2020年6月24日 00:00
撮影スタジオを併設オンもオフも満たされる 必要スペックを詰込んだ白い箱
辿り着いたのは「箱の家」
15年程前、表参道の裏通りに初めて建てたコンクリート打ち放しの住居から、2年前に現在の住まいへ。写真家・柳原久子さんにとってここは2軒目の家だ。
「前の家は断熱がなく夏は暑くて冬は寒くて。まわりも段々と開発が進み、落ち着いた街じゃなくなってきて、ふと“何でここに住んでるの?”という気持ちになったんです(笑)」。
土地探しから始めた今の住居は、インテリアショップも多い都心の高感度なエリアにあって、緑豊かな公園が間近に迫る立地。
「2軒目なので夫は家を建てられるくらい詳しくなっていて、模型を造ったりしたほどなんです。だからプランは自分たちで構成できると思っていたのですが、たまたま縁のあった建築家の難波和彦さんに工法について尋ねてみたところ、さすがプロだなと感心してしまい…」。
シンプルなデザインと高性能でサスティナブルな都市住宅。
建築家・難波和彦さんの「箱の家」は、柳原さん夫妻の理想にぴったりだった。
白い空間に自然光が差し込む3階の撮影スタジオ。連窓の向こうには公園の緑が広がる。
オンオフの動線を分けて
「南面から採光を取り、スタジオに最大限の広さを確保することが希望でした。