2019年3月2日 18:30
女ひとり放浪旅…先住民族との暮らしや修行僧生活、涙々の壮絶体験。#73
そして部屋を引き払い、いままでの思考パターン「何かになろうとする」からいったん距離を置き、直感的にただ思いのまま行動してみることにしたのです。
というダークな思いを、エサレン研究所でワンワン泣きながら初めてクラスメートに告白することができました。そうして、本当は大丈夫じゃないのに、大丈夫なフリをすることで閉ざしてきた心が少しずつほぐれていったのです。
ウパヤ禅センターで4か月間修行。
エサレン研究所の後は、ニュー・メキシコ州サンタフェに再び飛び、ウパヤ禅センターで4か月間雲水生活をしました。素晴らしいシンポジウムに参加したのはいいけれど、頭でわかっているだけで実行に移してみたら何もできなかった私。これからまた実社会の中で生活していく前に、コミュニティと一緒にプラクティスしながら、しっかりとした軸を作っていきたいと思ったのです。
ウパヤ禅センターでは、作務衣姿で朝6時には起床し、7時から坐禅と朝礼。日本語でも読んだことが無かった、ローマ字で書かれた摩訶般若心経を毎日唱え、侍者として導師に付き添い、参禅中の線香を渡したり、袈裟を整えたり。私はキッチン作務担当だったので、典座と呼ばれる料理長とともに毎日5時間以上かけて20人から100人分の3食を作り続けました。