くらし情報『環境や社会問題はファッションでも 搾取・貧困に目を向けた26歳の挑戦』

2019年3月7日 20:50

環境や社会問題はファッションでも 搾取・貧困に目を向けた26歳の挑戦

まさに魔法みたいなんですけど、その背景は全くわからない。でも調べてみると実態が少しずつわかってきました。搾取されているとか、貧困に陥るとか、そういった問題が“字ヅラ”ではなくて、本当に起きていることなんだって実感がわきました」

当時の心境は正義感よりも好奇心だったそう。もっと知りたい、自分の目で確かめたいと情報を辿っていき、『ピープルツリー』というファッションブランドに出合います。’90年代から環境保護や途上国の支援を掲げ、世界的に注目を集めていた草分け的な存在です。この出合いがきっかけで鎌田さんは生産現場を訪ねることもできました。正当な賃金が支給され、一日三食がきちんと食べられる環境。子どもに教育を受けさせる仕組みをブランドが一緒になって整備していく姿勢。
見てみたかった現実がそこにありました。

「最初は、仕事を提供する・されるという構図があるのだと思っていましたが、実際に行くとそれは全然違いました。彼らがもともと持っている手織りの技術や刺繍の技術をどうデザインするかなど、日本で売れるものを一緒に考えながら洋服が生まれるプロセスはまさに、共同作業。パートナーという関係でした」

環境や社会問題はファッションでも 搾取・貧困に目を向けた26歳の挑戦


その後、鎌田さんは、自分が企画するブランドにエシカル・ファッションを取り入れたいと社内で相談しますが、ファストファッションとの価格競争にさらされ、実現できる状況にはありませんでした。

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