闘争心をあらわにした試合中の凛々しい表情から一転、応援するファンに向ける等身大の笑顔にも惹きつけられる。第一線で活躍する女性アスリートに秘められた強さの秘密や、プライベートの楽しみに接近します!
「撮影、すごく楽しかったです。普段は遠征ばかりでおしゃれをする時間もほとんどないので、新鮮な気分でした」
リラックスした様子で撮影の感想を語ってくれた、奥原希望選手。今年の世界選手権を制したバドミントン界の女王だ。もともと、奥原選手がこの競技を始めたのは、高校でバドミントン部の顧問をしていた父親の影響だったとか。
「小学生のあいだは父がコーチ代わり。私のために練習メニューを考えたり、出場した全試合をビデオに収めてくれたりしていました。反省点が多いのは、どうしても結果が出なかった試合なので、負けた時の映像は後で必ず見返すのですが、その時間がものすごく憂鬱だったのを覚えています。
自分が負けた試合を見ても、ちっとも面白くないですから(笑)」
自分の好きなことに関しては、徹底的にのめり込む。それはバドミントン以外の分野でも同じ。
「勉強では数学が得意だったのですが、それだけは誰にも負けたくなくて。