2015年7月6日 22:00
「画鬼」と呼ばれたスター絵師 その陰に英国人弟子がいた
本展では、暁斎の作品約120点や、コンドルによる写生中の暁斎を描いたスケッチなどを、コンドルが復元を手がけた三菱一号館美術館で展示。暁斎のぶっとんだ作品はもちろん、師弟の共演にも注目あれ!
◇コンドルの画技の上達を喜び、暁斎が1年ほどかけて制作し、進呈。弟子にこそ伝統的絵画を贈ろうという、師匠の心境が垣間見える。≪大和美人図屏風≫明治17-18(1884-85)年京都国立博物館寄託8月2日まで展示。
◇書画会とは、今で言う展覧会。美術愛好家が料亭などで作品を見せあった。作品を見る人々をさらに見下ろすようなテーマも秀逸!≪書画展覧余興之図≫明治14(1881)年頃河鍋暁斎記念美術館蔵。
◇新富座で上演された歌舞伎『漂流奇譚西洋劇』の前宣伝として掲げられた行灯絵(あんどんえ)。
男女が洋服をまとう西洋画風の一枚。≪河竹黙阿弥『漂流奇譚西洋劇』パリス劇場表掛りの場≫明治12(1879)年GAS MUSEUM がす資料館蔵。
◇猫又、狸、イタチ、モグラが集まり、何を祝ってか1本足で踊り狂う。言わずと知れた鳥獣戯画も、暁斎の手にかかればこの通り!≪鳥獣戯画猫又と狸≫画稿 明治期河鍋暁斎記念美術館蔵。