くらし情報『美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた』

2018年2月21日 18:00

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた


左の絵は岐阜県美術館が所蔵する傑作《眼をとじて》。人物の周囲に花が散りばめられ、色鮮やかで美しい作品です。眼を閉じた女性の表情がとても神秘的。何かが暗示されているようでもあり、見ていると作品の世界に引き込まれていきます。

ほかにも、神話や聖書、シェイクスピアの作品をもとにした絵画がたくさん展示されています。

必見! ドムシー城の装飾画

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた


展覧会で最大の見どころは、ドムシー城食堂の装飾画。これは、ルドンが60歳のころにパトロンのドムシー男爵から依頼を受けて制作したもので、今回、全16点が日本ではじめて公開されています。
美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた


一部の会場では、ドムシー城食堂を再現した形で作品を展示。実際にどんなふうに飾られていたのかがわかるよう、配置図も貼られています。

美しいのに、キモいーっ! 異才ルドンの展覧会に行ってきた


こちらも食堂装飾画のひとつ《グラン・ブーケ(大きな花束)》。高さが2メートル以上もある大作です。大きな花瓶にたくさんの花が活けられていますが、どの花もなんだか非現実的で、怪物のように見える花もあります。美しいのにキモいという独創的なアートをつくりだしたルドン。その世界観を存分に体感できる作品です。

ちなみに、ドムシー城食堂の装飾画全16点のうち15点はオルセー美術館に所蔵されていますが、残りの1点、この《グラン・ブーケ》だけ三菱一号館美術館のコレクションです。

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