2018年11月23日 19:20
池松壮亮「20代はこんなはずじゃなかった」いま伝えたい思いとは?
と思わせてもらえるような感じはありました。これまでもそういう出会いがいくつかあったので、俳優を続けてきたというところはありますね。
―作品ご覧になったとき、全体の印象はいかがでしたか?
池松さん
とにかく強度のある作品になったし、すごく自信はあります。「ぜひ観てください」と言えるところまでいけたなと思いますし、海外でもみなさんにとても真摯に受け取ってもらえたので、手ごたえは感じています。
―今回は、江戸時代の末期でしたが、いまとは違う時代背景のなかでどのような意識を持たれていたのでしょうか?
池松さん
あくまでも想像するしかないんですが、たとえばこういう時代ですから、「明日から戦争行ってください」と言われるかもしれないですよね。そういうことへの危機感は多少なりともあるので、そうなったときにどうなるか、みたいなことだと思います。
「明日は我が身」というか、そうじゃないとこういう映画は作られないと思いますし、そういうところまで来てしまっているということなんですよね。そうあって欲しくないという気持ちは、みんな同じですから。
―現代にあえて時代劇を作る意味というのは、どういうところにあると思いますか?
池松さん
これが現代劇だと映画の効果がなくなりますし、戦争モノにすると直接的すぎて見るのがキツイと感じてしまうんですが、時代劇というだけでエンターテインメント性を出すことができるんです。