2018年9月6日 19:00
31年前に何が起きたのか…驚愕の実話を描いた『1987、ある闘いの真実』
そこで、見どころを探るべく、こちらの方に直撃してきました。それは……。
韓国のチャン・ジュナン監督!
前作『ファイ 悪魔に育てられた少年』で注目を集めたジュナン監督ですが、その手腕は本作でも存分に発揮されており、韓国映画界においても今後の活躍が期待されている監督のひとりと言われています。今回は、撮影時の苦労や当時の記憶などについて語っていただきました。
いまこの作品を作ろうと思った2つの理由とは?
―まずは事件から31年経ったいま、映画化しようと思ったきっかけを教えてください。
監督
今年日本でも公開された韓国映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』では、1980年に韓国の光州で起きた痛ましい事件を扱っていますが、そこでの出来事が凝縮し、爆発したのが1987年。さらに、政治的な意味でも闘争によって大統領直接選挙の権利を獲得することができた重要な年であったにもかかわらず、誰も語ろうとしないことにもどかしさを感じていたのです。それがひとつめの理由ですね。
そして2つ目は、私にも子どもができて父親になったから。それによって、「自分は次の世代にどんな話を伝えるべきなのか」とか「世の中に対して何を残すことができるのか」