2018年4月26日 20:00
前代未聞の有名ロケ弁! 芸能人に大人気の「チオベン」が生まれるまで
なので、めちゃくちゃ勉強しました。頼りになったのは、本。柴田書店という良い料理本をたくさん出している出版社があるのですが、そこの本や、あと平松洋子さんのアジアの食文化に関する本などをみんなで持ち寄って、手探りでメニューを決めてました。ちょっとでも映画にちなんだメニューだったらいいよ、ということだったので、ある意味何をやってもOKな環境で。モンゴル映画のときには、羊の脳みそで料理を作ったりしてましたよ(笑)。
――千織さんの自由な発想のスタート地点は、そこだった、と。
山本さん:はい。それと、食べる人を喜ばせる、という考え方も、そこで学んだものかもしれません。
――その後、妹さんが札幌で営む食堂を手伝い、’10年に上京されることになりますよね。
山本さん:はい。このまま妹と二人、札幌で店をやりながら年を取るのかな…と思っていたんですが、東京で料理屋をやらないかと誘われて、思い切って東京に出てきたんですが、その計画が頓挫して。でも、捨てる神あれば拾う神ありで、別のお店からお声がけをいただき、とある外国料理のお店で働くことに。そのお店は夜だけの営業だったので、ランチで札幌の食堂で作っていたような定食を出させてもらったんです、外国料理のお店なのに、昼に和定食っていう(笑)。