くらし情報『新しい家族の形とは…人間と宇宙人の“ほっこり”コンビ『麦の惑星』』

2018年12月17日 17:30

新しい家族の形とは…人間と宇宙人の“ほっこり”コンビ『麦の惑星』

焼きたてのパンは人を優しい気持ちにするものだが、鳥野しのさんの『麦の惑星』に登場する凸凹コンビもまたしかり。
新しい家族の形とは…人間と宇宙人の“ほっこり”コンビ『麦の惑星』


「最初に担当編集さんから、“パン”と“宇宙”というキーワードを提案していただいたときは、正直戸惑いました(笑)。パン屋は前にバイトをしたことがあったのですが、宇宙のイメージがなかなか出てこなくて。でも兄弟の設定を思いついたときに、しっくりきたんですよね」

舞台は、人里離れた山のパン屋。亡き祖父の後を継いで、ひとりで店を切り盛りしていたパン職人の紺太がある日、事故で遭難して食料を探していた宇宙人・まみ太と出会う。情に厚くて心配性な紺太に対して、まみ太は見た目は小学生だけど、中身はクールな大人。宇宙からお迎えが来るまで、紺太はまみ太を弟ということにして居候させることに。


「家族が欲しかったら、普通は結婚という形になるんでしょうけど、それ以外にも家族になれる関係があってもよいのでは、という気持ちが自分のなかには前からあるんです」
新しい家族の形とは…人間と宇宙人の“ほっこり”コンビ『麦の惑星』


しかしながらまみ太は宇宙人なので、人間社会のシステムは理解できても、寂しいという感情や誰かを強く思う気持ちがよくわからない。宇宙人から見た不可思議な地球人の描き方がまた興味深いのだ。

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