2018年4月6日 07:00
ベッキー 初の時代劇で「撮影の間、すごく悲しかった」理由とは?
辛いだろうなぁと思っていた着物を毎日着られるのが喜びになったし、小物の一つ一つが美しいし、何より毎日が冒険みたいで、とても刺激的な時間でした。なんだろう、太秦ランドで忍者合宿してた、みたいな感じ(笑)。チャレンジしてみて、本当によかったです。
――昨年の秋には舞台、そして今回のドラマ。演技の仕事が続いていますが、その中で、新しい発見はありましたか?
ベッキー:芝居ってこういうものなのかな、というのが、ほんのちょっとだけわかった気がします。昨年、12年ぶりに舞台をやったんですね。鈴木おさむさんが演出で、共演が今田耕司さんだったんですが、そのときにおさむさんに、「自分の魂を通した芝居をしてほしい」と言われたのが、すごく大きくて。以前は、“悲しい演技”は“悲しいふりをすること”だと思っていたんです。
だからこそ、演技するのがすごく怖かったんですよね、ちゃんと悲しく見えてるかどうか、それが不安で。でもその舞台以降は、自分にとっての演技が、“ふり”ではなくなった。
今回演じた<お蛍(けい)>という役は、悲しい経験をたくさんするんですが、正直撮影している間、私もすごく悲しかったんです。そのときに、なんか、芝居の本質の一端に触れられた気がしました。