くらし情報『「ベッドシーンを描くのが好きだったが…」漫画家・桜沢エリカの今』

2017年12月26日 12:00

「ベッドシーンを描くのが好きだったが…」漫画家・桜沢エリカの今

ニジンスキーはというと、バレエ・リュスに在籍した期間が実際はそう長くなく、のちに精神を病んでしまうのだが、伝説化されている人物だけに描き方を悩んだようだ。

「写真で見ると役柄によって全然雰囲気が違うし、スタイルも現代の感覚からするとあまりいいとはいえない。でもバレエシーンには、やっぱり力が入りましたね。若い頃はベッドシーンを描くのが好きだったんですけど、今はバレエシーンがそれに代わった気がします。体を描くのが好きなんでしょうね、きっと」
「ベッドシーンを描くのが好きだったが…」漫画家・桜沢エリカの今


陰のキーパーソンであるミシアというパトロネスとシャネルの描き方も効いていて、彼女たちの物語ももっと読みたくなる。事実とは信じがたいほど濃密な時代を知る入門編としては、申し分のない一冊だ。
さくらざわ・えりか漫画家。10代でデビューして以来、恋愛マンガの名手としてコミック誌やファッション誌など多方面で活躍。
『メイキン・ハッピィ』『天使』など著書多数。

奇跡のバレエ団として名高いバレエ・リュス。史実としても楽しめるし、友情そして恋愛物語としても味わい深い。実在の人物をモデルに描くのは初だそう!祥伝社 1200円(C)桜沢エリカ/祥伝社フィールコミックス

※『anan』2017年12月27日号より。写真・水野昭子(本)インタビュー、文・兵藤育子

(by anan編集部)

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