といい、大きな利益より損失の少ない選択肢を選ぶ傾向がある。
保有効果
自分がいま持っているものを実際の価値より高く見積もってしまう
私たちは、すでに手にしているものを、実際の価値より約2倍も高く見積もるといわれている。そのため、手放した時に2倍以上の利益が確約されないのなら、今のまま保有していたほうがいい、という選択に至りがち。
サンクコスト
過去にかけた時間や労力、お金に囚われてベストな判断ができなくなる
損失回避の法則と保有効果が発動すると、次に現れるのがサンクコストという心理現象。たとえば行列にいったん並ぶと離れられなくなるように、そこまで価値がないかもしれないのに、合理的な判断ができなくなる。
確証バイアス
今の自分が正しいと思い込もうとする
過去に囚われ、合理的な判断ができなくなると、次に発動するのが確証バイアス。今のままの自分が正解、という確かな証拠を集めて、そう思い込もうとする。これらの心理により、変化を伴う才能の開花は妨げられる。
星 渉さん起業家プロデューサー。心理療法やNLPなどをもとにした“心を科学的に鍛える方法”を構築。著書『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』(KADOKAWA)