くらし情報『単なる “苦手” と思っていた…私の「学習障害」が発覚するまで』

2018年4月11日 15:30

単なる “苦手” と思っていた…私の「学習障害」が発覚するまで

その頃には全くと言ってよいほど数学ができなくなっていたので、万年赤点でした。ひどいときは、全国模試で偏差値28だったこともあります。

その当時は発達障害も知らなかったですし、学習障害の存在も知りませんでした。ほかの科目で苦手なものが特になかったので、合計すると偏差値もあまり悪くなく、数学だけ極端に苦手なのだと考えていました。

社会に出てから困ったこと。算数は日常に転がっている

単なる “苦手” と思っていた…私の「学習障害」が発覚するまで


比較的有名な国立大学に進学し、在学中にはアルバイトを始めました。初めて社会と触れ合ったとき、計算ができない自分がそこにいました。ひと桁の足し算ですら指を使って計算していたので、レジ打ちをする際に暗算ができません。
釣り銭を間違えると大変だと思い、慎重を期すことに徹しました。そんな私を見て、店長は首をかしげます。でも、どうしても周りの人のように暗算することができませんでした。

社会人になると、計算する機会が増えました。予算を立てたり収支を考えたり。経理職ではありませんでしたが、数字に触れる場面は少なからずあったのです。学校のテストとは違って電卓は使って良いものの、間違っているかもしれないという強い不安感から何度も何度も同じ箇所を計算し直しました。

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