2019年3月28日 18:40
アメリカがついた衝撃の嘘…『スタンド・バイ・ミー』の名匠が暴く!
また同じことが起きていたからこそ、「これは映画にしなきゃいけない」という気持ちになったんだ。
いかに真実が届いていないかを感じた
―そのなかでも、今回登場する4人の記者にフォーカスしたのはなぜですか?
監督どういう物語にするかというのがなかなか見えないまま数年が経過してしまったんだけれど、そんなときにホワイトハウス報道官だったビル・モイヤーズのドキュメンタリーを見て、ナイト・リッダーの記者たちの存在を初めて知ったんだ。そこで、いかに一般市民に真実が届いていないのか、そして政府が説明責任を問われることなくいかに自分たちの好きなようにしているのか、というのを強く感じたよ。彼らは市民に真実を届けようとしたけれど、当時の政権のプロパガンダのなかでどうしても届けることができなかった。それを知ったときが、この作品の入り口が見えた瞬間となったと言えるんじゃないかな。だから、僕にとっては「自由で独立したメディアなくして民主主義は成立しない」というのがこの作品のテーマでもあるんだ。
―では、実際の出来事を映画化するときには、どんなことに気をつけていますか?
監督歴史的な事件を取り上げるうえで重要なのは、なるべく正確に描くこと。