2018年10月27日 19:50
30代前後の働く女性は不足気味? ビタミンDの働きは…
例えばビタミンDを豊富に含む代表的な食材は魚ですが、日常的に摂る人はそう多くないようです。
――魚って料理するのが面倒くさいし、つい避けてしまいます。
伊藤先生:ただし、食事に気をつけたとしても摂れるのは必要量の2~3割だけ。もうひとつ、決定的に足りていないものがある。それが、日光です。
――どういうことですか?
伊藤先生:人に必要なビタミンDの7~8割は、紫外線のうちのUV‐Bに当たることによって体内で作られているんです。でも、今は美白のためにサンスクリーンを塗るのが当たり前。それが、日本女性のビタミンD量をますます低下させてしまっています。
――紫外線にそんな大事な役割があったとは。美容を取るか、ビタミンDを選ぶか。悩ましい状況です…。
伊藤先生:真っ黒に日焼けするまで日に当たる必要はないんですよ。駅から会社までお日さまの下を歩くだけでも違います。日光の力が弱くなる冬は、とくに心がけてほしいです。そして、必要量の2~3割とはいえ、食べ物でしっかりとビタミンDを摂ることも忘れないでくださいね。
――1日にどれくらい摂ればいいんでしょうか。
伊藤先生:厚生労働省の推奨目安は1日に5.5μgとなっています。