2018年12月29日 20:00
「一番興奮したのはバーフバリをめった刺しにするシーン」敵役、ラーナー見参
この一連の流れはバラーラデーヴァをバラーラデーヴァたらしめているものが何なのか、もっともわかりやすく表現している場面なんですよ。それまで彼が抱えてきたフラストレーションを、バーフバリをめった刺しにするという行為で吐き出しているんですよね。ここに彼のすべてが集約されていて、バラーラデーヴァという男がよくわかるシーンになっていると思います。
――あれほど楽しそうな殺戮シーンもそうそうないですよね(笑)。バラーラデーヴァの狂気といえば、バーフバリの生母デーヴァセーナを長年監禁していたのも歪んだ愛の一種ではないかと感じました。
ラーナー:バラーラデーヴァがデーヴァセーナに向けていた感情は、愛以上の何かだと思いますよ。バラーラデーヴァは怒りに任せてデーヴァセーナを25年もの間、自分のもとで監禁するという罰を与えているわけですから。彼にとってデーヴァセーナを殺すことなんて簡単なこと。
でも、殺しちゃったらそれで終わりですから。
――恐ろしい人ですよね。ラーナー:ストレートな人間なんだと思います。欲しいものは絶対に手に入れるし、計算高くいろんなことを虎視眈々と狙っています。自分は正統な王位継承者であるという強い想いがあるので、王座を手に入れるということに関してはブレない。