2018年4月16日 22:00
作者も話の展開がわからない! お取り寄せがテーマの漫画×小説とは
作家という職業は、ともすると、家を出なくても成立してしまう。通信や輸送の手段が発達した現代は、その傾向が一層強く、机に向かったままパソコン上で選んだ商品が自宅に届けられるお取り寄せと、作家との相性はすこぶるいいようだ。
マンガと小説による往復書簡!?作家の楽しいお取り寄せライフ。
「私たちも、もともとお取り寄せが好きで、あげっこなんかもよくしていたんです」(榎田ユウリさん)
マンガと小説のリレー形式で話が進んでいく『先生のおとりよせ』は、公私ともに仲のよい中村明日美子さんと榎田ユウリさんによるコラボ作品。オネエの美少女マンガ家・中田みるくと、巨乳好きの官能小説家・榎村遥華がコラボ作品でタッグを組むことになり、性格は真逆ながら、お取り寄せという共通の趣味をきっかけにコンビ力を発揮していく。現実とフィクションが混在しているのが興味深いが、最初に決めたのは作家ふたりのキャラクターくらい。話がどう転がっていくのかは、中村さん、榎田さんもまったくわからなかったというのがユニークだ。
「リレー形式の難しさは特に感じなかったですね。
たとえばお見合いの話があるよっていう終わり方で振ってみて、榎田さんがどんな見合い相手を出してくるのか、私としても楽しめたので」