くらし情報『日本では難しい? 堀潤が考える「中枢中核都市」政策の問題点とは』

2019年2月26日 19:00

日本では難しい? 堀潤が考える「中枢中核都市」政策の問題点とは

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「中枢中核都市」です。地方の都市に集中させる目論見だが、理想通りには…。
日本では難しい? 堀潤が考える「中枢中核都市」政策の問題点とは


昨年12月18日に内閣府は82の市を“中枢中核都市”に選びました。人口が東京、神奈川、千葉、埼玉の東京圏に集中するのを抑えるためになされた地方創生政策のひとつです。2018年に東京圏に転入したのは約14万人。2020年時点で、東京圏と地方の転入・転出が均衡を保てるようになることを目標にしています。

選ばれたのは、北海道ならば、札幌、函館、旭川。
福島県では福島、郡山、いわきの3市。1県に1市のみのところも数多くあります。東京圏以外の、政令指定都市や県庁所在地、中核市。つまり、ある程度大きな街です。自治体の財政が厳しいいま、地方全体を活性化させるのは難しい。そこで、“地方創生推進交付金”の上限を引き上げ、企業誘致や住宅団地の再生などを支援し、地方のなかで、潜在的な成長が見込める都市に、人も仕事も集めて活性化させようという計画なのです。

しかし、日本には792の市、東京都の特別区が23、743の町、183の村の合計1741の自治体があります。

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