2018年10月17日 12:30
料理界の巨匠アラン・デュカス、悲劇からの復活と成功の秘訣
そのためにも、まずは負けたと絶対に認めないことですね。
―とはいえ、そんなデュカスさんでも落ち込んだりすることはあるのでしょうか?
デュカスさん
5分くらいはありますよ(笑)。
―5分だけですか(笑)?では、その時間はどのようなことを考えているのか教えてください。
デュカスさん
決断を下す時間にしていますよ。というのも、すべてが決断のときだからです。それに、選択肢はポジティブかネガティブか、その2つしかありません。だからこそ、つねにポジティブに行けるようにしなければいけないし、それは自分自身で決めること。つまり、自分で意図していいほうに進めるようにしていくものなんですよ。
決断力と恐れない気持ちが大切
―そのお言葉通り、作品のなかでは移動中でさえも決断の時間に当てている姿はとても印象的でした。
デュカスさん
私はイエスかノーかの決断がとにかく早いんです。だからこそ、間違えることも当然ありますが、何でも即決するようにしていますよ。間違いを恐れていたら何の決断も下せなくなってしまいますからね。ただ、間違いを認めることも大事なことですよ。
―決断力の早さはもともとの性格ですか?
デュカスさん
これは私が仕事をするなかで、後天的に身に着いたものですね。