2017年8月13日 07:00
「女性のほうが全然ノッてたからね」アラーキー“猥褻”を語る
って一喝して、セーフ(笑)。女のほうが絶対物事をわかってるんだよ。だから男は女に従ってればいいんだ。だから俺はずっと、女の言うとおりに生きてるんだよ。
――荒木さんを応援する女性がそれだけいるということは、荒木さんにも女性に好かれる要素が多分にあるということなのでは…。つまり、モテますよね?
荒木:
モテるかどうかは知らないけどさ、女ってすごくストレートじゃない?回りくどくない。本能のままに生きてる。だから俺みたいな、真実だとか、あるいは嘘の真実だとか、そういうのを直撃する、みたいな感じが、女性にとっていいんじゃないの?女はわかってるんだよね、人生は切実じゃない、すべては“当たり前”でできてるってことが。
そこは敵わないよ。
あらき・のぶよし1940年生まれ、東京都出身。千葉大学卒業後、電通に入社。’64年に写真集『さっちん』で第1回太陽賞を受賞。妻・陽子との新婚旅行を撮影した限定写真集『センチメンタルな旅』が話題になり、その後フリーに。人物、空、花、風景、緊縛まで、何を撮っても“アラーキーの写真”になるその才能は、世界中から愛されている。
膨大な作品群から、妻の“陽子”というテーマに焦点をあてた展覧会「荒木経惟 センチメンタルな旅 1971-2017-」