くらし情報『彼女の友人までも愛人に…学芸員が衝撃解説「画家・ボナールの秘密」』

2018年10月2日 19:00

彼女の友人までも愛人に…学芸員が衝撃解説「画家・ボナールの秘密」

彼女の友人までも愛人に…学芸員が衝撃解説「画家・ボナールの秘密」


米田さん
こちらは、展覧会のポスターにも使われている《猫と女性 あるいは 餌をねだる猫》という作品です。ボナールのお気に入りのモティーフであるマルト・猫・テーブルの3点セットがそろっています。構図的には、円いテーブルとマルトの丸い肩の曲線が呼応して、お皿の丸と顔の丸みも呼応しています。

いっぽう、背景は全部直線で、暖炉も壁の線も直線で構成されています。また、お皿にはたぶんお魚が置いてあって猫がそれを狙っている視線が斜めに入っています。つまり、背景の「垂直」と前・中景の「丸」、そして「斜め」の視線が組み合わさっている点が構図として工夫されています。

最後に、おまけの一枚も…

最後に、次点となったオススメ作品《セーヌ川に面して開いた窓、ヴェルノンにて》の前で米田さんの写真を撮らせていただきました。

彼女の友人までも愛人に…学芸員が衝撃解説「画家・ボナールの秘密」


ちなみに、この絵の中にはボナールの飼い犬が潜んでいるのですが……見つけられますか?本作品は、室内画と風景画が一緒になったもので、構図は同時代に活躍していた友人の画家、アンリ・マティスの影響を受けているとのこと。実際、ボナールはマティスの作品《開いた窓》を購入して持っていたそうです。

こんなふうに専門の方にお話をうかがうと、絵を見るのがさらに楽しくなりますよね。

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