2018年7月6日 11:00
『この世界の片隅に』主人公・松本穂香、オーディションでは…
もちろんオーディションに臨む前は、“絶対私がすずさんを演じるんだ”という気持ちはしっかり持っていたんですけど。
――その心境の変化は、なぜ?
松本:台本をいただいて読んだ時、今までにないくらい自分の中にすっとすずさんが入ってきた感覚があったんです。周りの方にも、「そのままでいいんじゃない?」って言っていただいて。私も結構ぼーっとしてるって言われがちなので、すずさんと似ている部分が多いのかもしれません。
――ハマり役、なんですね。
松本:だといいんですけど…。それと、今回のドラマの脚本家がNHK連続テレビ小説『ひよっこ』でお世話になった岡田惠和さんだったことも心強かったですね。
――‘16年に公開された劇場アニメ版のヒットは、プレッシャーにはなりませんでしたか?
松本:それが、この役が決まるまで原作コミックもアニメも見たことがなかったんです。
でも、変に先入観やイメージを持たずにできたので、逆によかったのかもしれません。演じることが決まって初めてアニメ版を見た時は、「これは大変なことになったな…」って思いましたけど(笑)。さすがに、今はプレッシャーも感じているんです。基本的にはそういうことに鈍いタイプなんですけど、周りの役者さんが宮本信子さんをはじめ、本当に素晴らしい方々ばかりなので…。