2018年8月23日 20:00
夏バテ解消のカギは「脳」と「血流」 深刻な病気にならないために…
「気はエネルギーのことで、血と水をめぐらせる原動力。血は、血液のこと。水は、体液全般を表します。バランスの崩れ方には様々な種類がありますが、夏バテの場合は主に気が減ってしまう“気虚(ききょ)”、水が不足する“陰虚(いんきょ)”、血のめぐりが滞る“お血(けつ)※”の3種類が当てはまります」(えみクリニック東大前 院長・吉永惠実先生)
まず真っ先に現れるのは、気虚と陰虚の2パターン。
「ダルい、朝起きるのがつらい、食欲がない、というのは気虚の典型的な症状。胃腸もエネルギー不足で弱ってしまっています。陰虚は、カラダが干からびているイメージ。ノドが渇くのに水を飲んでも潤う感じがしない、暑いのになかなか汗が出ず熱がこもる、などの症状が現れます」(吉永先生)
気虚や陰虚が進行すると、今度は血のめぐりが滞って“お血”の状態に発展する。
「お血になると、生理痛がひどくなったりカラダがむくんだり、肩こりや頭痛がひどくなったりします。肌のくすみやシミも、血の滞りが原因。さらに女性の場合、お血から月経困難症や子宮筋腫など婦人病になるともいわれています。舌を観察してみて、赤黒くなっていたり舌のフチに黒い点があったら要注意。