートが立つという敷地条件から導き出されたものだった。

目次

・壁がぐるりと巡る

・壁を切り取る
・開放感と視線の抜け
・見せない収納
・陰をつくる



四囲を壁で包んだ家住宅の密集地ながら、静かで落ち着き感のある空間で暮らす

道路に面した3面には窓はなく壁が部分的に切り取られたところがある。下はガレージ、上はテラス部分の壁が切り抜かれている。左の壁面の真ん前にはアパートが立っている。


「人の目線が気にならないように配慮してこのような形にしていただいた」と話すのはHさんの奥さん。設計を依頼したのは森清敏さんと川村奈津子さんが共同主宰するMDSだ。テレビ番組で見て気に入った住宅がMDSのデザインによるものだったという。

周囲を同じく壁で囲んだその神楽坂に立つ住宅は「コーナーの部分が曲線でつくられているのが素敵でした」と奥さん。森さんは「あの家は周りがとても立て込んでいて窓をつくると内部が見えてしまうため3層を壁で囲いました」

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