2018年11月16日 16:30
『人魚の眠る家』の篠原涼子「家族を言い訳にも犠牲にもしたくない」
ということがわかり、ひとりの女性としての葛藤や感情をここまで表現できる作品にはなかなか巡り合えないんじゃないかと思うようになりました。
―そのあたりは女優としても、挑戦だったのではないでしょうか?
篠原さん
それは女優というお仕事をさせていただくうえでは、飛び越えないといけないハードルだったので、いいチャンスでもありましたし、やりがいもあると感じました。原作が東野圭吾さんということもあって、ただ悲しい不幸な話ではなくて、ミステリーの部分もある作品。本当に盛りだくさんな映画だと思ったので、お受けすることにしました。
独身のころと変わったところとは?
―今回のテーマは、「母の究極の愛」。篠原さんご自身も実際に母親になったことで、人生観や考え方に変化はありましたか?
篠原さん
子どもがいるということだけでも勇気が出ますし、「人のために働こう」という意識が強くなったとは思います。あとは、「ひとりじゃない」という心強さや「ちゃんとしなきゃ」という気持ちが湧き出てきたという意味でも、独身のころとは全然違いますね。
―この作品に参加したことで、お子さんへの気持ちに影響を与えたことはありませんでしたか?
篠原さん
何でも当たり前だと思って感謝の気持ちをつい忘れがちですが、この作品を経験したことによって、自分が子育てをしている環境がいかに幸せなことなのかということは、身に染みてわかりました。