2018年8月14日 21:30
BLで友情を育む!? マンガ好きも絶賛の『メタモルフォーゼの…』
ご自身も、うららのように、好きなものに、内向きだったころが。
「高校時代、BLにしても、私は好きなんだけれど、自分の趣味をどういうふうにさらけ出していいかわからなくて、素直に表現することにはためらいがありました。友達もちゃんといたんですが、同時に、同世代とうまくつき合うのって難しいなと感じてもいました」
そんなモヤモヤ感描写がリアル。
ちなみに、雪がうららをお茶に誘うところから、ふたりの交流は深まっていくのだが、
「あれは私のひとつの憧れのようなものかもしれません。雪さんまではいかずとも、もう少し大人になったら、好きという思いにいろいろ素直になれるのかもしれないなと(笑)」
うららのイマドキな家庭環境や、「うらっち」「つむっち」と呼び合う幼なじみ・紡や、彼の彼女との関係も、気になるところ。
「BLもそうですが、恋愛も考えだすと何が何やらな感じで(笑)。模索しながら描いています」
『メタモルフォーゼの縁側』タイトルは「けもの」(シンガーソングライター青羊(あめ)のソロプロジェクト)の楽曲「めたもるセブン」から着想。変化を自然に受け止める心を表現。
KADOKAWA780円
つるたに・かおり1982年生まれ。