2018年11月26日 19:50
「誰も友達がいなくて」占い師しいたけ.さんによる “悩み解決法”がユニーク
論理的ではないけど、とにかく説得力がある。
S:これ、すごく恥ずかしいんですけど、「ひとり密着番組ごっこ」も、僕の中ではもう何段階も熟成されているんです。DVD化できるくらいまでいっていて、そうすると場面によってインタビュアーが変わってくる。
N:(爆笑)
S:最初は経験の浅い若者で、「何を悩んでいるんですか?」「私もわかります」とか、どんどん突っ込んでくるんです。勢いづけたい時はそういう人でもいいんですけど、本音を探りたい時は、おじいちゃんインタビュアーの登場。すると肩の力が抜けて、「実はあの仕事のプレッシャーを受け止められるか不安なんですよね」とか、ぽつりぽつりと話しだす。
N:そうやって設定がしっかりあると、リアリティも増すよね。
S:そうなんです。
あと、“老人”っていうところも僕の中ではポイントになっているようで、「ひとり密着番組ごっこ」以外にも悩んだ時にやっているのが、50~60年後の自分を思い浮かべることなんです。
N:それはどうして?
S:問題の渦中にいると夫婦喧嘩のように、「今日のごはんはいい加減なものだったし」みたいな生々しい感情が入ってきちゃうけど、そこからいったん離れて、老人になった自分の視点から見ると、いろんなことが、いい意味でどうでもよくなっているというか。