くらし情報『環境や社会問題はファッションでも 搾取・貧困に目を向けた26歳の挑戦』

2019年3月7日 20:50

環境や社会問題はファッションでも 搾取・貧困に目を向けた26歳の挑戦

数年後、鎌田さんは独立を決意します。共感を寄せてくれたブランドと共に服の開発をしたり、一般の人たちと現地の縫製工場などを訪ねるスタディツアーを大手旅行会社と企画するなどして、啓発に力を入れるようになります。これまでに、カンボジア、インド、スリランカ、ベトナム、ニュージーランド、岡山など各地でツアーを開催。今年1月からは「Little Life Lab」という会員制のラボを立ち上げ、コミュニティづくりもスタートさせています。

そんな鎌田さんに、「変化の実感はありますか?」と尋ねてみました。

「昔は友達にエシカル・ファッションの話をすると、『すごいね』みたいな言葉が多かったんです。『いいことしてるね』って。でもすごいねって、他人事ですよね。
それが最近変わったんです。『実際に環境負荷を抑えるためにはどういう素材を使えばいいか』など、質問をしてくれるようになったんです。それって自分の話になってるじゃないですか。本当に取り入れたいと思ってくれているんだって思うと、とても嬉しい」

鎌田さんの気づきは周りの意識を変え始めています。

かまだ・ありさ1992年生まれ。慶應義塾大学大学院生。同大学総合政策学部非常勤講師。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.