2018年6月20日 16:00
実はタダじゃない! SNSの占いや性格診断のカラクリとは…
ユーザーの回答、投稿するワードや写真をもとに、その人の興味を引きそうな広告をタイムラインにアップし、購買につなげるのです。
これからは、モノのインターネット化「IoT」が広がります。たとえば冷蔵庫とインターネットがつながれば、不足した食材は自動的にネットに注文、補充されるようなことも夢ではありません。日々のデータを蓄積し、リアルタイムで消費動向を把握。データ(情報)が企業の大事な資本となる「データ資本主義」が進んでいくのです。しかし、そのデータを、GoogleやFacebook、Amazonなど、一部の企業が独占しているのは問題ではないかと、今年のダボス会議(世界経済フォーラム)で言及されました。人権意識の強い欧州では、「一般データ保護規則」により、個人情報を違法に移転したり処理することに厳しい罰則を課し、警鐘を鳴らしています。
私たちは、利便性を追求するあまり、自分の情報を差し出し、気づかないうちに選択の自由をも手放しているという認識を忘れてはならないと思います。
ジャーナリスト。NHKでアナウンサーとして活躍。2012年に「8bitNews」を立ち上げ、その後フリーに。新刊『堀潤の伝える人になろう講座』(朝日新聞出版)