2018年3月11日 11:00
アカデミー賞ではどうなる? #MeTooを告発合戦で終わらせないために…
日本でも、#MeToo運動は広まりましたが、被害を訴えた本人が批判の対象になり、結局皆が口をつぐんでしまうという残念な結果になってしまいました。メディアの責任も大きいのですが、いまはどうしても、A対Bという対立の構図が作られてしまいます。でも、皆の希望は告発合戦ではなく、セクハラ、パワハラのない社会をめざすことでしょう。#MeTooを、当事者だけの問題にせず、「私も誰かに不快な思いをさせていたのではないか」と、各々、自分の行動を省みる機会にしてはどうでしょうか。なにげなく後輩に、恋人の有無や異性の好みを尋ねることが、実はセクハラになっているのかもしれません。逆に、ハラスメントを恐れて会話を自制してしまうのも後ろ向きですよね。不快なことをされたら「私は嫌です」と正直な気持ちを言える環境を作ることも大切です。
アメリカのセクハラ問題は深刻で、グラミー賞では参列者が白いバラをつけて連帯。
今年のアカデミー賞ではどう扱われるかが注目されています。堀潤ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に市民ニュースサイト「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。ツイッターは@8bit_HORIJUN
※『anan』2018年3月14日号より。写真・中島慶子題字&イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子
(by anan編集部)
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