くらし情報『直木賞作家・島本理生 結婚は予習もできないスリリングな経験…』

2019年1月12日 19:00

直木賞作家・島本理生 結婚は予習もできないスリリングな経験…

みんな、なんてスリリングなことをしているんだろうって思います。

離婚して数年経って、自分が作家であることをあそこまで理解してくれる人は他にいないと実感して、同じ相手と再婚しました。2回目は1回目の反省を振り返りながらしたような気がします。

――人生の軸が作家であることが再婚の決断にも繋がったんですね。人生の軸がまったくブレない。

私は本を読むことで救われてきましたし、デビュー後は書くことに助けられてきたなと思います。何かに傷ついたりショックを受けた時も、書くことで気持ちが整理されたし、そこに共感してくれる読者がいることにも、ものすごく助けられています。
直木賞作家・島本理生 結婚は予習もできないスリリングな経験…


――理解ある夫もいてお子さんもいて、直木賞も受賞して。
今、とても充実しているように思えます。

受賞直後は嬉しくて、目の前の忙しさに追われていましたが、受賞してからちょっと時間が経つと、今度は「新しいものを生み出してない」という空虚感や焦りが出てきました。何も書いていない時はいつも「このまま何も浮かばず何も書けなかったらどうしよう」と思います。受賞後一段落してからは、「次の話はどうしよう」ということばかり考えていました。どんなに依頼やテーマの提案があっても、自分の中で書きたいという衝動がないと何も浮かばないんです。

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