くらし情報『「ありがとう」を伝えたい…パニック障害を患って思うこと』

2018年1月18日 11:30

「ありがとう」を伝えたい…パニック障害を患って思うこと

さまざまな病気があるし、同じパニック発作でも治まり方は人によるので、ゆっくり休めるところに移動させたほうが良いと考えるのも自然な流れだと思います。だからこそ、どのように理解が深まればいろんな人が安心できるのかが悩ましいのです。そこに今、答えを見出せないでいます。

だけど、手を差し伸べてくれた人に「ありがとう」と伝えたい気持ちだけは確かです。彼らが「お大事にね」と声をかけて去っていくそのときに、私はしゃべることすらできないことが多いです。「ありがとう」と言えなかったことが、悔しくてなりません。私と同じように、「ありがとう」を言えないような症状が出てしまう人もいるかと思います。でもきっと、その人も私と同じように「ありがとう」と思っているはずです。


治療を受けていても、予防をしても、突然起こってしまうパニック発作。迷惑をかけたくない気持ちはずっとありますが、ひとりで外出しない生活はあまり現実的でないのが事実。認識を広めるためにどのようにしたら良いかを悩みつつ、私はとても感謝しています。苦しいときに触れる人の優しさは、ずっとずっと、温かいものです。そういった温もりが、快方の助けになっているのではないかと、そう思うのです。

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