2018年10月24日 20:10
冷え症、疲れやすい、朝起きられない…“隠れ貧血”を疑ってみる!
今や日本女性の1000万人以上が不足している鉄。貧血症状もないのに、気がつくと鉄欠乏に陥っている“隠れ貧血”も急増中。一体どういうこと?あやこいとうクリニック院長の伊藤史子先生にお聞きしました。
――鉄が不足すると貧血になる、とはよく聞きますが…。
伊藤先生:鉄はまず酸素と結びつき、赤くなる性質があります。例えば赤血球や肝臓、粘膜は真っ赤っか。鉄は、そういう体の中の赤い部分の素になる、と考えるとわかりやすいですね。
――もし鉄が不足すると、赤みが消える、ってことですか?
伊藤先生:その通り。
わかりやすいところで言うと、よく“アッカンベーをしたとき、下まぶたの裏が白くなっているのは、貧血の証拠”なんて言いますよね。あれは鉄分不足で赤血球が足りなくなって、粘膜の赤みが抜けている状態なんです。
――体にどんな影響がありますか?
伊藤先生:鉄不足で赤血球が減れば、酸素を体の隅々まで運べなくなります。いわゆる酸欠状態ですね。血液検査で「ヘモグロビン値が低い」と言われるのは、この酸素を運ぶ力が弱まっているんです。そこから血行不良になり、冷え症になったりします。粘膜や内臓が弱ってしまい、風邪をひきやすくなったり、アレルギーの原因になることも。