2019年4月20日 21:10
「知りたくなかった怖い話」勧誘を装い…一人暮らしの女宅を訪れた男の正体 #11
「コンコンコン」
「コンコンコン」
「コンコンコン」
しばらくドアはノックされていたが、放っておいたら音は止んだ。きっと諦めたんだろう。
30分ほど経っただろうか、勇気を出して恐る恐るドアスコープを覗いてみると、
今度こそ、外には誰もいなかった。
翌日、ゴミを出しに行く時に隣の部屋の人に会ったので、「夜に新聞か何かの勧誘の人が来てドアをノックされませんか?」とそれとなく聞いてみた。
そうしたら、信じられないことに、「そんな人は今まで来たことがない」と答えたのだ。隣の家の人も夜は部屋の中にいるはずなのに、なぜノックの音が聞こえていないんだろう…?
その後も時々、ドアをノックする音がしているそうだが、Y美はその部屋に2年暮らし続けている。初めは吃驚したが、今では実害も無いので無視しているらしい。
「事情はわからないけど、きっと顔が無いから家に帰れなくて、ずっと自分の家を探して彷徨ってる幽霊だと思うわー」と、今ではすっかり慣れっこで気にもならないのか、他人事のようにY美は言った。
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