くらし情報『松尾スズキの舞台を観て…根本宗子「勘違いしちゃった(笑)」』

2018年12月23日 19:00

松尾スズキの舞台を観て…根本宗子「勘違いしちゃった(笑)」

作品を作る時、つねに考えるのは、あの時の私が客席にいたらどう思うかということ。その感覚は、ずっとなくしたくないなと思っています。

――いま演劇をやっているモチベーションは何ですか?

根本:自分じゃない話を書くのが楽しくなっている、というのがひとつ。そしてもうひとつは、自分が作ったものに対して、お客さんのリアクションが返ってくるということでしょうか。うちの芝居の最大の面白さは、男女でリアクションが全然違うこと。あるシーンで男性のお客さんが笑っていると、女性のお客さんが「ここは笑うところじゃない」って怒ったり。いまだに私が予想もしない反応がお客さんから返ってくることがあって。

――戯曲を書かれる時は、役者さんにアテ書きされるんですか?

根本:私のなかで、見た目の説得力ってすごく大事なんですね。
昔から、小劇場の舞台で、さほどキレイじゃない人が、すっごいキレイでモテる役を演じていたりするのが嫌で仕方なかったんです(笑)。それは、キレイじゃないといけないということではなく、例えば、周りから可愛いともてはやされているけれど、自分ではそこまで可愛いとは思えなくて、周りの言葉をストレートに受け止められない女性…という役だったら納得できるのに、ということです。

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