2017年12月6日 19:00
三十路すぎの独女を追いつめる言葉……「ずっと独身でいるつもり?」 ♯6
結婚式に参列して花嫁の美しいドレスを見るたび、「次は私の番よ!」と心に誓うという人も、「いつかはしてみたいけど、まだいいかな」もしくは、「結婚はしたくない!」と思っている人も……。2016年11月に急逝した雨宮まみさんのエッセイ『ずっと独身でいるつもり?』(KKベストセラーズ)を読んで、今一度、自分の結婚観について思いをめぐらせてみてはいかが?
流行語「こじらせ女子」の生みの親
【本棚ダイアリー】vol. 6
私がライターの雨宮まみさんを知ったのは、デビュー作の自伝的エッセイ『女子をこじらせて』(幻冬舎文庫)を読んだときでした。そこにつづられていたのは、AVライターとして性産業界を見つめながら、女性であることを楽しめず、つねに生きづらさを抱えてきた女性の半生と魂の叫び。ものすごく共感できる部分と、「そこまで深く考えなくてもよいのでは?」「もっとラクに生きたらいいのに!」という気持ちが混ざり合って、心がざわざわしたことを覚えています。同時に、「こんなに赤裸々に自分の内部を描けるなんて……。すごい書き手が現れたぞ!」と、同業者としては嫉妬すら覚えたのでした。
2013年には、その本から派生した「こじらせ女子」