2018年9月6日 17:30
夢をあきらめない! ダコタ・ファニング主演最新作『500ページの夢の束』
と感じたんだ。
それは、自分の世界のなかで生きているような、すごく変わった犬。しかも、ウェンディと同じようにちょっと自閉症っぽいところもあったんだ。もちろん、調教師が優秀だったこともあるけど、こうやってほしいと伝えれば、ちゃんとやってくれるし、僕自身も今回は犬の演出について多くを学ぶことができたよ。
念のためもう1匹用意していたけど、使う必要もなかったね。それにしても、あんなに小さいのに、ものすごく食いしん坊でそれには驚いたよ(笑)。
―ウェンディは不安を抱えながらも、自らの夢のために一歩を踏み出しますが、監督も過去には、刑事弁護士から映画業界へ転身するという異色のキャリアをお持ちです。そのときの思いや経験を反映したところもありましたか?
監督
新しい領域に踏み込んでいくとき、誰もが知らないものに対する恐怖心というものを抱えているものだよね。
でも、今回僕がウェンディに一番共感できたのは、脚本家同士という感覚のほうが強かったかな。つまり、自分のことを表現することがどれだけ大変なことなのかということ。
ウェンディが脚本を届けるシーンでは、ダコタが名演技をしてくれたけど、あの芝居を見て、皮肉っぽいところがある僕でさえも思わず目に涙を浮かべてしまったくらいなんだ。