2019年2月3日 20:40
医師に「物申す」は難しい…“新米”薬剤師の葛藤描いたマンガ
「医療に関する専門知識が自分にはまったくないので、不安は常についてまわるのですが、葵みどりは作者が勝手にかけてしまうブレーキを無視して、突っ走ってくれるようなキャラに育ってほしいですね」
医療原案を担当する富野浩充さんは、現役の病院薬剤師。さらには取材に基づいた数々のエピソードも、リアルな描写の一翼を担っている。
「薬剤師さんに取材をすると『自分たちの仕事は地味だから、マンガにならないのでは?』とよく言われるのですが、話を聞くとやはり面白く、みなさんプロフェッショナルで、医療を支えている誇りが感じられます。医療現場のさまざまなドラマもそうですが、お金のことや病院という職場の日常など、いろんなエピソードを描いていきたいですね」
荒井ママレ『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』 1 医療原案/富野浩充総合病院の新米薬剤師・葵みどり(26歳)が奮闘する様を描いた、異色の医療ドラマ。タイトルは「縁の下の力持ち」を意味する「アンサングヒーロー」から。徳間書店580円。©荒井ママレ/NSP 2018
あらい・ままれマンガ家。小学館新人コミック大賞に入選してデビュー。
著作に『おもいでだま』『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。