2019年2月21日 20:40
安田顕「いま思い出しても涙が出る」忘れられない瞬間とは?
愚痴も言えるし、心から甘えられる存在なので、僕には実体験はありませんが、失ったときの喪失感というのはとんでもないものがあるんだろうと思っています。
―そういう意味では、衝撃的なタイトルに共感できる部分もありましたか?
安田さん
そうですね。だって、遺骨って最後に遺してくれたものですよね?「それを食べて何が悪い!」と思うんですけど、「遺骨を食べたいと思った」ですからね。「僕は遺骨を食べた」というタイトルじゃないですから(笑)。君の膵臓も「食べたい」であって、「そう思った」ということですからね。
―(笑)。それぐらいの気持ちになるという意味ではわかる気がします。そんななか、サトシを演じるうえで大事にしていたことはありますか?
安田さん
「ここで僕の演技を見て欲しい」というようなエゴはまったくなくて、考えていたのは作品のことだけ。
本当にそれしかなかったですね。撮影前に大森立嗣監督から言われたことは、「とにかく穏やかで温かい現場にしていきたい」ということだったので、そこをとても大切に過ごしました。
―役作りはどのようにしていきましたか?
安田さん
前にある先輩から「役を演じるときは3つのことを考えなさい。