2018年9月4日 19:00
豊田利晃監督も絶賛! 松田龍平が腹をくくって挑んだシーンとは?
将棋を指す者なら誰もがそういう美学を持っているものなので、それを体得することが将棋を理解する近道かなと思ったんです。まずはそこが一番重要なところでしたし、将棋の経験がある僕だからこそ、徹底したいところでもありました。
―そういった要望に応える松田さんの演技に、監督がうなるような瞬間もありましたか?
監督
奨励会での最初のシーンで、カメラが龍平のところまで寄って行ってピタッと止まるというのがあったんですが、そのときに「ピシッと決まった。ありがとう!」と思ったことはありました。
松田さん
そんなことありましたか(笑)?
監督
というのも、実はクレーンで人の頭の上を越えていかないといけなかったり、意外と大変なシーンだったんですよ。だから、龍平のおかげでまずはその関門は切り抜けられたなと思いました。
カメラを真正面に置かれてプレッシャーもあった
―では、松田さんが思い入れのあるシーンはどこですか?
松田さん
奨励会のシーンはおもしろかったですね。ライバルと戦いながら一緒に生活をともにするところとか。
特に、「やってやったな」という感じのシーンはないですね。
―タイトルに泣き虫とあるように、劇中でも松田さんが泣くシーンは何か所かあり、それぞれまったく違う泣き顔が印象的でしたが、監督はどのように演出されたのですか?
監督
僕がいると気になると思ったので、カメラを置いて、現場を離れるようにしたんです。