2017年8月4日 20:00
顔出しNGの「ラブサマちゃん」 “非実在説”をプリクラで否定
フワフワしたウィスパーボイスと多彩なサウンドで、独特の世界観を放つシンガーソングライター、ラブリーサマーちゃん。最新作『人間の土地』について話をうかがいました。
最新作は4曲入りEP盤『人間の土地』。ラブリーサマーちゃんが大好きだというサン=テグジュペリの作品名をタイトルに借り、海を思わせる曲もある、サマー気分な作品だ。
「名前もこうなので、今までも『夏っぽい曲を書いて』と言われていたんですが、去年までは頑なに拒否していました。いわゆる『ザ・夏の曲』みたいなイケイケな世界観が苦手なんですよ、根暗なので。だけど、あの夏はラブサマちゃんの曲けっこう聴いたなー、と言ってくれるファンがいるかもしれないと思い、ポリシーを崩して、夏に聴きたくなるような曲を書いちゃいました(笑)」
とはいえ≪終電で海へ行く≫という物語が彼女らしいというか、ユニーク。全ての歌詞は実体験に基づいて書いているそう。一曲一曲から彼女の物事の感じ方や捉え方が誠実に伝わってきて、ハマる人が多いのもうなずける作品ばかりなのだ。
「高校時代に同い年の子たちとバンドをやっていたんですが、3年生になるとみんな受験で忙しくなり、一人になってしまって。