くらし情報『「今のアメリカに対する批判」あの映画監督が新作に込めた思い』

2018年3月6日 20:00

「今のアメリカに対する批判」あの映画監督が新作に込めた思い

イライザが隣人に『彼(クリーチャー)はあるがままの私を見てくれる』と手話で説明する場面があります。相手をそのまま受け入れることこそが愛なのです」

実はギレルモ監督、6歳の時に観た『大アマゾンの半魚人』の結末に憤り、本作でそれを正したかったとか。「幼かった僕は半魚人に感情移入し、モンスターと美女が結ばれてもいいと思った(笑)。この映画は愛についての物語で、シェイプ・オブ・ラブと言ってもいい。道教では『生命は流れである』と教え、ブルース・リーも『水のようであれ』と言ってる。水はとても強い。自由自在に形を変えながら、岩も金属も破壊しますからね。愛も同様。
決まった形はないけれど、何よりも強く、障害を軽々と超えます」

物語の時代設定は1962年だが、トランプ大統領によって分断された現代と重なる部分も多い。「この映画は、今のアメリカに対する僕の批判でもあります。映画を観た人が政治はもちろん、社会問題やさまざまな差別、人間感情について考えるきっかけとなってくれるといいと思います」
「今のアメリカに対する批判」あの映画監督が新作に込めた思い

ギレルモ・デル・トロ監督1964 年、メキシコ生まれ。『クロノス』(‘93)で長編監督デビューし、『パンズ・ラビリンス』(‘06)

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