2018年9月4日 19:00
豊田利晃監督も絶賛! 松田龍平が腹をくくって挑んだシーンとは?
と言ってくれて、それはありがたかったですね。
―では、現場で瀬川さんから何か要望があったということもなかったのですか?
監督
まったくなかったです。瀬川さんには将棋の棋譜を頼んでいたので、そのことや対局室のお茶の場所とかそういうことは確認しましたが、映画の内容に関しては特にありませんでした。
―この映画を制作するにあたって、参考にしたことはありましたか?
監督
映画を撮る前は、ジョージ・ロイ・ヒル監督の『ガープの世界』(82)みたいに人間の一生を描くような映画にしたいと思っていました。今回は半生ではありますが、ひとりの人間がたまたま将棋と出会って、たまたまこういう世界に入ってこうなったみたいな人間ドラマにしたかったんです。
棋士役を演じるうえで監督がリクエストしたことは?
―将棋という独特な世界が舞台ではありながらも、テーマとしては普遍的で誰もが感情移入できる作品になっていると思いますが、なかでもこだわった部分はありますか?
監督
ワンカットごとにいろいろなことがありましたが、龍平やほかのキャストに早い段階からリクエストしていたのは、将棋の指し方を完璧にして欲しいということでした。というのも、駒を持つ手つきや将棋盤のパシーンという音には美しさがあるんですよ。