2019年4月3日 18:40
「愛にレシピはない」フランツ・ロゴフスキが語る最新作『希望の灯り』
そして、そこからクリスティアンという人物を成長させていくことが必要だったんだ。ちなみに、僕もクリスティアンのようにプレゼントを贈ったりするのが好きだから、劇中で彼が彼女にケーキをあげるシーンはとても印象に残っているよ。
―そこは女性にとっても、思わずキュンとしてしまうシーンのひとつだと思います。
フランツさんこの作品は青春を描いているとも思うんだけど、いままで愛を知らなかったクリスティアンが、初めて愛を知り、そこから彼自身が成長していくんだ。これは赤ちゃんが歩き方を学ぶようなものであって、彼も初めて人の愛し方を学んだんじゃないかな。
―フランツさんもクリスティアンのように一目惚れした経験や恋愛で頭がいっぱいになって仕事がおろそかになったことはありますか?
フランツさんもちろんあるよ(笑)。ただ、愛にはレシピがないから、準備しておくことができないんだよね。突然やってくるもので、それがいつかはわからないから、僕もどう備えていいかはわからないんだ。
僕は自分の心のなかに“花”をたくさん咲かせていて、好きな女性と出会ったときにそれをあげたいと思うんだけど、いざというときに「花はどこにいったんだろう?」