2018年7月12日 11:00
当初はクレームの嵐 『コード・ブルー』に見る“ヒットの法則”3つ!
各シーズン、その期の最高視聴率を獲ってきた本作だが、実は放送開始当初はクレームの嵐だった。
「ピアスした医者や、重症患者ほど面白いから自分が手術したいと言う医者なんていないって、ボロカスに言われて(笑)。でも、それが取材で知った現場のリアル。清廉潔白で自己犠牲の塊みたいな医者なんて実際はいないんです。『医龍』も手掛けた1st、2ndの脚本家の林(宏司)さんとさんざん悩んだけど、僕らはカウンターでいい、と独自路線を貫くことにしました。結果、最初に肯定してくれたのは本職のお医者さんたち。そこから徐々にみなさんに受け入れてもらえるようになりました」
そんな増本さんに、本作の人気の理由を分析していただきました。
ヒットの法則【1】ストーリーではなく、キャラクターが主役の作品
「物語ありきにすると、完結した時に続きを観たいという情熱は冷めてしまう。
だからこそ、人を一番大事に描きたいと思いました」
特定のテーマを設けるのではなく、5人の主人公の人生そのものを主観にすれば、物語に終わりはなく、観客は長く愛してくれる。それが、増本さんの考えだった。
「例えば、今も藍沢はどこかの手術室でメスを握っている気がする。